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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の木を楽しもう!その1~冬芽

2018-02-27 06:18:37 | 植物
もうすぐ3月だというのに、今更冬ですみません(笑)

春の便りがそこここから聞こえてきますが、自然界は厳しく、今の時期に散策しても、文字通り花も実もありません。
でも大丈夫!
そんなときこそ楽しめるのが木の観察です。
特に、落葉樹の冬芽や葉が落ちたあとの葉痕、樹皮の様子など、日ごろ目が行かない部分に目を向けるチャンス!
ぜひ、じっくり見てみてください。

たとえば・・・



アカメガシワの冬芽。他の木々と違い、芽の赤ちゃんががむき出しになっています。
これを「裸芽」(らが)といい、アカメガシワの芽はその代表です。
むき出しになっていますが、ふわふわした毛で覆われ、保護されていますね。
バンザイしたような形が可愛いです。

一方、先日キラキラ玉ボケ写真で紹介したアキニレの芽は、堅い殻で覆われ、芽の赤ちゃんが保護されています。



これを「鱗芽」(りんが)といい、多くの木の冬芽は鱗芽です。
なんとあのコブシやモクレンの毛皮のような冬芽も鱗芽の一種なんだそうです。

写真が小さくてわかりにくいですが、クヌギの冬芽も鱗芽です。



余談ですが、このクヌギ、宇治市名木100選の木で、宇治観光の中心地、朝霧橋のふもと付近にありますので機会があればご覧ください。




冬芽で一番謎だったのがイチョウの冬芽です。



ぱっと見、LED電球がくっ付いているような冬芽です。
分かりにくいので、昔京都府立植物園で撮ったアップの写真を見ると・・・



あれ?小さい枝の先に付いている茶色の部分が冬芽?

ということで、色々ネットで検索してみると、枝のような部分は葉痕が積み上がってできたもので、その数をみると枝の年齢が分かるらしいです。
それで、一見、「冬芽の長さ」が違っているように見えるのですね。
う~ん、奥が深すぎ!

芽吹きが近い今の時期、これらの冬芽をもう少し注意深く観察して、芽吹きの様子をキャッチしたいと思います。


葉痕や樹皮についても書くつもりでしたが、長くなるので今日はこの辺で・・・(続く)











コメント (8)
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