武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

弥生! だから?

2007年03月03日 22時31分44秒 | Weblog
今週は、2回も、語ってしまいました。
あっちとこっちで。

1週間に2回語るのは、ちょっとキツイかもしれない。
いつも週一のペースを守ってきました。
それ以上になると、精神的にもたなくなります。

そんなに弱いことじゃあ、だめでしょ!と叱られそうですが、心も体も、忙しさに振り回されてしまって、ボロボロになります。たっぷり充電しないと、次へ進めないのです。
不器用で…。

東京まで、稽古に通っています。
まだまだ、稽古をつけてもらう時間が楽しくて、学ぶことが楽しくて、師匠の話を聞くのが楽しくて、通っています。語りの稽古は、うまく語る方法を学ぶのではなく、物語をなぞっていく作業です。たとえば、登場人物が、怒りをあらわにする。私なら、あなたなら、その時どうするか。怒りの対象は、本当に相手なのだろうか。どこに向けた怒りなのだろうか。そもそもこの怒りは、本当に怒りなのだろうか。どんどん、泥沼にはまっていきます。でも、この作業があるから、おもしろい。また、底の知れない泥沼を持つ作品に興味を引かれます。

夏に向けての、近松門左衛門の稽古に入りました。
『冥途の飛脚』新口村の段。ちりばめられた地名をたどって、大阪の天満宮から奈良の橿原神宮近くの新口村まで、歩いてみたいものだと考えていましたが、春になってしまいました。来年の冬、雪が降る頃に、訪れてみたいと計画しております。
実は、原作は、雨の中の親子の再会なのですが、義太夫や歌舞伎では(映画も!)、演出都合のためか、雪になっています。
雪は、美しいが、原作どおり冷たい雨の中のドラマが、切なく悲しさを誘うのになあ、と、マイナーなことを考えてしまいます。
って、内容をご存知の方なんて、いないものねえ。
このへんで!
コメント
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