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スポーツコラム(3)東京六大学野球

2009年10月27日 | スポーツ
 きょう、東京六大学野球の明治対法政の第三回戦があった。この一戦に勝てば、早慶戦の結果次第で、優勝もありうるということで、明治は野村、法政は二神、ともにエースを立てての一騎打ちとなった。
 
 ところが、序盤は両投手の調子があがらず、ともに失点を喫した。とりわけ、二回戦で無四球試合を演じた二神は、持ち味のコントロールが定まらず、それに乗じて明治は2回までに3点をあげた。
 
 そこから二神は立ち直り、法政が5回に3対2と、1点差に詰め寄った。法政は8回には2アウト1、2塁、9回に2アウト満塁の大チャンスを迎える。

 明治は、あと一本ヒットが出れば万事休すというところまで追いつめられたが、リリーフの森田貴がなんとか踏ん張った。
 
 先発の野村投手は1回こそ制球が甘く、簡単に1点を献上してしまったが、そこから粘りの投球で、ヒットは打たれるものの、7回を2失点で切り抜けた。
 
 終盤おされっぱなしの明治は、7回表に先頭打者の8番安田がヒットで出塁したが、野村はバントを失敗し、ファーストへファウルフライを打ち上げてしまった。

 野村は、対法政1回戦でも二度、ノーアウトのランナーを置いてバントを失敗している。野村にしてみれば投球がすべてかもしれないが、バントのミスは数少ない得点のチャンスを潰し、結局、自分の首を絞めることになる。きょうは、運よく勝ち投手になったが、明日は分からない。

 今期、各チームとの1回戦はエース同士の投げ合いなので、つねに接戦だった。1点をおろそかにする者は1点に泣く。
 
 明大のエース野村は、勝つためにバントの練習をすべきだろう。