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太田光の戯言

2009-01-19 | 哀 / 労働問題 
 今日BSでやっていた、爆笑問題「日本の教養」という番組を見ました。
 若者の働き方の問題、ニートの問題をテーマに、教育社会学の東大准教授、本田由紀さんと爆問との討論でしたが、、すごい言い合いになってました。っていうか、太田光の屁理屈に本田さんがかわいそうになるくらい必死に反論してた。。

 
 太田氏は、「近頃の若者の働く場が無いとか、働かせ方がひどいのはおかしいとか騒ぐけど、そういうのが嫌だったらそういう既成の生き方じゃないことを考えればいいじゃん、ニートのどこが悪いの?とか、世の中のせいにばっかりしてもしょうがない」と言い、
 本田さんが、「これだけ若者にまともな職がないというのは政治と、それに追随してきた企業の責任だし、ちゃんとそれをフォローする仕組みをつくらなければいけない。自己責任を押し付けるのは支配的な考えで責任逃れ」と言っても、
「そうかなぁ、今の若者は、社会のレールになんか乗りたくないから、って人も多いんじゃないの?オレなんか、日芸で就職もないし、ニート生活してたけど、それを社会のせいだなんて思ったことないし、何かして自分で這い上がればいいと思ってたよ」

 こんな感じ。


 それって、議論になってるの? 太田氏の言ってることって、
「自分がニートから脱却して自分の好きなことできてるから、それでいい」。
 結局はそれだけの内容ですけど?
 色んな番組で色々言ってるくせに、結局自分のことしか考えられない人なんですか?
 今はアナタのことを話す場じゃないですけど?

 大学も出ず、就職活動もせず(別に働きたくないというわけではない)、性格的には、太田と似たところがあるわたくしが言うのもなんですが、
 「何も、皆がアナタみたいにレールからはみ出すのが趣味なわけじゃないし、アナタみたいに特別な仕事ができる人も一握り。普通に仕事したい人がそれができなくて、それで社会が成り立つわけがない。」
 
 
 これって当たり前の考えだと思いますが、まだ掃いて捨てるほどの、自分が窮地に立たない限り社会のことなんて考えないっていう人間が、「自己責任論」を言い続ける。
 いい大学を出ても、何十社受けても、就職できなかった人たちが生きる術が分からなくなって困っているのを(しかもその初めの世代は、第2次ベビーブームで、大学受験でも尋常じゃない倍率だった)、ただの努力不足だと言うのは、どういう観点からでしょうね??自分だって、環境が違えば同じ立場だったかもしれないくせに。

 「若者に頑張れ、やれ自分磨きだ、人間力だ、と言ってるだけじゃ何の助けにもならない。それじゃ、ロッククライミングでつるつるの壁を登れと言ってるようなもんだ。平均的な人が、普通の努力をして普通の暮らしができる、それが当たり前で、それを押しのけて、ある特別な能力を持つ人だけが、今までより多く特別な恩恵を受ける。そんな社会でいいわけがない」 
 
 本田さんがこんな様なことを。私も全く同感です。

 このような、必死の反論は、すごく的確だったんだけど、太田氏が得意の屁理屈でこねくり回す・・。
 本田さん、最後は疲れて、「アナタみたいな人の助けをしようとは思わないよ」と言ってましたが、ほんと、そのとおりだよ、と思いました。

 私と本田センセイは意見が全く同じだったけど、違う意見の人にはこの人の本を読んでほしい気がしますわん。 

 この記事も、「自己責任」に押しつぶされるような人へのささやかな励ましに繋がればいいのですが・・・って、要は太田に腹立って書き連ねただけですがね。
 できれば、この記事に賛同してくださった方は、1月13日の記事も読んでね