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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

アサギマダラは空振り~梅小路公園 朱雀の庭

2022-10-14 05:38:31 | 植物

日本列島を北から南、時に大陸まで2000km以上移動するチョウとして有名なアサギマダラ。
ふわふわと優美に飛ぶ姿が、古くから人々に愛されてきました。
幼虫はキジョランやカモメヅルなどのガガイモ科を食草とし、毒を蓄えます。
そのため、敵から急いで身を隠す必要がなく、このような人目に触れる生態になったということです。
京都ではレッドデータブックの絶滅寸前種に指定されているフジバカマの蜜を吸いに多く集まります。
そのため、京都ではフジバカマを保護育成するとともに、アサギマダラを呼ぶ取り組みが、自治体などで行われています。
今回訪れた「朱雀の庭」は京都駅からほど近い梅小路公園の中にある、
「伝統と創生の調和をめざした約9,000平方メートルの池泉回遊式庭園」です(梅小路公園HPより)。
ここでは、毎年10月初めに藤袴展が行われ、フジバカマとアサギマダラの競演を見ることができます。

さて、前置きが長くなってしまいました。
単純に「アサギマダラを見たい!」一心で、先週末、朱雀の庭を訪れました。
できれば、マーキングされている個体を見たい!

さーて、開園が9時なので、京都駅に8時半頃着く電車に乗って出かけました。
京都側から行くと、西の端あたりになるので、まあまあ時間がかかります。
着きました。こちらが入り口です。
朱雀の庭は有料(大人200円)ですが、緑の館、レストランは自由に入ることができます。


ちゃんと立派な案内が出ていますね~
藤袴だけではなく、和の花も展示されているようです。


入園券を買って中にはいります。左手にフジバカマの説明のパネルが並んでいました。
前にも見たことがあるので、今回はパス。


通路から下を覗くと、オシャレなレストランが見えます。
まだ開店前でしたが、一度お食事してみたいです。

フジバカマは鉢に植えられ、池の中に並べられていました。
目を凝らして見てみましたが、チョウらしい気配が感じられません・・・


階段から下におりてみました。
フジバカマはちょうどいい感じで満開です!


でもいくら見渡しても、蝶影はありません・・・
私と同じ時間、開園と同時に入られた大砲カメラ持った女性のお話では、
「毎年来ているが、一頭もいないのは初めて」とのことでした。

仕方なくフジバカマだけをパチパチ撮ってみましたが・・・


来そうもないので、とりあえず庭を一周してからまた来てみることにしました。
こちら、美しい日本庭園になっていますが、気取った感じではありません。


ススキがいい感じ。


あれ、セグロセキレイが二羽、飛び交っていますね。
ちょうど止まってくれたところをパチリ。


アセビにもう花芽が付いていました。


ヤブランは緑の実。


名残のツユクサも・・・


園路には鉢が置かれ、花が咲いているものもありました。
いきなり長身の植物。セリ科にしては珍しい赤紫色の花です。

こちらは、京都府立植物園でもよく見かけるノダケ(セリ科シシウド属)。
箱入り育ちなのか、上品で綺麗でした。

オミナエシがまだ咲いています。


花が少し傷んでいましたが、コバギボウシもまだ咲いていました。
やはり、先日宇治川で咲いていたのもコバギボウシだったのかなあ。
おっと、こちらもギボウシです。よく似ていますが、違う種類のようです。


名札を見ると、「オヒガンギボウシ」。
京都府のレッドデータブックに載っている、お彼岸頃に咲くギボウシだそうです。
ん?先日見たのはちょうどお彼岸だったんだけど、まさかオヒガンギボウシ?
蕾が星型になる特徴があるようなので、来年は咲きはじめを見計らって見に行きたいと思います。

隣に咲いていたのは、お久しぶりのオケラ。


ハグマなどともちょっと似た花に見えますが、あちらはコウヤボウキ属、こちらはオケラ属です。
利尿・健胃・整腸剤の生薬原料だそうです。

一周回ってきたので、もう一度フジバカマの咲く池の畔にやってきました。
なんだか、大砲持った人が増えています。
一応構えている人もいるので、そちらの方向を見てみました。
一頭、チョウが飛んでいましたが、なんだか忙しない動き。
しかも、皆が狙うので「ヒィ~」と遠くのモミジの木の方に行ってしまいました。
私も一枚パチリしましたが・・・


