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武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

谷中 夕焼けだんだんでの路上朗読・・・報告です

2013年04月02日 12時49分18秒 | Weblog

3月31日(日)午後。

天気予報の雨マークをにらんでいたら、雨が逃げて…いえいえ、雨が、やみました。

それにしても寒い、手袋がほしいねと言いつつ桜を仰ぐと、少し葉桜になりかけた桜が、あなたたちのための花冷えよと語りかけてくるようでした。桜の花が散らずに私たちを待っていてくれました。

夕焼けだんだんを下りたところ、桜の木の下で、路上朗読を決行しました。

 

少し前の日記で、「道端で朗読したいなあ、誰か一緒に・・・」とつぶやいたら、朗読仲間が、「やろうやろう!」と乗ってきてくれたのです。

http://blog.goo.ne.jp/nekomeme/e/5517703e28bce5d3064d8e49f71a7208

まさかの展開でしたが、たくさんの人が集まってくれました。

1人では、とても勇気がなくてできませんもの、それはそれは嬉しかったです。

参加はしないけれど応援しているよとの励ましもたくさんいただきました。

当日は、7人が参加しました。朗読家5人と月琴弾きひとり。見学だけの新しい仲間がひとり。

そして友人が親子三代で、遠方からわざわざ遊びに来てくれました。

 

月琴の音色が、私たちの朗読に色をつけてくれました。

月琴の音は、じんわりと、そこいらの空気に溶けて流れます。そこに私たちの声が乗っかって流れます。

 

・・・なんて、素敵なようなことを書きましたが、読んでいる当人は、必死でした。

自分の声のかえりがわからなくて、ついつい声を張り上げたくなります。

予測はしていました。ですので敢えて「葉桜と魔笛」を読んでみたくなりました。

月琴のトレモロを聴いたら、あ、読めるかな、と、思いました。

でも、やはり、ダメダメです。

細やかな感情が、大きな声を張り上げた状態で出るはずがありません。

大きな声で、細やかな感情を出すことができたら、すごいだろうになあ、と思いながら読みました。

声質も、変わっちゃっています。

このように繊細な演目は、外で読むには、もっと違った工夫が必要なのだな、と考えましたが、はてさて、どんな風に?

これから回を重ねることで、少しずつ慣れて、学んでいくことにします。

 

あとふたつ小さな物語を読みましたが、思いっきりでかい声で読むのは、それはそれで気持ちが良かったです。

路上朗読、というと、詩人の方々が叫ぶように読んでいるイメージがあり、私はそのような読み方がいまひとつ馴染めないと思っていましたが、叫びたくなるような気持ちが少しわかったような気がしました。

参加者の中に一人男性がいて、その人は向田邦子の作品を読みました。静かに静かに読んでいました。道路の向こう側に行くとほとんど聞こえなくなりますが、それでいいのだと、思いました。次回は彼のように・・・と、学習しましたので、何度目かあとには、できるようになるかもしれません。

 

このような試みが、楽しいのです。

もともと語りは開放的なところでなされていたようにも思います。室内と室外の切り替えの勉強にもなりそうです。

 

読むこと、読んで楽しむことが目的。そこから学ぶものがあったら、大儲け^^)w

 

谷中ぎんざのはずれ、夕焼けだんだんで、この次は5月19日(日)。

ふらりとお出かけになってみてくださいね。ツツジの花が、きっときれいな頃でしょう。

 

コメント (4)
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