武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

二人会での『刺青』動画を公開しました

2012年11月28日 16時49分42秒 | Weblog

11月24日の二人会で朗読した『刺青』の、ほんの一部分ですが、公開しました。

毎度申し上げることなのですが、ライブで聴くのが、いちばん楽しんでいただけると思います。

どうしても、息遣いが伝わらないような気がします。

さて先日の二人会で、「臭いを感じる」との感想をいただきました。嬉しいです。なんの演出もなく読みだけの中で臭いを感じていただいたり想像の世界で遊んでいただいたくことが嬉しいのです。

以前にお聴きになってくださったかたは、どうぞ再び、聴きにいらしてください。あきらかな変化も感じていただけると思います^^)

二人会inガス燈 2012年11月 武 順子

 

この秋から年末にかけて、『刺青』と『よだかの星』という対極の朗読を交互にしているような気がします。いったい頭の中は、大丈夫なのだろうかと、我ながら心配になってきます。最近はこれに『アイヌ神謡集』の稽古が加わって、ますます混沌としてきているようにも思われます。

しかし、この混沌の状態が好きなのです。朗読の楽しみでもあります。どっぷりと浸かっているようでいて、いつも冷めた目をしているのかもしれません。ふふふっ。

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二人会・銀座のチラシができました!カラーの二つ折りです☆

2012年11月26日 17時26分47秒 | Weblog

銀座での二人会は、年末アートまつりのイベントとして参加します。

テーマは“travel:トラベル”  

8人のアーティストの作品たちに囲まれた中で、私たちは語らせていただきます。

8日のイベントは15時から17時まで二人会の朗読。

夜にはダンスも!

 

旅というテーマの朗読作品を、ということで、「よだかの星」を選んだけれど、ぜひ、よだかと一緒に空を飛んでほしい。よだかの居場所探しの旅は、私の、そしてあなたの居場所探しの旅でもあるかもしれないから。

 

ひだまりは

じっとしていてくれない

だからひだまりのなかで

昼寝をすると

風邪をひく

 

五行歌のつもり・・・^^;

最近勉強会の必要性を強く感じている。

最近の私、「ひだまり」のなかに安穏としていないか?という歌、のつもりです。

 

みなさまも、お風邪など召されませぬよう、お気をつけて☆

 

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二人会が、いよいよ銀座進出♪ 銀座の真ん中で賢治を読む!

2012年11月19日 16時06分18秒 | Weblog

今朝から、とても寒いですね。冬です。

一人暮らしの大学生である娘からメールがあり、「もう若くないから、コートがないと寒さに耐えられない」とのおねだり。娘21歳。確かに去年までは、コートなんかいらないと、寒々しい服装で冬を過ごしていました^^; そうか。もうトシなのか…。とりあえず今日の寒さはホットカイロを買って凌いでおきなさいと返信しときました。そして、しかたがないから(!)明日のデートの約束をしました♪

 

さて今週末は、ガス燈での二人会。

24日15時開演。

2000円茶菓付です。

私は、谷崎潤一郎『刺青』を読みます。相方は井伏鱒二『山椒魚』

ふた昔前のものがたりをふたつ。セピア色の空気の流れる中でお楽しみくださいませ。

先日は伊勢原で『刺青』をギター伴奏で読みましたが、久しぶりでしたので、これでもかっ!と女を演じてしまいました。今週末は、さらりと読みたいと考えています。ん~できるかな(汗)

 

そして!

いよいよ銀座進出!出没ではありませんよ^^)

12月8日(土)は15時開演。

池田陽子さんのバイオリンとご一緒するのは二度目です。前回は、初回とは思えぬほど息が合いましたので、楽しみです。

場所は、銀座並木通りの真ん中です!路上ではないですが^^;

近くには、ブランドショップが軒を並べています。

アクセス:http://www.meets-gallery.com/category01/index2.html

銀ブラしつつ、鹿の子であんみつでも食べて、朗読会へ・・・!

