ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、生原稿を読む

2007年10月28日 | 日々(ふつうに)
 実はあるいきさつから、読書感想文のコンクールの審査員をさせてもらっている。一年に一度この審査があるのだが、今年もその時期がめぐってきた。今年で四回目かぐらいになる。
 感想文は、小学生から高校生までの作品なのだが、これが審査していてなかなか面白い。生の原稿(とくにパソコンワープロ原稿ではなく、原稿用紙に手書き! だ)を読む機会などめったにないので、興味深いし、最近の子供の傾向というものがうっすらと把握できたりするのでありがたいお役目である。また、思わず感心するような作品に接することがあって、たいへん楽しい。労力もいるが。
 特に高校生のものを担当したときなどに、内容がわからなくて原書にあたってみたりするときがあるのだが、これが手間ではあるが、すばらしい本に出会うきっかけになったりして、嬉しいサプライズなのだ。
 そうしたいきさつでであった本に、ヨースティン・ゴルデルという作家の『オレンジ・ガール』という作品がある。感動で、例によってうんうん泣いてしまった。
 小さい頃に亡くなった父からの手紙を大きくなって発見するという発端のストーリーである。私はこういうストーリーにはめっぽう弱い。確か、『本の雑誌』の発行人の目黒さんだったか、あの人も似たような、感動琴線を持っているようである。この手のストーリーはこの感動線をビーンと弾いて、脳内ホルモンをジュジュッと分泌させるようである。
 しかし、なかなか小説を買って読もうという気にならない歳になったので、一年に一回のこのきっかけはありがたい。あーやっぱり小説っていいなあ、本はいいなあ、と初心ではないが、純粋な心を呼び戻してくれる。
 読書感想文コンクールよ、ありがとう。

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