雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)7歳の楽しい毎日を575で綴ります。天国に旅立った鈴ちゃんの話も出るよ

もしかして 歯磨き嫌い?! 対策や

2016-10-10 16:51:22 | ワンワン相談室
最近は、雨が多くて

昨日もけっこう降りました。

そして、晴れるとめっちゃ暑くてまいってしまうほど。

だけど今日は、かなり涼しくてワンコとお出かけ日和ですね。

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さて、先日cocoさんから、
「相談室でも、鈴ちゃんの歯磨きの様子とか見せてもらえると参考になります~」

というコメントを頂きました。


実際、鈴の歯磨きについては、対策をしなければと考えていたところで

今までとは少しやり方を変えたところだったので

そのことを書きますね。



風の介護が大変だった時、鈴のお世話がかなりおろそかになっていた私。

鈴も最低3日に1回は歯磨きが必要だったのに

ついつい週一回とか、それ以上空いてしまったこともあります。


風が他界して、その後落ち着いて鈴の歯をチェックしたら

奥歯の歯茎付近にやや薄茶というか濃い黄色の歯石がついていて、めっちゃショックを受けたんです。



まぁ、あれだけ歯磨きをサボっていたら当然なんですけれどね。


それからは、頑張って毎日念入りに歯磨きをしていたんですが…。



今までは歯磨きをイヤがらなかった鈴だったんですが、

私が眠る前に歯磨きをして、その後で

鈴のハブラシに歯磨きペーストをつけていたら


トットットットトと、私よりも先に二階へあがって

寝室のクレートの中にインしちゃって、出てこないんです。



「鈴ちゃん、歯を磨くから出てきて!!」と言っても

寝たふりをしているのか、まったく出てきません。







それが一度だけじゃなく、何度か続けてあったんです。



もしかして、鈴ちゃん歯磨きを嫌がっている??


今まで嫌がってなかったのに、嫌いになってきた??



今度は、自分の歯磨きの前。

鈴がまだリビングにいる時に、鈴の歯を先に磨こうと

鈴のハブラシを持って近づきました。


「はっ」とそれを見た鈴ちゃんは、私を避けるようにして二階へ駆け上がってきました。



やっぱり歯磨きが嫌いになっているのかも。





だけど今夜こそは、ちゃんと磨きたい。


そう思ってクレートの中に手を伸ばして、鈴を歯磨き。


鈴は、怒ったり唸ったりはせず、ちゃんと歯磨きをさせてくれましたが

我慢しているような気がしたんです。






考えてみれば、今までは風の介護もあって、鈴の歯磨きも時間をかけていられなかったので

やったとしても、めっちゃテキトーでさっさっとやっていました。




でも、あの歯石発見から、気合を入れて鈴の歯磨きをしていたんですが

それがいけなかったのかもしれません。



飼い主が必死になればなるほど、ワンコは歯磨き嫌いになります。

この悪循環をなんとかしなくちゃいけない。


行動分析学的に考えると、どうすればうまくいくのか

いろいろと考えました。







●夜二階へ行く前にママがハブラシを持って来る⇒嫌なことをされる
●だからその前に逃げなくちゃいけない

という条件付けを消去しなくてはいけません。


そのためには、鈴が歯磨きがイヤになる気持ちを想像する必要があります。

ということで事実関係を整理しました。


●以前の歯磨きは、問題なくさせてくれていた。

●最近の歯磨きは、逃げたくなっている。


ということは、私の歯磨きの方法に問題があることは明確です。


最近、奥歯の歯茎付近についている歯石を増やしたくなくて

力を入れて磨いていました。

それが強すぎ痛かった?