銀座の表通りは昔とはずいぶんと様相が変わってしまいましたが、裏通りにはまだまだ懐かしい風情が残っています。散策するなら、裏通りですね^^)

 

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旅の話

2012年11月16日 23時49分20秒 | Weblog

 さて、北朝鮮、旅の話。

北京経由で平壌→鶴岡温泉→南浦→沙里院→開城→平壌→北京→成田というルートで、4泊+車中1泊の旅である。北朝鮮内では常にガイド兼通訳二人と運転手が同行。

旅行中、無神経な私は、「ただのおばちゃんの戯言」と、いろんなことを発言してきた。向こうの国の人たちに、私の姿はどのように映ったのであろうか。私個人が日本の傲慢なばあさん、と思われるのはかまわない。しかし、旅先では、おばさんであろうがなんだろうが、日本人の代表だ。軽率な発言をたくさんしてきたようで、いろんな人に迷惑をかけていたらどうしようと、心配でならない。…と、これは帰国後の感想。

私の見聞きし触れたことの、ほんの一部をご紹介します。確かに見かけ倒しのものは多いと思いましたが、それぞれの「人」は、みな同じ。よく笑います。時には作業をサボっている子どもの姿も見かけました。パレードの厳しい練習風景も見ました。みな同じ人間。素直な気持ちで交流し合えば、いさかいの気持ちも薄れるのに…。

 

 

空路北京へ。北京から国際列車で、25時間ほどかけて平壌に入った。写真は北京の国際飯店にて。このあと北京駅まで歩き、駅前の吉野家でキノコ丼を食べ、出発時間ぎりぎりに列車に飛び乗った! 列車の中は、ずっとキムチのにおいがしていた。国境の街新義州でスマホは封印されてしまったが、荷物検査は、思ったほど厳密ではなかった。

平壌の地下鉄。この写真を撮るとき、私の後ろには偉いかたのブロンズ像があった。近寄ってはならないところに走って近づいてしまい、駅員さんやガイドさんなどが必死の形相で追いかけてきて叱られた。ブロンズ像に触れていたら…と思うと、怖かった。

平壌の街角、緑色の壁の本屋さんへ行ったが、お休み!残念!! ガイドさんと楽しく。

河畔でぼんやりと座っていたおじいさんと。写真を撮っても良いかと聞いたら照れて立ち上がってしまったので、それではツーショットで!と…ハイ、キムチ!

平壌市内中学校で音楽による歓迎セレモニー。この琴の演奏が、圧巻だった。どれもこれもプロ級!しかし終演後の中学生たちは、とても素直な、普通の子どもたちだった。あの笑顔は演技、と確信。シンクロナイズドスイミングの笑顔と同じなのかも…なんて。

ハマグリのガソリン焼。うま味が凝縮されて、最高の味だった。ここでしか食べられないものである。食事のたびに、観光客は贅沢させていただいて、申し訳ないような気持ちになった。焼酎もなかなかの味で、ついつい飲み過ぎた!

いくつもの農村を車で通り過ぎる。自転車に乗る人!人! ただひたすらに歩く人!人! 写真に収めることができなかったが、藁を積んだ牛車や物資と人をありったけ積んだトラックなどもたくさん見た。

開城にある民族旅館。この一帯がすべて旅館である。一棟に3部屋の、コテージのような施設。風情あるたたずまいに紅葉が美しかった。泊まった晩、ずっと停電であった。電気おんどるも灯りもシャワーも使えず、暗くて寒い夜を経験。暗闇の中、帰国したらもう一度斉藤隆介の『寒い母』を読もうと考えた。

通りの中央に食堂棟がある。ここで食事。サムゲタンをオプションで注文。鶏の頭まで丸一匹が、器に入っている。おいしいのだけれど、食べるのが、辛かった。

開城の南大門。工事中だったが、ここに上って、しばし人の流れを眺めていた。交差点のロータリー中央に位置する。

 

板門店にて。向こう側は韓国。工事中らしく、青い建物まで降りることができなかった。案内してくれた兵隊さん達は、とても穏やかで、舘ひろし似竹ノ内豊似等ハンサム揃いだった。

 

 

高麗博物館にあった狛犬?メスの龍。

勾玉をくわえたオスの龍。

平壌から高麗航空で北京へ。機内食のハンバーグ。たぶん鶏肉バーグ。意外においしかった!真っ赤な制服の乗務員の女性も、やはりとびきりに美しかった。

成田に向けて全日空機からの夕日。無事帰国して、よかった^^)

