越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

メスクラ『チャンゴ・アラーニャ』

2008年04月01日 | 音楽、踊り、祭り
メスクラの『チャンゴ・アラーニャ(クモザル)』

スーツケースを抱えて乗り込むのは
向こう行きジプシー・フライト
空から捧げものが降りてきたら
バスが発車
きみの目は灰でいっぱい
奇跡で口はよだれでいっぱい
火山がめざめ でっかいでっかい嵐を呼び起こす
炎の女たちが踊る 平和の炎で男たちを魅了する
火山へむかってはりめぐらされた暗い道路に
勇敢にそいつ(その動物)を解き放つ
目はしばしば 
トランペットの音で海がめざめる 
風のように楽隊が町をめぐってゆく
しっかりしようぜ 兄弟
クモザルはやんちゃな動物
クモザルは我慢できない
クモザルはつるつるした磁石
クモザルは町から町へ 散らばってゆく
クモザルは電車と船で出発 あっちこっちへ旅してゆく




無と夜明けのはざまで 太陽の鶏は時の声をあげる
リズムで満ちあふれた豊かな鉱脈
夢の中を泳ぎながら 歌いだす
バターが溶けた鍋の中では いろいろなものが混ざりだす
黒い山のキノコ 生きのいい野郎の雄牛の力 インド アフリカの低音
そして世界の歌 向こう側へルンバが流れ出せば
死の悲しみなど忘れてしまうよ ママ
このリズムは死人までも呼び覚ますよ
ケッツアルの神が天を覆いつくす
ほら 皆 騒いで楽しみたいんだ 
このリズムこそが俺の慰めだから
クモザルはやんちゃな動物
クモザルは我慢できない
クモザルはつるつるした磁石
クモザルは町から町へ 散らばってゆく
クモザルは電車と船で出発 あっちこっちへ旅してゆく  
(霜村由美子訳 ライナーノーツより)
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