南日本海人、名言コレクション（？）

　現在充電中である。それにつき、頭に浮かんだ名言のなどを静かに紹介して、つれづれの妄念を記してみたい。
　「沈黙は金」
　たしかにそのとおり。大切なのは、言いたいことを言わないのではなく、つい言いそうなことを、一拍置いて、言うか言わないか考えるのがいいようである。どちらかというと、言わなくてもいいことのほうが、多いような気もする。
　それと黙して考えたり、状況を受け止めたりしていると、ある時点で突然いいアイデアがひらめくようである。しゃべりすぎると、どうもいいアイデアは浮かんでこないようだ。
　耳はふたつ、口はひとつ、その意味を考えろということもある。
　もうひとつ、自分が放った言葉は、自分の耳から入ってまた自分に返ってくるということもある。変な言葉を発することによって、さらに自分がそれに影響されるということがある。「正のフィードバック」である。井沢元彦の言う「言霊」というのもそれかもしれない。
　自分を奮い立たせるときなどや効果を増幅させたいときなどは、「正のフィードバック」でもちろんいいのだが、人生は逆に問題を解決させたり、収束させたりしなければならないときのほうが断然多いようである。故にそういったときには「負のフィードバック」のサイクルでことを安定させなければならない。
　これは家庭内のいさかいにも活用できる真理であると思う。つまり夫婦喧嘩の治めなどに有効利用できる。（…我が家はいたって平穏である。いや、私さえ黙っていればいいのである。…）
　はてさて、どれもしゃべりすぎは禁物であるということにつながりそうである。
　そういえば、最近のマスメディア、しゃべりすぎである。表現過多、情報過多、感情露出、大衆扇動、劣情扇情である。マスメディアよ、もう黙れ、という気持ちを私は持っている。なぜに、なにゆえに、そんなに不要な情報を撒き散らすのであるか？　大事な情報のみ知らせてくれればよい。不要なもの、有害なものを撒き散らすのは、これはまさに公害である。
　静かに過ごす、この当たり前の幸せについて、座ってゆっくりと考えたい今日この頃である。沈黙は金。