むこうの女性は、みな美しいです。しかも、どんなに貧しそうなお年寄りでも、白髪をむき出しにしている人はいませんでした。ただ一人だけ、つむじのあたりだけ白くなっているお婆さんを見かけましたので、きっと皆、嗜みとして染髪しているのかもしれません。若い女性はもちろん私と同年配の女性たちも、実に上手に化粧をしています。髪にはパーマもあてています。

美容に興味のない自分が少しだけ恥ずかしい気持ちになりましたし(もちろん私はすっぴんで通しましたが^^)、白髪でいることが女としてはしたないことのようにも感じました。女らしさや嫋やかさは、もしかしたら潤いのある文化のため必要不可欠かもしれないなどとも、考えました。

女は女らしく、男は男らしく・・・。今の日本では失われてしまっているものを目の当たりにして、近代文学を朗読するときの女と男のありかたを学ぶことができたような気がします。って・・・そこへたどり着くの!?

 

 

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年末の予定です。そして鍋を磨きながら考えたこと

2012年11月16日 11時50分31秒 | Weblog

あっという間の年末、のような気がします。

今年も朗読納めは、そら庵の「大川端 語りの会」での柚季純さんとのコラボです。

いろいろあったなあ・・・この一年も! 

ここ何年か・・・私の周りの親しい人たちが、大きな病気と闘っています。自分自身も、危ういところで戦々恐々としています。でも、いつまでも心だけは、元気でいたいと念じています。

たったひとつの命。大切に、大切に、使っていきましょうね。

毎日使うお鍋だって、磨いてやらないと痛みますもん。

私の場合、朗読という料理を煮たり炒めたりでたくさん使って、使いっぱなしにしていないかって反省します。この鍋が壊れたら辛いから、大事に使ってやろうね、と。

 

さて…

朗読をできるっていうことの幸せを、しみじみと噛みしめながらのご案内です。

注目すべきは、二人会が、いよいよ念願の銀座進出☆ これは「ニュース」です(笑)

いずれも、詳細はお問い合わせくださいね♪

●11月の朗読会

 ◆18日(日)午後1時30分開演。

 伊勢原市にある雨岳文庫にて、地元5人の語り部たちの会に参加。私は『よだかの星』を読みます。

◆24日(土)午後3時開演。

 本八幡の「ガス燈」にて二人会。私は谷崎潤一郎『刺青』を、相方は井伏鱒二『山椒魚』を読みます。

 

●12月の朗読会

 ◆8日(土)午後3時開演。

 銀座並木通りのミーツギャラリ―にて、二人会。「年末アートギャラリー」の展示アートとともに、「travel」をテーマとして『よだかの星』を朗読します。

 ◆10日(月)午後2時開演。

 千葉ニュータウン中央駅傍アルカサール内アロマの店マミーにて、谷崎潤一郎の『刺青』を読みます。

 ◆15日(土)午後3時開演。

 本八幡の「ガス燈」にて、二人会。私は『アイヌ神謡集』から「序」「銀の滴降る降るまわりに」「トワトワト」。相方はギリシャ神話から。

 ◆20日(木)2時開演。

 本厚木駅下車5分「ギャラリー喫茶なよたけ」にて、柚季純さんの「愛と勇気のうた」に出演。

 ◆23日(日)午後3時開演。

 深川芭蕉碑側の「そら庵」にて、大川端 語りの会。柚季純さんとのコラボで宮沢賢治『やまなし』。『アイヌ神謡集』から。柚季さんの歌も、ご堪能くださいませ。

 

アイヌ神謡集は、もう何年も前から温め続けていたものです。まだまだ、早いかなと思いつつ、この年末には読んでみようと決意しました。「決意」というと大げさと思われるかもしれませんが、私の中では、一大決心なくして読むことはできませんでした。心を込めて、しかしさらりと、読みたいと思っております。

『刺青』は、時々音楽とコラボさせていただく作品です。合いの手などに音を入れる読みに慣れると、朗読だけで読むとき、「間」の取り方が難しくなります。心もとない気持ちになるのです。先日のギターとのコラボも、とてもご好評を得ましたので、そのあとの単独朗読は緊張します。間との闘い。自分との闘いになります。そのような悪戦苦闘の読みの時は、ふっと、おもしろいものが出てきたりしますので、どうぞ、お出かけになってみてくださいませ。

 

 

 

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