越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

<文学と思想>をめぐる国際シンポジウムのお知らせ

2014年12月05日 | シンポジウム・講義・講演

こんど、明治大学(駿河台キャンパス)で、「世界文学」をめぐるシンポジウムを行ないます。言語と文学をめぐる問題、ドイツのロシア作家、沖縄文学と世界文学、越境とディアスポラをめぐる問題などを論じます。詳細は、以下の通りです。予約不要、入場無料。当日、資料を配ります。

<文学と思想>をめぐる国際シンポジウム

世界文学を創造する——ディアスポラ、トランスエスニシティ、言語葛藤

(科研助成事業、後援:明大国際連携本部、明大大学院外国人有識者招聘事業)

 

12月13日(土)午後1時~5時

明治大学駿河台キャンパス リバティ・タワー 1086教室(8階)

 

基調講演 午後1時~2時10分

講師:クリスティーネ・イワノヴィッチ教授(ウィーン大学)「ディアスポラから出て:翻訳を通して世界文学を創造する」Out of the Diaspora: Creating the World Literature through Translation

 

シンポジウム 午後2時20分~5時

講師:合田正人教授(明治大学)「デリダと言語の不安」

講師:リディア・ミッシュクルニク、作家(ウィーン造形芸術大)「水道栓文学:分類化の挽歌」

講師:レオポルド・フェダーマイアー教授(広島大学)「ドイツのロシア作家」

講師(司会):越川芳明教授(明治大学)「目取真俊のウチナー口:沖縄文学と世界文学」

ディスカサント:土屋勝彦教授(名古屋市立大学)

 

(発表は、原則的に英語中心で、日本語を補助にしておこないます。フランス語やドイツ語もまじるかもしれませんが、その場合は、日本語の翻訳をつけます)

シンポジウムの趣旨

近代の国民国家の形成と共に育まれてきた「国民文学」の枠組みが崩れてきている。そのことは、国民国家を単位としない、より大きな経済的グローバリゼーションの流れと共に、複数言語のあいだを横断する越境作家・詩人の誕生と活躍を見れば明らかである。この国際シンポジウムでは、日本語圏、ドイツ語圏を含む、世界各地で誕生しつつある「世界文学」を取りあげ、それらにどのような共通の特徴が見られるのか、ディアスポラ(離散)、トランスエスニシティ、言語葛藤の観点から考察する。そうすることによって、狭隘なナショナリズムと結び易い「国民文学」の特異性ではなく、「世界文学」の普遍性を導きだす。

 

 

 

 

 

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El video de la conferencia sobre Zato Ichi en Cuba por Prof Mario Piedra

2013年04月06日 | シンポジウム・講義・講演

明治大学スタッフセミナー「キューバにおける座頭市」(マリオ・ピエドラ、ハバナ大学教授)のヴィデオが完成しました。

El video de la conferencia sobre Zato Ichi en Cuba por Prof Mario Piedra de Universidad de la Habana.

http://t.co/sK3HLaszRI

 

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講演:キューバの『座頭市』

2012年11月01日 | シンポジウム・講義・講演

講演のご案内

講師:マリオ・ピエドラ教授(ハバナ大学/キューバ)

タイトル:座頭市:キューバ人にとってのヒーロー

日時:2012年11月8日(木)16:30 - 18:00

場所:明治大学駿河台校舎 リバティタワー14階 1146教室

予約不要/入場無料です。

詳細:

http://www.meiji.ac.jp/cip/info/2012/6t5h7p00000dq2lk-att/6t5h7p00000dq2ni.pdf

 

キューバ革命後、キューバでは、日本映画をはじめとするアメリカ/ハリウッド以外の外国映画を

大量に輸入した。キューバ国民は、60年代以降、数多くの日本映画を見ていた。

娯楽本位のチャンバラ映画は人気があったが、『座頭市』は別格だった。

なぜ、キューバで『座頭市』が人気を博したのか。

その現実と理由について、ハバナ大学で映画学を教えているマリオ・ピエドラ教授に話してもらいます。

 

 

 

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3.11後の生と死を考える(第二弾)

2011年11月15日 | シンポジウム・講義・講演

3.11後のいのちとこころ  3.11後の生と死を考える

先日は、伊藤比呂美さんとの講演会におこしいただき、ありがとうございました。

本日は、その第二弾のお知らせです。


明治大学 オープン講座*3.11後の生と死を考える(第二弾)

