なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

琵琶湖猛暑散歩(2) 花鳥風月を愛でる

2021-08-13 05:24:59 | 植物

昨日予告した通り、今日は琵琶湖畔で見た在来種の花や実を琵琶湖の風景とともにご覧くださいませ~

琵琶湖はご存じの通り日本一大きな湖。
琵琶湖の一番くびれたところに琵琶湖大橋という橋が架かっています。
下の写真で遠くに見えている橋がその琵琶湖大橋です。



岸辺に生える植物には何があったでしょうか?
早速発見!
可愛い白い花です。


それにしても背が高いこの植物、茎が角張っており、この花の形は・・・そう、シソ科ですね。
前にもご紹介したことのあるシロネ(シソ科シロネ属)が沢山生えていました。

 

対生の葉の根元に白い花が集まって咲いています。
すごく背が高く、ゆうに1mは超えていました。
こちらは日本全国に分布する純然たる在来種。前に来たときより数が増えていました。

でもこれ以外、草本類はあまり見かけません。
真夏はそれでなくても花が少ないので仕方ないのですが・・・
あ、あそこに見えるのはイシミカワの実です!
いや~、われながらよく見つけたものです(笑)


近くにノイバラらしき花が見えました。
それにしては花のサイズが大きく、少し傷んでいるもののとても綺麗です。
葉がてかてか光っているこちらは、ひょっとしてウワサのテリハノイバラ(バラ科バラ属)!?


こんな感じで広がっていました。こちらも在来種で、もしそうだったら初見です!
     

ちょっと気をよくして歩いていると、何やら岸辺に鳥さんが。
尾羽を上下に動かす仕草はセキレイですね。
カメラを向けてみると・・・
おお、ちょっと草がかぶりましたが、ハクセキレイの若でしょうか。


可愛い仕草にキュン。


湖岸に生える木に目を向けると、やはり圧倒的にマルバヤナギ(ヤナギ科ヤナギ属)が多いです。
芽生えの頃より、今の方が芽の赤みが鮮やかに思えます。


木の周りを鳴きながら飛びまわる鳥の姿。
無造作に近づいてしまい、何羽かさっと逃げてしまいました。
取り残されたのが・・・
「おかーちゃーん、おとーちゃーん」


お腹空いたよ~

枝にとまった三羽のツバメのひな鳥。
親鳥は私がいるので近づけない様子。可愛そうなのですぐにその場を後にしました。

足元にはノブドウ(ブドウ科ノブドウ属)の花が咲き始めていました。
花は目立ちませんが、これがあの宝石のような実になるんですよね。


なんだか枯れたような木を発見。実が生っています。オニグルミ(クルミ科クルミ属)です。
この場所で見るのは3回目ですが、こんなにボロボロな姿は初めて。
雨が少なかった上、虫にやられたのでしょうか・・・


忙しなく目を上に、下に向けていましたが、ここは琵琶湖。
やっぱり、湖をみなくっちゃ。おや、あそこに浮かんでいるのは・・・
のんびりパラグライダーで空中散歩している人を発見。
飛んでいたら暑くはないのでしょうか。
(ちなみに、下界はすご~く暑かったです)


夏の雲ですね~
5年前にはハス少々とオオバナミズキンバイが混合で見られた場所です。
でも、今はどちらもいなくなり、一面のヒシ(ミソハギ科ヒシ属)。
なるほど、岸辺にたくさんのヒシの実が打ち上げられていたわけですね。



護身用にちょこっといただいて帰りました~
本当に硬くて尖っています。素足で踏んだら痛くて死にそう・・・
ちなみに、実のデンプンは食用になるそうですよ!



ということで、今回の琵琶湖でお散歩、これにて終了です。
在来種もまだまだ健在なのをお分かりいただけたでしょうか。

この後、熱中症になる前に、急いで帰りました。

なお、今回琵琶湖自体の説明がほとんどできませんでしたが、興味のある方は滋賀県のHPへGO!