ほんの少し赤くなった葉の上に止まっているのは、どうみてもアゲハチョウ。
しかも羽がボロボロ。
恥ずかしいからそんなに撮らないでよ~と言ってるみたいでした。

他の人はまだ粘っていましたが、私は早々に見切りをつけて、京都府立植物園に移動することに。
最後に、緑の館からガラス越しにフジバカマの池をパチリして、朱雀の庭を後にしました。


結局、アサギマダラがいなかったので、蔵出し写真を載せておきますね~




明日は、少し時間を巻き戻して、朱雀の庭に隣接する「いのちの森」の様子をご紹介しますね。
こんな取り組みをしてたんだと、驚きました。

【撮影:2022/10/7  梅小路公園朱雀の庭】


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17 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
残念でしたね。 (fukurou)
2022-10-14 06:43:01
なつみかん様
おはようございます。
せっかく朝から出かけられたのに残念でしたね。
やはりアサギマダラ目当てで大砲のレンズをつけたカメラマンさんが来られているのですね。
朝が早かったのかな?
木曽でもフジバカマにやって来るアサギマダラはお昼前から3時頃までが一番多いような気がしました。
マーキングしましたが、まだ一頭も再捕獲されたと言う情報はありません。
そう簡単には見つかりませんよね!(笑)
返信する
選択ミス (なつみかん)
2022-10-14 08:30:45
fukurouさん、こんばんは。
今日は久々のテレワークです。

京都府内には数か所アサギマダラの名所(?)があるようですが、あとで調べたらほかの場所には沢山来ていたようでした。
有名なのは、フジバカマの原種を発見した大原野。
最近は右京区の水尾地区、北部舞鶴市の元小学校の校庭で、フジバカマを栽培してアサギマダラを誘致しているようです。
いずれも9月がメインで、私が行った時期は遅すぎたようです・・・
来年は時期を逃さずに行ってみたいと思います!

なお、時間は昼過ぎには限らないようですよ。
その日の天候とか気温とかが関係しているのかもしれませんね。
fukurouさんのアサギマダラ、どこかで見つかったらいいですね~
返信する
おはようございます (shu)
2022-10-14 08:41:04
アサギマダラが見られなくて残念でしたね。
梅小路公園は、京都駅から歩くと、鉄道博物館に行く途中にある公園ですね。
京都の市街地にあって、そこそこの広さもあるので、市民の憩いの場になっているのでしょう。

さて、京都市の市街地にアサギマダラがやってくるところがあるのは意外でした。
そういえば国内での細かい飛行ルートは知られていないのかもしれませんね。
いずれにしても、アサギマダラが休憩し、エネルギーを補給できるところがたくさんあるのは嬉しいことです。

今年は福島県のでこ平でアサギマダラをたくさん見ました。
今頃、蝶たちはどこを飛んでいるのでしょう。

明日から、17日まで京都市内に滞在します。
主目的は大学のOB・OG会への参加や、友人と会うことですが、御所や植物園にも出かけてきます。
返信する
あら~時間帯も? (ダリアクミコ)
2022-10-14 09:46:21
なつみかんさん
お早う御座います!

憧れのアサギマダラに会えなかったけれど素敵な庭園ですね、癒やされたのでは~
時間帯もあるんですね、
車で30分の越谷元荒川沿いに梅林公園にフジバカマに来るそうなんですがこの時期に行ったことありません。
今まで野鳥狙いでした、我が家でもフジバカマ
は8年経ちますが見た試し有りません。
花もやっと開き始めたばかりですが今咲いているのは遅すぎ(笑)
毎年抜い抜いてしまいたいとおもいますが
いつか会えたらと我慢しています(笑)
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-10-14 10:13:09
「朱雀の庭」(@_@)
名前だけだと、想像できない、
アサギマダラが蜜を吸いに多く集まるように、
フジバカマを育てているとは、
読むだけで、さすが、京都って感じます。
もし近所だったら、行ってみたくなります^^;

アサギマダラ、
私は、書けるんですが、2回しか見たことないです。
ほんと初めて見た時、偶然写真を撮れ、
嬉しかったことを思い出します。

大砲カメラ持った女性、
ダリアクミコさんかと思いましたが、違いましたね・・・^^;

