朝食の準備をしている時、何故か急に昔、昔
覚えた いろはがるた のいくつかが脳裏に
浮かんだ。
い・ 犬も歩けば棒にあたる
ろ・ 論より証拠
は・ 花より団子
に・ 憎まれっこ世に憚る
ほ・・・・・・ えぇっと、 ほ は?
何だっけ、何だっけ。
どうでもよいことなのに、記憶の糸を手繰り
ながら地団太を踏む。
ああ 思い出せない。
これは、まだ就学前の遠い昔、姉たちの遊びに
くっついていて、知らず知らずのうちに覚えたもので、
その後,小学校へ入学してからは、もう遊びの中で
カルタトリ をすることはなかった。
当時のいろいろな思い出の中で、特に忘れられない
のが 「一番楽しいお正月」 から始まる シリトリ で、
「幼年クラブは日本一」 までを、今でもバッチリ
言えるのには 我ながら驚きである。
これとても、覚えたのは就学前のことだから、当時は
多分 柔軟なアタマだったのだろう。
今とは大違い。 その差は比べものにならないほどの
開きである。
今や脳細胞の破壊が進み、何を見ても、何を聞いても
トンチンカン。
それでも昔の いろはがるた がどこかにあったら
見てみたいと思う。