【撮影:2021/7/31  滋賀県草津市烏丸半島】
    


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12 コメント

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ヒシの実 (shu)
2021-08-13 06:13:36
なつみかんさん おはようございます。
実際は暑かったのでしょうが、なんだか涼しげな感じが伝わってきましたよ。
やはり夏は水辺がいいですね。
琵琶湖といえば、学生時代に住んだ京都から近かったので、何度も出かけました。
比叡山を抜けて(山中越え)行くことが多かったですが、国道1号を通ることもありました。
琵琶湖をぐるっと1周して京都へ戻ったこともあります。
当時は元気だったので平気でしたが、今は絶対無理でしょう。
そうそう、車ではなく、すべて自転車での話です。
そんなある日、湖岸でヒシの実を拾いました。
生まれて初めて見た、本物のヒシの実でした。
ヒシは今でもどんな木に生るのか知りません。
1つ持っていても、護身用に使えるとは思えませんが、お守りにはいいかもしれませんね。
ところで、菱という漢字、実際は形成文字のようですが、なんだか象形文字のように見えませんか?
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2021-08-13 06:26:05
琵琶湖、ふと歴史を見てみると。
生まれは、三重の伊賀だそうですね。
歴史の変遷で今の位置に、そして、古代からある湖って世界で20しかないそうです(@_@)
調べると知らないことありますね。
と言ってもこうして、記事にしてもらうから調べるんですが^^;

イシミカワの実、テリハノイバラ、
しっかり発見するのがなつみかんさんですね^^

ツバメたち、今はこうして親鳥、幼鳥、水辺で
グループを作って暮らしているんですよね。
来月には旅立ちでしょうか
この大きな口、観察しに行ったのを思い出します。
生まれた時から大きな虫を食べられるように
なっているんですよね^^
返信する
イシミカワの実?ヒシの実? (しいちゃん)
2021-08-13 07:42:28
なつみかんさん、おはようございます。

雨は嫌だけど少し気温も下がるので楽ですね。
折角のお盆休みも雨ばかり・・
丁度出かけられないから、人流は減るので良いのかもですね。

我ながらよく見つけたものだの通り、この実はなつみかんさんだからこそ見つけられた?
お花が少ないと言いながら散歩では見かけます。
けどね、野のお花はもう頭に入らない。
育ててる子の名前が出てこない状態ですものね・・。
ヒシの実は諏訪湖のお写真で見せて頂きました。
あちらは大繁殖で湖面が覆われるのでヒシ採り船が出てるそうですよ。
多分ヒシだったと思うけど違ってるかも‥そんな感じですほんと覚えられない。
ましてやノバラで良いじゃんの世界もテリハノイバラって確定できる。
好きこそプラス若いからですね。
ツバメの雛の為の早々とその場を立ち去ったなつみかんさんの優しさを感じました。
盛りだくさんなのでコメントもハチャメチャ(;^_^A
すみませんm(__)m
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偉大な湖 (ninbu)
2021-08-13 10:46:16
おはようございます。
在来種専門の内容なので、”安心して心静か”に見ることができました。(^.^)
シロネ、イシミカワの実、ノブドウの花、ヒシの実など初見です。
三羽のツバメのひな鳥が、今回の中では可愛すぎて最高です!

琵琶湖のHP拝見しました。
とても解かりやすくまとめられていますね。
”日本最大の湖”、程度の認識しか持っていなかったのが恥ずかしい。(^_^;)
偉大な湖だということがよくわかりました。

・世界で20しかない400万年もの歴史を持つ古代湖
・自転車で1泊2日でないと一周できない広い面積
・1450万人が1日に使う水の量の約11年分の水量275億トン
・生き物の宝庫(1700種の動植物と60種の固有種が生息)
返信する
マザーレイク (hanatyan)
2021-08-13 13:08:02
こんにちは!
マザーレイクへの小さな旅、お疲れさまでした。

各地で大雨の被害が出ています。
一週間も雨雲が停滞するようですね
涼しくなったのは嬉しいけど・・・。

なつみかんさん、流石です
出会いたかったイシミカワを見付けてしまわれるのですから。
私は半ば出会いを諦めていました。
絶対!此処に行ってみます。
ありがとうございました。

燕たちは南の国へ帰る準備のため、琵琶湖畔で集団で過ごしているのですね。
『優しいなつみかんさん、ありがとう』と燕君の声も聞こえました^^

お土産に連れ帰られた「菱」は忍者が投げる手裏剣に似ていますね。
護身用にいつも身に着けていてくださいね~
では、では、
返信する
自転車@@ (なつみかん)
2021-08-13 17:25:38
shuさん、こんばんは。
今外は雨雲レーダーが真っ赤になる雨が降っています。
所用で外出していて、駐車場から家に入るまでの間にずぶぬれになりました。
もう被害が出ているところもあるようで心配です・・・

ところで、shuさんは学生時代、自転車で山中越えで琵琶湖まで何度も行き、琵琶湖一周したこともあるのですね!
山中越えは車では何度か通りましたし、琵琶湖一周も行ったことがありますが、車でも相当時間がかかりましたよ!
shuさんが今でも軽々山に登られるのは、そのころからの体力、気力の財産があるからなんですね。
学生時代から車に頼っていたのが恥ずかしいです^^;

