恋について考えを巡らすことのできるのも、朗読をしているおかげなのですが、いくつになっても恋の話は楽しくもあり。
「恋」は、万葉集では「孤悲」とも書かれていたそうです。
「乞い」「来い」ともつながりがありそうですね。
求めるのが、恋。ここにあるのが、愛。
なぁんて
先日読んだ谷崎潤一郎の『刺青』も、来週読む菊池寛の『藤十郎の恋』も、はたまた相方の読む樋口一葉の『十三夜』も、「恋」の話です。
『刺青』の掘り師は、いれずみを描く素材に恋をする
『藤十郎の恋』の藤十郎は、命がけの恋をする役柄に、恋をする
『十三夜』は、幼馴染との実らぬ恋
恋は思春期のほのぼのしたものだけではないということを知る
では、私は今、何に恋している?
透きとおるような冷たい役者の目で人妻を口説く藤十郎に、恋している
掘り師も藤十郎も、その恋を実らせることができた
葛藤の末に大切なものとひきかえに得る恋
並大抵の努力で実らせることはできない
並大抵の努力で実らせることができるのは
つまらないのかもしれない
いっそのこと実らなければ永遠に続く恋かもしれない
身の程知らずの恋
台本の中の藤十郎に恋しつつ
初演に向けての稽古をしております。
もうひとつ
12月21日(日)大川端 語りの会のお知らせも
ここでは『八郎』を柚季純さんの音楽とのコラボで楽しんでいただきます。
それから、詩の朗読
詩人の村田活彦さんと詩人としての武順子の「詩の時間」
まだ詳細は決まっていませんが
興味深い内容となりそうです♪
場所は深川。芭蕉の旅の出発点。
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