バスターミナルでバスを待っていたら、隣に坐った
見知らぬ婦人が話しかけてきた。
「これ、わたしが作ったの」 「これもそう」 と
バッグから次々取り出して見せてくれた。
きれいな布を接ぎ合わせて縫った、洒落た袋である。
大きさもほどよく、買い物に最適。
「妹と娘にあげたら喜んで・・」 「お友だちには
アンサンブルの服を作ってプレゼントした」 云々。
「ミシンで何でも作ってしまうけれど、人に教える
のはイヤ。 教えたくない。 公民館へ習いに行く人は
キライ」 だと。
人柄が穏やかそうで、静かな物言いなのに、出た言葉は
あまりにも強烈で、 オドロキマシタ。
何一つ秀でるものがないわたし。 それもこれも DNA に
よるものであるならば、この不器用さも致し方なし。
「我が身を抓って人の痛さを知れ」 「人の振り見て
我が振り直せ」 などの精神だけは胸の中に生き続けて
いるのだが・・・・・・ まあそれで十分か。
主人は今夜8時頃に帰る予定。
菊の花が大分大きくなった。 満開が楽しみである。