講師:柳田邦男、金山秋男、樋口良澄

場所:明治大学(駿河台)リバティタワー1063教室6階)

日時:11月18日(金)18時~20時半

問い合わせ:リバティアカデミー事務局 03-3296-4423

金山 秋男 明治大学法学部教授 専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『「生と死」の図像学』、『巡礼-その世界』など多数。

樋口 良澄 編集者 『現代詩手帳』、『文藝』などの雑誌を編集した後、文学、芸術、人文学関連の編集やイベントの企画に一貫携わる一方、現代文化に関する評論活動を展開している。

柳田 邦男 ノンフィクション作家 主な著書に『ガン回廊の朝』(講談社)、『犠牲』(文藝春秋)など多数。近著に『大震災と原発』(文藝春秋)がある。

 

 

 

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唐十郎さんと蜷川幸雄さんによる無料トーク

2011年10月13日 | シンポジウム・講義・講演

本日夕方、明治大学(お茶の水)で、無料のトークがおこなわれる。一般の方も入場オーケーですが、満員になることが予想されるので、どうぞ早めに。

唐十郎&蜷川幸雄 劇場都市東京の行方 リーディング実験劇場

日時:2011年10月13日(木)18:00~
場所:明治大学駿河台校舎 リバティタワー1F リバティホール
料金:無料 ※一般の方も含め予約の必要はありません

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連合駿台会懇話会

2011年01月26日 | シンポジウム・講義・講演
きょう、夕方、連合駿台会懇話会(リバティホール)で、講演をおこないました。

タイトルは、「メキシコの国境地帯を放浪する チカーノ文学の魂をさがして」

連合駿台会とは、大学の執行部(学長、理事長、学部長、理事)と明治出身の企業人からなる親睦会のようです。

僕など普段話したことのない偉い人ばかりでした。

このたび、その会で出している学術賞をいただけることになり、授賞式のまえに、記念講演を頼まれました。

専門家でない方々に、柔らかに、しかも実質のあることを喋るのにあたって、江戸落語のまくらを参考にしました。

娘の成人式の日の朝、自転車に乗っていて自動車にぶつけられ、救急車で運ばれました。白鵬に幕下力士が飛ばされた感じです。

患者としては、「初救急車」でした。

数日後に、友人の整形外科医に手術で鎖骨の骨折部分をくっつけてもらいました。

手術した夜は、痛みで眠れませんでした。点滴だけでおしっこはしたいし、ベッドから動けないし。。。

いまは、左肩に金属プレートが埋まっています。疲れると、すこし重たいような、痛みが走ります。

先生によれば、ベッカムもワールドカップのときに、骨折を早く治すために使ったという超音波器を毎日20分ずつ使っています。

業者の方は、松井秀喜も使いましたよ!と、4割早い回復を強調していました。

ベッカムや松井秀喜と同じプロ選手なみの機械で早く治して、

また元気にテニスをやりたいと思っている、きょうこの頃です。





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「世界政府(その1)」第四回目

2011年01月02日 | シンポジウム・講義・講演
(訳注:ひきつづきエスチューリンの著書『ビルダーバーグ倶楽部』からの引用です)

水瓶座の陰謀

 リンドン・ラリュチェが『ドープ株式会社』の中で書いている。

 「1980年の春、『アクエリアン陰謀』というタイトルの本(100万部以上売れ、十ヵ国語に翻訳された)は、カウンターカルチャーのマニフェストとして、一夜にして有名になった」。

 (中略)『アクエリアン陰謀』は、一千五百万人のカウンターカルチャーのメンバーが合衆国に根源的な変革をもたらすために一堂に会するときがきた、と述べた。

 事実、この本は、チームワークというコンセプトを後押しする社会に向けて最初に刊行された出版物だった。

 このコンセプトは、非常に高潔と見なされ、経営者「導師たち」によってすばやく採用された。
 
 著者マリリン・ファーグソンは述べる。

「まだタイトルは未定ですが、新たに現れつつある社会的価値観をまとめながら、私はその運動の特徴について、特殊な指導者について、その追従者の忍耐強い熱心さについて、ありえそうもない成功について考えた・・・」

