ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、冷たい雨に

2008年11月29日 | 日々(ふつうに)
 時候は霜月の末、まさに晩秋から初冬に変わろうとするときである。この暖かな地方では低気圧の雨雲は空を覆うといまだ初雪とは至らず、冷たい雨を降らせているところである。(少し気取っている。)
 私は雨が嫌いというわけではない。どちらかというと落ち着く雨は歓迎する気持ちもかなりある。だが、この時季の雨は、冷たい。このような雨の日に外にいるとまことに体がこたえる。こういう日にはやはり外にいるものではない。
 家の中でぬくぬくと過ごすのが一番である。
 最近は住宅事情がよくなって、古い家といってもそのようなことはないが、昔は雨漏りというのがあった。近頃の若い人は知らないだろうなあ。かくいう私も今でこそ「南日本海ヒルズ」(どこだ?)の35階に住んではいるが(嘘です)、幼少のみぎり、雨漏りのする家に住んでいたことがある。(ううっ、苦労したなあ、かあちゃん。)
 雨漏りで洗面器を置くと、一つならいいが、ニつ三つ並べると音楽を奏でるのである。チン、トン、シャン、である。なかなか風情があっていい。ただ、この音すごく落ち着かない。聞いていると布団にもぐりこみたくなるのである。動物の持つ本来の水に対する防衛本能かもしれない。
 そういえば、大人になってもこれに近いことを味わったことがあるぞ。キャンプだ。夏にキャンプすると決まって夜間雨が降るのだ。降雨があると、念のためテントの周りに排水溝を掘ったりするのだが、雨量が増すとそんなものでは追いつかない。地面に敷いたシートがだんだん濡れてきて、朝になると何もかも湿気を持ってぐっしょりということになっている。でも、まああれは夏だからよい。
 晩秋の冷たい雨はそうはいかない。そのことを考えると、いやあ、雨風がしのげる家があるって幸せなことなのだなあ。暖かい布団で皆で寝ることができるというのは、本当に感謝しなければならないことだ。
 人間、時々思い出さないといけないなあ。家がないと濡れるということを。
 ああ、ありがたやありがたや。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。