午前8時、精神統一して写経。 毛筆の先を注視して書き次ぐ。
遠、乱、老の眼は疲れ果て、涙が出るし、ぼやけるし。 それでも
書き上げてホッと一息。
さて、次は着なくなった衣類やその他の整理。 これが、イケマセヌ。
手先が止まったまま、先に進まないのだ。
「考えあぐねた結果、処分すると決めたのだから、もうその袋の中を覗か
ないこと!」
こうして少しずつやってはいるけれど、なかなか思うように捗らない。
その上、今日は各地に旅行した時のいろいろ。 絵葉書やらホテル
やらのパンフレット etc・・・・・・
「ああ、沖縄だぁ、ナツカシイ!」 「北海道の・・・」 「九州の・・・」
思いはあの時、この時へと駆け巡り、鮮明にそれらのシーンが蘇る。
もうもう、整理どころではなくなって、じっくりと見入ってしまった。
旅行の都度、袋に入れてしまっておくため、その量がすごい。
それらを、また全部まとめてダンボールに保存してある、というわけで、
これこそ捨てなければ、と痛感した。
だが、行程表や、みやげ物の領収書に至るまで、すべてが入れてある
ため、当時の値段などが解って、その点ちょっと興味深い。
もう一つのダンボール箱には中国旅行 (3回分) のものが入っていて、
さすがにこれは捨てがたい。 思い出深い物だもの。
それで、またまた押入れの中にしまい込んでしまったが、まあ、滅多に
開けて見ることはないだろう。 とすると、やっぱり捨てるべきか?
自問自答してみるが・・・・・・
そんなこんなで作業は一時中断し、小休止。 あめ玉一つ口に放り込み、
パソコンを開いたというわけである。