goo blog サービス終了のお知らせ 

S.Boy blog

いかに生きるか いかに撮るか

写真集用プリント

2009-10-10 | アマチュア写真家論
今月末の写団くろねこ写真展では、額装展示以外に写真集も置いて見ていただきたいと思っている。
今日はそのためのプリントをこなす。40枚近くプリントしなければいけないけれど、
思った以上に大変。でも、こうやってまとまった形で発表するというのは、
必ず写真力が身につくと信じている。

PHOTO:交野・第二京阪 E-P1

月例2009年度終了

2009-09-10 | アマチュア写真家論
「全然入賞しないし、応募するにもかなり手間かかるし、もう今年はやめとこ」
と、数ヶ月前から思っていたのだが、結局最終分をプリントしてポストに入れたのが先週末。
アサカメ12月号の月例締切が9月10日。1年間、手間にわりには実りが少ないと思っいつつ、
いや入賞のために応募しているのではないと我に返る。
予選通過等を見て自分の実力を知り、さらに腕を磨くというコンテストの基本を忘れてはいけないのだ。
今年度の成績もいまいちパッとしなかったが、楽しく続けてこれたことに感謝しようっと。

PHOTO:RICOH GR DIGITALII 

デジタルプリントではメリハリを意識する

2009-08-07 | アマチュア写真家論
プリンタで出力するとき、よほど光のいい条件のときに撮ったもの以外は、そのままでプリントすると平面的になりがち。とくにコンテストに応募するときはある程度目立たないといけないので、メリハリの効いたプリントを完成させないといけない。
ただし、そのために安易にコントラスを強めたり彩度を上げたりすると、たんに汚い写真になってしまう。ちょっと画像加工を覚えた人はこの傾向に陥りやすい。私も昔はやりすぎていたなあと思う。
写真によってメリハリの効かせ方は変わってくるので、これは加工の経験をたくさん積むしかない。いいプリントの基準を知るために、写真展に行って観察したり、自分のプリントを数日おいて客観的に見るようにしたりして感覚を磨いている。

photo:中之島 E-P1(シルキーピックスで加工)

幸福感と写真観

2009-07-30 | アマチュア写真家論
「お父さんは、何より自由が大切、という人やね」と、よくカミさんに言われる。
その裏にある真意はおいといて、
これはほぼ当たっているので反論もできない。
出世やお金は、あまり興味ない。できれば自由な時間がほしい。
これは思春期から一貫してそうだと思う。
一時、日経とかそういう本に騙されかけたこともあるが、
もともと仕事熱心になるようなタイプの人間ではないので、
「バリバリビジネスマンになるのだ!」とは一時の思いだけで行動まで波及しなかった。

自由な時間で、写真を撮りたいように撮る。これが自分にとっての至福。
もっというと、コンテストも上位入賞とか、それほど望んでいるわけでもない。
賞も、お金もそうだが、手に入れば嬉しいけれど、
それをめざしてがむしゃらに、という気にはなれない。
好きなように撮って、それをネットなどで人に見てもらうのが楽しい。
個展とかできれば、さらに嬉しい。でもこれは、しばらくは無理か。
ブログでコメントとかが欲しいわけでない。
誰かが、それぞれの思いをもって、
自分の写真を見てくれていると、
まあそんなことが想像できれば幸福だなあ。
そのために、もっと写真が上手くなりたい。

私の幸福感は、やはり
「好きなことを自由にやれる」ことなんだなあ、と思う。
人生の大前提としては、先輩諸氏によると
「やりたいことばかりして過ごせるわけではない」
らしい。いわゆる生活するための金を稼ぐ必要があるのだが、
そこに社会貢献とか義務とか、向上心とかそんなことを持ち込むからややこしくなる、
と最近わかってきた。
それがしたい人はそうすればいい。立派で素晴らしいと思う。
でも、自分の幸福感はそうじゃなかった。
『自分はこういう人間なんだ。』
そう思うと、なんとなく楽になった。



口下手

2009-07-10 | アマチュア写真家論
写真家がコメンテーターになったらダメだ。
淺井慎平氏を見ているとそう思う。
正統派コメンテーターなんて、だいたい嘘くさい。

昔の氏の写真、カリブ海とかを撮っていた頃の写真は良かった。
日曜の朝8時のワイドショーでコメントなんか言うようになったのが原因か
わからないが、氏の近作は全然つまらない。
(というか、ほんとに最近写真撮ってるのだろうか?)
下手に頭がよくて一流の学歴を持っていると、
こうなっちゃうのかなあ。
コメントするなら、もっと毒のある言葉がほしい。

写真は、頭で考えて撮ってもつまらない。
理屈っぽい写真、啓発的な写真は、
それはそれで役割があるのだけれど、
理論的なことはすっ飛ばして、
もっと直感的に表現したものが見たいのだけど。
だいたい、口が上手いアーティストなんて信用できないし。
私は口下手、だと思う。たぶん。