 1961年の学会で、オルダス・ハックスリーはこうした警察国家を「最終革命」と描写した。

 言い換えるならば、それは人々が「みずからの隷属を愛する」「冷血な独裁政治」である。
 
 カーター大統領時代の国家安全保障アドバイザー、ズビグニュー・ブレジンスキー[アドバイザーは1977年~1981年]は、日米欧三極委員会(1973年、デイヴィッド・ロックフェラーの提言で設立された民間の政治団体)の創設メンバーの一人であり、ビルダーバーグと外交問題評議会のメンバーであるが、彼も似たような思想を情熱的な本『二つの時代の間で テクネトロニック時代のアメリカ合衆国の役割』の中で表明している。

 その本は、コロンビア大学共産主義研究所の肝いりで書かれ、1970年にヴァイキング社によって出版された。
 
 暴力的な圧力を用いることなく、彼らは新しい世界秩序のための「平和な市民」を確保するために、複雑な行為の組み合わせを計画した。

 (中略)彼らは、同様に、自分自身を愛し、他人と適切な関係を築く能力を指す「感情的知性」のような新しいコンセプトを支持した。

 (中略)「勤勉な市民」を「平和な市民」へと変えるもう一つの方法は、私が『ビルダーバーグ・グループの真実の物語』という著書で説明したように、NGO(非政府組織)への協力者に対する大きな社会的認識を促すような大々的な市場キャンペーンである。
 
 ハーマンによれば

  「合衆国が柔軟な態度をとるやいなや、ドラッグ(とりわけ、コカイン、クラック、ヘロイン)の導入に熟した時がやってきた。巨額の金が動く、禁酒法時代に匹敵する時代の到来だった」。
 
 1981年1月、外交問題評議会によって、大統領に選ばれたばかりのロナルド・レーガンに提供された3000ページにわたる「提言」の断章は、ウィリス・ハーマンによる『変容する人間のイメージ』という報告書に基づくものだった。

 その点は、指摘しておくだけの価値はある。
 
 1980年12月8日の満月の下で、ジョン・レノンがマーク・チャップマンという名の男によって殺された。

 これは一見ありそうにないことだが、ある日私たちが知ることになるのはマーク・チャップマンが人工的に誘導された「精神異常」モデルの犠牲者であり、ますます体制的に厄介な存在になってゆくレノンのような人物を沈黙させるために、タヴィストック研究所、CIA(米中央情報局)、MI6(英対外情報部)によって送り込まれた「影なき狙撃者」[リチャード・コンドンの推理小説]風の殺人者ではなかったかということだ。


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クレオール、ディアスポラ、ボーダーと文学

2010年12月19日 | シンポジウム・講義・講演
暮れも押し詰まり、忘年会の連続で、皆さんお忙しくお疲れと思いますが、公開シンポジウムをおこないます。入場無料・予約不要です。
ドイツのトルコ人作家、フランスの中国人作家などから、キューバのディアスポラの黒人詩人、英語・フランス語で書くバイリンガル作家など、21世紀の文学を考えるために、「国家」の枠組みが流動的な時代の文学を考えるために。


文学研究科共同研究プロジェクト 
シンポジウム「文学と境界のダイナミックス 離散、越境、混淆」

日時:2010年12月22日午後5時半~午後8時45分
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー119HI教室(19階)
(入場無料・学外者歓迎)

講師 土屋 勝彦(名古屋市立大学教授)「ドイツ語圏作家における離散、越境、混淆」
講師 新島 進(慶応大学准教授)「在仏中国人作家ダイ・シージエ、語り部の誕生と語り」
講師 越川 芳明(明治大学教授)「キューバの離散文学(仮題)」
講師 合田 正人(明治大学教授)「「パラタクシス」のエクリチュール―ベケット・サリヴァン・アドルノ」
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沼野充義(東大教授)さんの講演会(明大リバティタワー)

2010年12月08日 | シンポジウム・講義・講演
沼野充義(東京大学教授・ロシア・東欧文学)さんの講演会をおこないます。

演題:文学にとって言語とは何か。ナボコフの翻訳をめぐって
日時:2010年12月10日(金) 19時~20時半
場所:明治大学駿河台キャンパス(お茶の水)リバティタワー19階(119HI教室)

入場無料・直接会場へお越しください。学外者も歓迎。

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