京都府立植物園のアジサイ園、後編です。
昨日はハス池沿いで咲いていた西洋アジサイを中心にご紹介しました。
今日は、メインエリアで咲く、日本のアジサイをお届けします。
最初はこちら、コアマチャ(小甘茶)です。
ヤマアジサイによく似ており、江戸時代から日本で栽培されてきた甘茶の仲間です。
乾燥した葉を煎じると甘みがあるので、お釈迦様のお誕生日のお祝いである灌仏会で振舞われます。
一度いただいたことがありますが、ちょっと微妙な甘さでしたね・・・
こちらも甘茶の仲間、シロアマチャです。爽やかで綺麗ですね。
そして、こちらがアマチャ。・・・正直この3種類どこが違うのがよく分かりません。
ベンチの陰でそっと咲いていたこちら、ヤマアジサイの品種だと思います。
こちらもヤマアジサイの品種、ベニガク(紅萼)です。
その名の通り、萼が少し赤みがかっているのですが、この写真では分かりませんね。
毎年楽しみにしているこちら。沢山咲いていました!
かやぶきの里で有名な、京都府美山で発見された品種。
その名も、美山八重紫です。
てっきり園芸種だと思っていましたが、自生だったなんて感動です。
酸性土壌では青~紫、アルカリ性土壌では桃色になるそうです。
お次はガクアジサイです。
正確な区別は分かりませんが、ヤマアジサイは山に咲き小ぶり、葉が細く薄く先がとがります。
一方、ガクアジサイは海辺に咲き、大振り、葉は卵型で艶があります。
このくらいの違いを知っていたら、大体どちらの仲間かは区別がつきます。
こちらは三宅島産のガクアジサイ。
自生のガクアジサイです。
他にもガクアジサイがありましたが、残念ながら花がまだ咲いていませんでした。
ちなみに、萼紫陽花ではなく、装飾花が額縁のようになるので額紫陽花です。
赤いモミジの向こう側、下に咲いているアジサイはガクアジサイの仲間だと思います。
ちなみにこの赤いモミジはヤマモミジの園芸品種「猩々」です。
このアジサイらしい綺麗なアジサイは・・・
マキノヒメアジサイです。牧野博士が発見されたアジサイでしょうか。
つづいてまたヤマアジサイの品種が現れます。
白い装飾花の縁がピンクの、可愛い清澄沢アジサイです。
こちらは、ガクヒメアジサイ。
ヒメアジサイの園芸品種ですが、ブルーが綺麗ですね。
お次は連弁萼。ガクアジサイの園芸種らしいですが、葉は薄くてヤマアジサイみたい。
自分の区別方法に自信がなくなってきました。
中央の花の部分がとても綺麗!!
最後はこちら。ナデシコアジサイです。
装飾花の縁がギザギザになっているアジサイを撫子咲きというそうです。
時々見かけますよね。
ということで、せっせと撮った京都府立植物園のアジサイはこれで全部です。
いかがでしたでしょうか。
それほどないと思っていましたが、並べたら結構ありましたね。
【撮影:2024/6/8 京都府立植物園】
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自生だったなんて感動^^
紫陽花は、普通にあちこちで咲いているので、
自生、園芸品種って全然分からない私ですが、
元々、山で咲いていたのかもですね。
自生って知ったら、私も感動します^^;
ナデシコアジサイ、
装飾花の縁がギザギザになっている
なるほどぉ~
さり気なく見ているんですが、知るとまた見る目が
変わりますね。
色々教えていただき、ありがとうございます^^
アジサイは種類が多いですね。昔、山に咲くアジサイだからヤマアジサイかと思っていたらエゾアジサイでした。
その中にもたくさん変化があるので、今は全く自信がありません。
土壌のpHにより花色が変わることは子供の頃に学びましたが、同じ所で育っても違う株、中には一つの株で違う色の花を付けるもの。本当に不思議です。
遺伝子レベルの解析で、それらも分かっていくのでしょうね。
あるいはもう分かっているのかもしれませんね。
園芸種もあり・・・・
覚えきれえない位多種の紫陽花が咲いていますネ。