ヒシの実ですが、最後から2枚目の写真の水面一面に広がっている緑の草がヒシです。
葉は菱形をしています(なるほど、象形文字・・・)
おととしの同じ場所の投稿の最後にヒシの写真を載せているので、ご参考までに。
https://blog.goo.ne.jp/natumkn/e/17392117c4dd75485126a00a6e702359
返信する
まだ移動しています (なつみかん)
2021-08-13 17:32:52
attsu1さん、こんばんは。
琵琶湖は滋賀県人だけではなく、関西の人にとってはとてもなじみが深い湖です。
私も子供の時から現在にいたるまで、ちょっと遊びに行こうというノリで何度も出かけています。
同じ烏丸半島にある琵琶湖博物館に行くと、琵琶湖の成り立ちを説明しているコーナーがあり、その時、琵琶湖が移動していることを初めて知ってびっくり。
しかもまだ動いているとか。
遠い遠い将来、琵琶湖が日本海につながるんじゃないかなんて話していたことを思い出しました。

さて、ここで見た植物ですが、正直最初はシロネ以外何も見つからず挫折して帰りかけました。
そんな時に、鳥たちの姿を見つけて、一気に元気が回復。
その後弾みがついたように、イシミカワとテリハノイバラを発見しました。
イシミカワは地元の池や宇治川にも結構あるので、在来種にしては健闘していますね。

ツバメの口、なるほど~
赤ちゃんの時から大きな虫が食べられるようにですか。
確かに巣の中でエサを待っているひな鳥、口ばっかり見えますもんね!
返信する
神様の取り計らい!? (なつみかん)
2021-08-13 17:43:44
しいちゃん、こんばんは。
今(17:30頃)ちょうどうちのあたり、前が見えないほどの豪雨です。
でも一応18時頃には少し雨脚が弱くなるようなので、あと少しの辛抱です。
でもこれが何日も続いたら、洪水や土砂災害が起こっても不思議ではないと思いました。
涼しいのと、人流が減るのは助かりますけど。

さてさて、野の花ですが、見覚えがあっても名前がすぐに出てこないことは私もしょっちゅうです。
道草の観察をするときにはスマホのメモ帳に目についた花の名前をメモしながら歩くのですが、〇〇みたいな花・・・のようなメモも多数。
現実は厳しいです(笑)

諏訪湖のヒシの実は駆除してるのでしょうか?
それとも実の収穫?
何年か前に伊賀上野に行ったとき、道の駅でヒシの実入りの大判焼きを食べたのを思い出しました。
テリハノイバラは私も自信がないけれど、葉が照ってるので(笑)

私のレスもあっちとび、こっちとびになってしまいました。
しいちゃんのお部屋にもあとで伺いますね!
返信する
琵琶湖のお勉強 (なつみかん)
2021-08-13 17:54:30
ninbuさん、こんばんは。
滋賀県のHP見てくださったんですね。
すごくまとまっているでしょう。
それをさらに要約してくださってありがとうございました!
実は記事にするときに、琵琶湖の説明を載せようと思ったのですが、うまくまとめられず、苦肉の策でリンクを張りました(笑)

京都南部には海がないのですが、いつも琵琶湖に行っては海気分を味わっていました。
この歳になってから、植物や鳥や虫にも興味を持つようになり、一層楽しんでいます。
今はあまり遠くまで出かけられませんが、そのうちまた湖北のほうまで行ってみようと思います^^
返信する
マザーレイク (なつみかん)
2021-08-13 19:32:31
ハナちゃん、こんばんは。
今ニュースを見ていたら、滋賀県南部に緊急避難情報が出ていましたね。
ハナちゃんのところは大丈夫ですか><
宇治でもさっきまでものすごい雨で、不安になるほどでした。
まだ1週間近く続くとのこと、これ以上の被害が出ないことを祈っています。

さて、琵琶湖ですが、滋賀県民だけではなく、関西に住む日々とにとってもマザーレイクです。
琵琶湖から流れ出る水が瀬田川、宇治川と名前を変えて私の家の近くを流れ去り、淀川に合流、大阪湾まで行くのですから・・・
今回記事を書いていて、久しぶりに琵琶湖博物館に行きたくなりました。

ツバメたちは琵琶湖畔に集まるのですね。
宇治川にも何万羽も集まる場所があるので、一度見に行きたいです。
菱は「撒き菱」ですが、確かにこの形を見るとちょっと手裏剣みたいでもありますね。
甲賀の忍者も使っていたのでしょうね~^^
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