この庭園のようなフジバカマの池、
たくさんの秋の花々、蔵出し写真のアサギマダラ、
楽しませていただきました^^
返信する
こんにちは (さざんか)
2022-10-14 11:51:58
梅小路公園の朱雀の庭では、フジバカマを育ててアサギマダラを呼ぶ試みをしているんですね。
鉢植えのフジバカマが池の中に置かれているのが面白いです。
粋な計らいなのに、アサギマダラに出会えず残念でしたね。
大砲を持った人たちもさぞがっかりしたことでしょう。
花を撮るしかありませんね。
フジバカマが丁度満開、ノダケも綺麗です。
アセビの花芽は、うちでもかなり前から付いています。
蔵出しのアサギマダラが綺麗ですね。
私、見たこと無いんです。(:_;)
返信する
桃山御陵で 予期せぬ 貴重な出会い (カワセミ)
2022-10-14 12:28:19
こんにちは。
旅する蝶 アサギマダラ 毎年 出会いたくなりますね ~
一昨年 桃山御陵の あの歩道を通っていた時
ヒヨドリバナに止まる アサギマダラに 予期せず 偶然 出会いました!
すぐ目の前にいた2頭  初めて見たので 大興奮!
自然に自生する ヒヨドリバナと 旅するアサギマダラの 組み合わせに とても 感激しました!
昨年も 期待して 自転車で行きましたが アサギマダラには出会えず 残念 でした。
行った時に 必ず アサギマダラに 出会えるとは 限らない、と思い知り
すると いっそう 一昨年の 偶然の出会いが 貴重なものだった、と 思えました。
昨年は 車道に停車して ヒヨドリバナを 何本も 手折り 持ち帰る人が いました。
野生に群生している花 なので 責められないですが ちょっと 残念に思いました。
今年は 骨折療養中なので 行けないかも・・・
 
返信する
また会える日まで (ninbu)
2022-10-14 20:29:54
なつみかんさん、こんばんは。
アサギマダラ、私にとってはこの蝶の名前を知ったのはみん花ブログでした。
それまでは名前すら知らず、名前を知ってもただの蝶くらいな認識でした。
ところが、ブログなどの投稿や、関連のサイトからこの蝶の凄さを知りました。
この不思議な旅をするアサギマダラに、魅せられる人が多いことも知りました。

なつみかんさんから紹介のあった、2000キロ以上も旅をする不思議な習性ですね。
この渡る距離の凄さに魅せられて、全国にアサギマダラファンが沢山いるのでしょうか。
残念ながら、私はまだこの蝶を写真ではみたことがあっても、直接見たことがありません。
今回の梅小路公園では出会えなくて残念でしたが、また出会える日が来ると良いですね。(^.^)
返信する
鉄道の日 (なつみかん)
2022-10-14 21:06:58
shuさん、こんばんは。
はい、梅小路公園は鉄道博物館に行く途中の公園で、京都水族館もあり、市民憩いの場所になっています。
そういえば、今日10月14日は鉄道の日。
特に今年は鉄道開業150年ということで、鉄道博物館でも13両の蒸気機関車が車庫から頭を出して祝っているということです。

・・脱線してしまいましたね。
京都市内でもアサギマダラは結構見られます。
私のお散歩場所の桃山御陵の森のヒヨドリバナにも来たことがあるそうです。
花のタイミングと通過タイミングがうまくあったら、見られるのでしょうね~
今年はどうも運がありませんでした。

shuさんは福島で見られたのですね。
9月末に京都を通過したアサギマダラ、今はどのあたりを飛行しているのでしょうか。
羽が傷んでいても逞しく飛ぶ姿に感動します。
来年こそ見たいです。
返信する
タイミングなのでしょうか (なつみかん)
2022-10-14 21:09:54
ダリアクミコさん、こんばんは。
そういえば、ダリアクミコさんのお庭いもフジバカマが咲いているのですね。
なかなかアサギマダラは来てくれませんか?
ということは、fukurouさんのお庭はとても運がよかったということなのか、木曽はがっつり通り道なのかどちらなのでしょうね~

ここ朱雀の庭は、前に行ったときは時間が遅かったのと、数頭アサギマダラがいたので、他の場所には行きませんでした。
今回、回ってみて結構いい場所だな~と・・・
和の花も良かったですよ。
入園料も安いので、もっと皆さん行ってみればいいのにと思いました。
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