また、奥歯の付け根の歯石の状態を確認するために、口の皮膚をつかんで

ぐいーんと引っ張りあげることも増えていました。

それも痛かったのかも。



まずは、
①痛みを与えないように磨き方を工夫すること



これがとっても大事なんです。

イヤなイメージの条件付けが消去できたとしても

また歯磨きで嫌な思いをすれば、やはり歯磨きがキライになります。


そして、一回の歯磨きの時間が長くなっていたことも、鈴にとってはイヤだったのかも。

ということで

②歯磨き時間を短くすること


も大切になります。






また、食いしん坊のワンちゃんなら、歯磨きをさせてくれたご褒美に

特別なおやつを与えることで、歯磨きを我慢してくれるようになります。



ただし、それは「ご褒美があるから、我慢している」のであって

歯磨きが好きになったわけではありません。



飼い主さんの歯磨きが上手で、歯磨き事態に痛みや嫌な思いがないのなら、

歯磨きをさせてくれたご褒美にフードをあげたり、遊んであげたりすると

「歯磨きをするといいことがある」と学習するので

だんだん歯磨きが好きになってくれるんですけれど・・・・。




犬が我慢をしている場合は

毎回、ご褒美の特別なおやつを与え続けないといけません。


もう大丈夫だろうとご褒美のおやつをやめて、歯磨きを続けていると

それまでのご褒美貯金がなくなったとたん

愛犬は我慢するのがイヤになり、逃げたり、嫌がって唸る・・ということになる可能性もあります。



ということで、理想をいえば「犬が我慢しなくていい歯磨きをする」ことが大事です。



そして、歯磨きの後には、必ずご褒美となることをプラスしてあげること。

私は「鈴は歯磨きペーストの足が好きだから、それで十分だ」と考えて

歯磨きの後の「解放」がご褒美につながると考えたりしていました。


それが大きな間違いでした。


「解放」は、ご褒美にはならない。


「解放」すること、犬を自由にすることがご褒美なら、

それまでの時間は我慢しているということになります。



それを続けていると、そのうち犬は我慢の限界が来てしまうはず。



ということで、
③歯磨きの後に必ずご褒美となる鈴のうれしいことをつけること



を実践しようと決めました。


ただ、食べ物に執着がない鈴ちゃんなので、何をご褒美にしようか悩みました。


鈴が家でとてもうれしそうにしている時って・・・・・。


そうだ、ママにスリスリする幸せタイムだ。

あれをご褒美代わりにできたら・・・・・。





さらに鈴の歯磨き嫌いは、

ママが必死になっている感じから、負のイメージにつながるフェロモンが出てきていたかもそれないことが原因かも。

犬は、人の心理状態も匂いに似た物質からつかむことができる能力を持っているみたいなので

ママが必死になればなるほどそれが放出され、鈴の警戒心が増すことになっていたのかもしれません。


なので

④ママが必死にならずに、優しく接して磨くこと



分析の結果、それらが原因で「鈴は歯磨き嫌い」になりかけていると判断。



嫌だという条件付けをなくすため

⑤歯磨きする時間帯を変更する

⑥歯磨きする場所を変更する



ことを決め、いつも鈴ちゃんと遊んであげているリビングで行うことにしました。


歯磨き方法も、痛くないように工夫してむ、優しく接して・・・。


歯磨き後には、鈴ちゃんの好きな首マッサージをして気分を変えるようにして

鈴の好きな「ママとのスリスリタイム」にながれるように考えました。



それでやってみた歯磨きがこちらです。
注意点をもう一度書くと

①痛みを与えないように磨き方を工夫すること
②歯磨き時間を短くすること
③歯磨きの後に必ずご褒美となる鈴のうれしいことをつけること
④ママが必死にならずに、優しく接して磨くこと
⑤歯磨きする時間帯を変更する
⑥歯磨きする場所を変更する
です。

雑種犬りんちゃん6歳のハミガキ




しばらくは、このやり方を続けてみて

鈴にどんな変化が出るのか、みていきたいと思っています。


歯磨き後に歯のチェック。




最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。


在りし日の風ちゃんショットです。



風ちゃんは、歯磨きペーストの味が大好きで

いつも私が歯磨きをしていると「ボクも磨いてください」と洗面所にやってきてくれたので

歯磨き後をご褒美になることをプラスしたことがなかったんです。

それでも、毎晩「磨いてください」と洗面所にきていました。


わんこの性格タイプや好みによっても違うから、対応も同じじゃダメなんだと風と鈴をみて思いますね。