のびたとブレイク

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シーボルトと紫陽花 お滝さんへの愛

2014年06月29日 07時36分55秒 | 旅行

四国の宇和島辺り バスガイドさんから意外な話を聞いて感銘したものである

紫陽花は日本が原種であり ガク紫陽花がそれであった

これをドイツ人医学者のシーボルトが国に持ち帰り新たに改良して逆輸入された

 

 

西洋アジサイであり 今ではさらに改良がされ 多くの品種を見ることが出来る

シーボルトは日本の鎖国時代 長崎の出島でオランダ商館に勤めていた

そこで 日本人の楠本瀧と知り合い結婚して やがて娘イネができた

 

楠本瀧=お滝さんは由緒ある家の出だが 落ちぶれて遊女に身を落としていた

しかし 勝気で凛としている性格に シーボルトが惹きつけられたのだろう

家族3人が平和に出島で生活をしている時 シーボルト事件が起きる

 

彼が国に帰ったりするときに 日本の地図などを持ち出したことがスパイとされた

そして家族と別れさせられ 国外追放でドイツに帰った 係わった日本人は処刑された

シーボルトは 紫陽花の原種を持ち出し 改良をして新種を発表した

 

 

新種の学名に 愛するお瀧さんの名前を取って おだくさ と命名した

以後 紫陽花は逆に日本に輸入され 多くの改良も加え 現在私たちが見ている

娘 イネは3歳で別れた父を偲んでか 医学を目指すようになった

 

宇和島に住むシーボルトの一番弟子 二宮敬作が成長したイネを引き取った

やがて イネの医師への希望を満たそうと 岡山の知人の医師に預ける

しかし イネはその知人に犯され子供をはらんで去るが 立派な医師となった

 

のちに日本最初の産科医師までなって 明治天皇の若宮誕生にも立ち会った

作家 司馬遼太郎の小説 花押(かしん)には このイネが準主役で登場する

シーボルトと長崎 イネと宇和島 紫陽花を見ると過ぎし現実が浮かんでくる

 

写真は川口・道の駅にて

 

          最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

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コメント (9)
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