S.Boy blog

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仏教観と資本主義

2009-12-03 | 仏教
田坂広志氏の「目に見えない資本主義」を読む。行きすぎた貨幣中心の資本主義を批判しているが、大きな政府が資本を分配する社会主義を推奨しているわけでもない。氏は、仏教観と資本主義を融合させた新しい価値観を「予測」している。青臭い書生主義でもなく、たんなる理想社会の絵空事でもなく、研究者として理論をもって将来を描いている。「このままでは日本は潰れる」といった打算的な話ではなく、かくあるべきと創造的な話が綴られているところが巷の本と違うところではないか。

氏の理論のベースには仏教観があると思う。この先の社会、仏教観のような思想と科学が結びついていく必要があるのだろう。決して友愛社会と題して金をばらまくだけでは乗り越えられないのではないかと思うからこそ、ここに書かれていることが理想論で終わることはないと思う。


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