ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、花見おいてけぼり

2008年04月07日 | 日々(ふつうに)
 ついに桜の咲く季節になった。今平均三分咲きから四分咲きである。近隣の町の大桜が病気で倒れてしまったなどというニュースがあり、それを聞いてか、我が家の人たちは隣町の名桜を見に行ったらしい。
 私はおいてけぼりである。余談だが、この「おいてけぼり」という言葉、語感が非常に面白いと思わないだろうか。なんでも、正確には「置いてけ堀」らしく、エピソードがあるらしい。あまりに話がそれるので、これ以上は追わないが。…「置いてけー、置いてけー」と堀が言うんだそうな…怖い。怖いけどなんとなくおかしい。
 話をもとに戻すが、花見というもの、日本の春にはなくてはならない風情である。この桜という花、日本人の美意識にまことに訴えかけるものがある。
「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」とは人生を詠嘆した言葉であるが、まさにそのとおりで人生の花の時期は短い。実際の桜の花を愛でながら、その下でしばしの和みのひとときを過ごす。風情があるなあ。
 今、この一瞬の恵みを味わう。一瞬の時間は過ぎていってしまうが、大切な時間は永遠でありたい。こういった思いをテーマにした小説で、私が尊敬する作家、山田正紀氏の作品に『チョウたちの時間』という名著がある。時間をテーマにした、リリカルなSFだ。瞬く間に過ぎていく青春を惜しんで書かれたストーリーである。この小説のイメージは夏であるが、テーマは時間で、季節が移りゆくこの時季にも合う。素晴らしい作品なのでおすすめである。
 話があちこちに飛ぶのはこのブログの茶飯事、桜を愛でる心は、今この瞬間を大事にする心に通ずると思うので、連想した次第である。
 私は仕事で行くことができなかったが、家族で見に行った名桜、美しかったであろうか。しばしの間でもさわやかな時間を過ごすことが出来ていたら幸いである。

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