野蒜日記

折々のこと

深閑として

2009-01-10 15:57:44 | Weblog

臨済宗大本山方広寺・奥山半僧坊総本殿に詣でた。

参道は杉木立、深閑としていて寒々しい。
木洩れ陽の中に御座します五百羅漢の坐像、立像。

説明によれば、
「建徳二年 (1371年) 後醍醐天皇の皇子無元選禅師に
よって開創された禅寺で、深奥山方広満寿禅寺と称す・・・」と。

歩きながら歴史に詳しい主人から話を聞く。

それで詩吟 「吉野懐古・ 藤井竹外作」 を思い出した。

「古陵の松柏天颷に吼ゆ山寺春を尋ぬれば春寂寥
眉雪の老僧時に掃くことをやめ落花深き処南朝を説く」

(大意) 
「年古りた陵 (後醍醐天皇の延元陵) に森々と茂った
松や柏の大木は、山風に鳴り渡っている。 春の山寺は
日がすでに暮れようとして静かである。 落花を掃いて
いた眉毛の白い老僧はその手を休めて、南朝の昔物語を
してくれたが感慨無量であった」。


この方広寺派の末寺にやがてわたしたちは眠るのである。

その日の訪れがずっと、ずーっと先でありますように。

そんなことを語りながら帰途についたのだった。

 

久しぶりの雨

2009-01-09 13:42:41 | Weblog

朝から小雨。 

乾ききった空気がやっと潤って、いいお湿り。
本当はもう少し降ってほしいと思うのだけれど、
それでもまあ、ホットした気分ではある。


京都方面はもしかしたら雪かも。

主人がお寺の石段で足を滑らせませんように。
齢○○歳はそれなり、気は若くても要注意である。
アブナイ、アブナイ!!


帰りが何時ごろになるのか。
Uさん、Kさん、Oさん が今回も参加したそうなので、
主人からその話を聞くのが楽しみである。


昼、久しぶりに○○さんから電話。
張りのあるお声に安心した。  だけど油断大敵。
「健康には十分気をつけてヨ!」 最後はいつも
この決まり文句で電話が切れる。


昨年末からボヤボヤと過ごしてきたけれど、いよいよ
講座が始まるとなれば些か気分も落ち着かず・・・
さりとて、机の前に座ってみても、イマイチ集中力が
伴わない。 

ままよ、 勉強は新年第1回目の講座が始まってから
にしよう!  

結局、教科書を閉じてカバンの中へしまい込んだ。

これ、自分に甘いわたしのいつものやり方。

第1回目の講座は11日 (日) である。







西国巡礼

2009-01-08 07:08:09 | Weblog

主人は新春西国三十三観音巡礼に参加で早朝に
家を出た。

元日からずーっと穏やかな晴天続きだったのに
ここへきて下り坂?  ちょっと心配。 

寒さ対策を万全に! 手袋、マフラー、マスク・・・・・・
何度も念を押して送り出した。

わたしは冬が苦手。 
幸い温暖なこの地方では、たまに風花が舞う程度。
一面の銀世界を見たのは稀で、 あれはいつのこと
だったか。

記憶にあるのは小学生の頃と、○話局に勤務していた
頃の僅か数回。

近年は地球温暖化で霜も降りず、氷も張らず、手が
悴むこともない。  
それは冷え性のわたしにとって、うれしいことでは
あるけれど、やっぱり気象の変化は怖い。

この地方で有名な空っ風もすっかり鳴りを潜め、今が
冬本番とは思えないような暖かさである。


彼の乗ったバスは今、西インターを発って30分位か、
道中無事でありますように。



世知辛い世の中

2009-01-06 13:40:35 | Weblog

新年早々また暗いニュース。 世知辛い世の中である。


午前、友達から電話。

年末年始のことから政治経済(?)神、仏、何と陰陽にまで
話が及び、毎度のことながら愉しい会話が続いた。

広くて浅い のがわたしたちの会話。 
それでも友達の話にはいつもキラリと光るものがあって大いに
頷く。  教えられること多々である。


「物忘れが酷くなってきたの。」 と彼女。
「いやァ わたしの方がもっと酷いと思うよ」


今年は (?) 歳。 


世知辛い世の中だけれど、生かされている今を謳歌しよう。
 




音読

2009-01-03 13:16:07 | Weblog

天気快晴。 

朝、氏神様へ初詣に。


今日、朝刊の15面、

「脳を鍛えたい」 の欄で 「!余禄を音読しましょう」 は 

『これは30年前の今日 (1979年1月3日) 付毎日新聞朝刊
1面のコラム 「余禄」 です。 
音読し、読み始めてから読み終わるまでにかかった時間を計って
ください。 出来るだけ速く正確に読むことが、脳を活性化する
コツです』  とある。


わたし、読むのはちょっと得意で、 少々長い文章だけれど殆ど 
ツッカカル ことなく音読。
毎回、時間を計ったことはないけれど、案外速いかも。


恥ずかしながら自慢できることと言えば、唯一これくらいのことで・・・
それも密かに自分で思っているだけ。

他には何もなし。


しかし・・・ 音読が脳の活性化に繋がっているとは、わたしには
信じ難いことだけれど。


2日

2009-01-02 15:36:22 | Weblog

お正月の2日。

これといって見たいテレビ番組があるでなし、
(箱根駅伝だけは見たけど)
何かをしなければ、ということもなく一日が
過ぎた。


主人が8日、9日 新春西国三十三観音巡礼で
京都、滋賀へ行くため、持ち物の用意。
それをちょっと手伝った。
寒がりのわたしは真冬の京都行きに気が乗らず
今回は不参加。
 

食事の支度、お洗濯以外にわたしがしたことは
ただそれだけ。 あとはドッカリと座り込んで
昨日の新聞 (今日は休刊) を読んだり、本を
読んだり。


上海の呂老師から年賀状が届いた。 
わたしは春節のカードを用意し、その日を待って
いるところ。 今年は1月26日である。  


机の上に置いてはあるけど、ウッカリポッカリの
多いわたし。 
脳内時計が壊れていてどうも危うい。  投函を
忘れないように十分気をつけよう。


 


謹賀新年

2009-01-01 09:48:14 | Weblog

明けましておめでとうございます。


新年を迎え、先ず思うことは毎年同じで、 
「風邪をひかないこと、 転ばないこと」 。

無病息災で過ごしたい。


久しぶりに吟じてみた。 

勧学   朱熹
「謂勿れ今日学ばずして来日有りと謂勿れ今年学ばずして
来年ありと
日月逝きぬ歳我と延びず嗚呼老いたりこれ誰の愆ちぞや」
                  

早に白帝城を発す   李白
「朝に辞す白帝彩雲の間千里の江陵一日にして還る
両岸の猿声啼いて住まざるに軽舟己に過ぐ萬重の山」


胃癌を患ったあの時に脱会したけれど、詩吟は好き。
五言絶句、和歌、俳句など、何れを吟じても楽しい。


今朝、わたしは一人で初吟会 (?) ささやかに。


2009年が幕を開けた。 
今年こそは! の願いを込めて。