PHOTO:大阪・舞洲 Nikon D90

考えて撮れ、しかし考えるな

2009-06-09 | アマチュア写真家論
マイコミジャーナルというサイトの飯沢耕太郎氏によるコラムで
写真家になるために【撮影編】(1)という記事を読んだ。

「たくさん撮れ」と氏はすすめる。
そう、写真を上達しようと思えば、
シャッターを押さないと。

しかし、コラムでは
「考えて撮れ」と言ったあと
「あまり頭では考えないほうがいい」
と述べている。

いっけん矛盾しているように思えるが、
これには納得。
禅問答のようだけど、まさしくそのとおりと思う。

がむしゃらに撮るだけではダメ。
しかし、構図はこっちのほうがいいとか
現場で理屈をつめて撮ったものは、たいがいおもしろくない。
これ、経験談。

シンプルに

2009-05-31 | アマチュア写真家論
できればごく近所、半径2キロ以内で、
単焦点レンズが付いたカメラ1台をぶらさげて、
作品となる写真を撮りたい。
誰かの模倣でない、自分の写真を。
固定観念に縛られず、
いい写真を撮ろうなんて思わず、
いろいろ試すことだろうな。

PHOTO:OSAKA BAY

たどり着く写真

2009-05-22 | アマチュア写真家論
昨日「攻める写真」と題してコンテストに入りやすい写真のことを書いたが、
入賞の傾向と対策の話であって、それが全てではない。
いっけん静かな、おとなしい写真のようで実は作家のメッセージが込められている。
それでいて独特の空気感を漂わせている。
そんな写真も上位に入ってる。審査員の先生はきちんと見ている。(たまにちょっと違うと感じることもあるが)

実は、そんな写真がほんとうは撮りたい。
でも、そういうところに到達するには、まだまだ修行が必要だな。
雰囲気だけはそういったところをなぞる写真ばかり撮っているので、
ある意味いちど違う世界へ飛び出して攻めの写真の修行をして、
そして最終的に自分が思うところへたどり着ければいいなあと、
まあそんなことを考えていた。

道まだ遠し。ただ、ひたすら自分の考える表現のためだけに撮る。そこで、共感してくれる人がいたら、
それほど嬉しいことはない。

PHOTO:GX200


攻めの写真

2009-05-21 | アマチュア写真家論
コンテストには、いわゆる「攻めの写真」じゃないと入選しにくい気がする。
写真集や個展などでは、あるテーマにじっくり取り組んだ、作者の意図がにじみ出るような写真が多いのだけど、多くのなかから審査員に選んでもらって順位を付けるコンテストではやはり「目立ってナンボ」のところがあるような気がする。もちろん、審査員の先生は上辺だけの技術で取ってくれるほど甘くはないのでそれだけではダメなのだが。
以前、たしかフォトコン誌で中谷吉隆氏がおっしゃっていたと思うが、上位に選ばれるのは
「スッキリ! ハッキリ! ドッキリ!」という写真らしい。中谷氏の考え方なので普遍的なものではないが、雑誌を見ていると納得するところ多し。
どちらかというと苦手なジャンルなのだが、でも自分の世界に閉じこもっているのはイヤなので、がんばってそういう写真も撮っていけるようにしなければ。

photo:GR DIGIAL II

タケノコ掘りと写真談義

2009-05-09 | アマチュア写真家論

本日は写真クラブの先輩氏のアトリエがある奈良の山里へ。子供たちはタケノコ掘り、私は先輩氏と写真談義。というか、とてもいい勉強をさせてもらった。プリントというアウトプットに対する真摯な姿勢に感動。作品づくりにあたっての考え方など指南していただき、これまた情熱が湧いてくる。明日何もなければ深夜までパソコンに向かって作業したい衝動にかられる。ああ、写真ってすばらしい!


タケノコがわんさか!


タケノコがとれてご満悦の娘。隣で息子は熱心に別のタケノコを掘っていた。


そして写真談義。娘が撮影。右端が写真の指導を受けているワタシ。このでかい態度はとても指導を受けていると思えないが、これでも真摯にお話しを受け止めている。ホントに。
娘も、撮るなら言ってくれよ。

情熱による一時帰休

2009-04-21 | アマチュア写真家論
100年に一度の不況とのことだが、私の勤める会社はまもなく創業120年を迎える。しかし、これに匹敵するような不況危機は一度だけでなく何度も迎えているような・・・。
まあそんなわけで、工場だけでなく本社も一時帰休が適用されることになった。
「この会社ではお金は期待できんのだから、せめて休みが欲しいなあ。休みを利用して、近場でじっくり作品づくりに取り組みたい。もっともっと写真の腕を磨いていきたい」と思っていたら、図らずもそうなってきた。写真への情熱が実ったのか? 

写真は軽きが良き

2009-04-14 | アマチュア写真家論
蓮如上人は「人は軽きが良き」と言った。変に重々しく貫禄があるような人間より、軽い感じの人間の方がいいのだという。写真も同じような気がする。メッセージ性を込めたとか、啓発的なものとか、そういう重い写真より、自分が感じたままを素直にレンズを通して表現したような写真の方がいいような気がする。実はそれがともて難しいのだけれど。
昨日、富士フォトサロンで見た毎日写真コンテストの内閣総理大臣賞の作品を見て感じたこと。「悲劇の岬」は、久々に感動したすばらしい写真だった。受賞者の山中さんはお会いしたことはないけれど、たしか月例コンテストで何度も賞を取られた有名な方だったと思う。

PHOTO:GR DIGITAL II 大阪・西九条