ヒメアジサイは戸隠高原で牧野博士があまりにも可愛いので、命名された紫陽花だと聞いています。
おひざ元なので、盛んにTVで取り上げて居ましたが、実物を見ないと実感が湧きません。
ヤマアジサイも多種在りますが、「清澄沢アジサイ」素敵ですネ。
装飾花の縁がギザギザになっているアジサイは、初見です。
多種の紫陽花が植えられていて、流石、府立植物園だけの事はありますネ。
日本のアジサイシリーズ、いろいろな品種があり、なつみかんさん
の分かり易い解説でよくわかりました。
コアマチャ、シロアマチャ、アマチャとアマチャ三姉妹があり、乾
燥した葉を煎じて甘茶として飲むというのは初めて知りました。
日本の自生種ヤマアジサイとガクアジサイから作出された園芸品種
はたくさんありますが、なつみかんさんのように、花を見てヤマア
ジサイ系かガクアジサイ系かを見分けることはできません。
また、美山八重紫、マキノヒメアジサイ、三宅島産のガクアジサイ、
清澄沢アジサイなど、日本のアジサイの品種を知ることができ、楽
しめました。
優しいピンク色でかわいいです
がくあじさいも種類が沢山有りますね
事細かくよく観察されますね
感心します
京都府立植物園のアジサイ園、毎年のように訪れていますが、その都度新たな発見があって楽しいです。
美山八重紫や、マキノヒメアジサイなど、ぱっと見には園芸種のように見えるアジサイが自生している場所があるんですね~
ほんと、感動的ですね!
残念ながら山でアジサイに出会ったことは(植栽以外)ありません。
ナデシコアジサイ、ナデシコの花に似ているからだそうですね。
名前を付ける人もよく考えていますね!
アジサイはほぼ園芸種と思っていましたが、自生の中にも色々な種類があるのですね~
山に咲くアジサイ=ヤマアジサイではないということですね。
エゾアジサイは見たことがありません。
自生の品種だけでも色々ありそうなのに、そこに無数の園芸種が加わるわけですから、「アジサイ綺麗な~」でいいんじゃね?
と言いたくなります(笑)
土壌のpHによって色が変わるのですが、リトマス紙とは反対の色と覚えました。
アルカリ性の方が赤くなるそうですね。
理屈はともかく、面白いです。
植物園だけあって、色々な品種があり写すだけでも大変でした。
写真、名札という順番で撮ったので間違いはないと思いますが、たまに隣の木の名札をとってしまっていたりします。
ヒメアジサイは戸隠高原で発見されたのですか!
それは知りませんでした。
地元宇治市植物公園では、かなり前から沢山咲いていて、園芸種にしか見えないほど綺麗でした。
牧野博士がほれ込むのも無理ないですね。
清澄沢アジサイ、私も気に入りました。
装飾花の縁がほんのり赤いのが洒落てますね!
ナデシコアジサイもちょっと雰囲気が違っていていいですね。
今回カンカン照りだったので写真が心配でしたが、まあまあ写っていて良かったです。
話は変わりますが、ran1005さんが投稿されていたタイサンボク、綺麗ですね!
傷みやすい花なので、なかなかなめらかな花を撮ることができません。
お写真拝見して、いつもの山科川沿いを歩いてみようかと思いました。
あ、梅雨入りしたのでした・・・
私の解説より、ninbuさんの説明の方がずっと分かりやすかったですよ~
我流の説明なので、あまり信用しないでくださいね。
植物学者さんから見たら、「みちゃおれん」だと思います。
アマチャはアジサイそっくりですが、葉を煎じて飲めるところが大きく違います。
普通のアジサイはたしか毒でしたよね。
アマチャや~とか思ってうっかり飲むと、大変なことになりますね。
いずれにしてもアジサイの品種が多すぎてとても紹介し尽くせません。
明日はハナショウブの予定ですが、こちらも大変でした・・・
お庭で咲くアジサイもいいですが、やはり「自生」という言葉には惹かれますね。
でもその自生のアジサイから作り出された園芸種のなかには、素晴らしく美しい花もあり、素直にすごいな~って思います。
観察は全然ですよ~
この日は暑かったので、超いい加減です。