越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

カストロ「世界政府(その2)」(第一回)

2011年02月01日 | 翻訳
(訳注:ひきつづき、エスチューリンの『ビルダーバーグ倶楽部』からの引用です)

 ドラッグ・トラフィッキング(麻薬取引)のABC

アヘンは、世界各地で栽培されている。

南米、ラオス・ミャンマー・タイの「黄金の三角地帯」、そして「黄金の三日月」として知られているアフガニスタン・パキスタン・中央アジアなどで。

 アヘンのもとになる芥子(けし)の大半は、南アジアから、パキスタンやラオスを経由して、トルコまで伸びる約六千キロの狭い山岳地帯で栽培されている。

 ビルダーバーグ倶楽部はこの高地で直接ドラッグを運んだり、ドラッグからあがる収益をマネーローンダリングしたりすることはない。CIA(中央情報局)がそれにかかわっている・・・。

 ニール・クラークが次のように述べている。

 「ジョージ・ソロス [ハンガリー生まれの著名な投機家。2004年ブッシュの再選に反対する陣営に寄付行為をおこなう]は、怒っている。

 ブッシュの目的――パックス・アメリカーナを拡大し、世界を彼のような資本家にとって安全な場所にするという――に対してではなく、その目的を達成するためにブッシュが使っている杜撰(ずさん)で、見え透いたやり方に対して、である」

 バルカン半島のために提案されたマーシャル計画は、一種の幻想である。

 (中略)それは世界銀行と欧州復興開発銀行[ベルリンの壁崩壊以降、中東欧諸国における民主主義、市場経済への移行を支援する]、さらに個人投機家から資金提供を受け、主として鉱業、石油業、建築業を儲けさせるものである。

 それによって、ゆうに来世紀まで対外債務が膨張しつづけることになるだろう。
 
NATO(北大西洋条約機構)の軍事介入
 
 南ヨーロッパや地中海におけるNATO軍の強化は、バルカン半島を越えて、カスピ海や中央アジア、西アジアへと伸びるビルダーバーグの地政学的な影響力拡大の第一歩である。
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