プログラムは・・・
・ シューベルト ヴァイオリン・ソナティナ第3番 ト短調Op137-3、D.408
・ ブロッホ ヴァイオリン・ソナタ第一番
・ ドルマン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番
・ ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調Op30-2
・・・アンコール・・・
・ チャコフスキー 感傷的なワルツ
・ クライスラー 軍隊行進曲
・ エルガー 愛の挨拶
・ クライスラー ウイーン奇想曲
庄司紗矢香さんは、ポスターの写真では大人の女性って感じの雰囲気を漂わせていたのですが、実際に舞台に登場した彼女は、髪を後ろにひとつに縛って、あまり化粧っけも無く、学生さんのようでした。
というか、頭が小さくてスタイルもよくって、バレリーナのようでしたね。実際、ヴァイオリンを演奏している時は、まるで踊っているようでしたし。
あと、演奏している時の表情は、今まで私が見てきたヴァイオリニストさんの中では、一番豊かな人でした。眉間にしわを寄せて口をへの字にしていたかと思うと、ぱっと目を見開いたり、にこっと笑顔になったかと思うと、ふっと遠くをじっと見つめたり・・・。
特に眉がしきりにぴくぴくと動くので、神経質な人なのかなあと思ったりして(笑)。
一方のピアニストのイタマール・ゴランさんはリトアニア出身の方で、なかなかオーバーアクション気味の演奏をされる人でした。
お辞儀をする姿がなんとも可愛らしくて、客席のみなさんの笑いを誘っていました。なんかいかにも外国人って感じの不慣れなお辞儀の仕方をしていたので(笑)。
そんなお二人の演奏の息はとてもぴったり!でした。時々はっとするほどのタイミングで同時に演奏をされたりして、鳥肌もののシーンもありました。
私は一曲目以外はほとんど知らない曲だったのですが、全然飽きることなく最後まで楽しめました。
2曲目のブロッホのヴァイオリン・ソナタは技巧的になにやら難しそうな曲だったのですが、とても素晴らしい演奏をされて、客席からブラボー!の声が・・・。
3曲目のドルマンのヴァイオリンとピアノのためのソナタは庄司さんの為に作って頂いた曲だそうで、愛をテーマにした曲なのだそうですが、うーん、私にはちょっと難解な愛の表現でしたね(笑)。
アンコールはなんと4曲も演奏して下さいました♪
いつものリサイタルでは、2曲か多くて3曲の方がほとんどなので、4曲目の時舞台に出てきた時は席を立たれていたお客様が多くて・・・、
庄司さん「えー、こんな状態で演奏するの?」
ゴランさん「もう一曲だけ演奏しようよ」
みたいな会話をしてるっぽい後で、4曲目の演奏がありました(笑)。
いつも思うんですけど、ちゃんと舞台袖のドアが閉まって、「これで本日の演奏は終了しました。」というアナウンスがあってから席を立って欲しいですね。
今回みたいな事があるかもしれないですし、演奏しないまでも挨拶に来てくださる時もありますので、そんな時わらわらと席を立たれている人がいたら、なんか嫌ですよねぇ。
それに、私は余韻に浸りたいほうなので(笑)、演奏後の拍手も「ほお~」と一拍おいてからする方ですし。
さてさて、去年から約1月に一回あったリサイタルの予定が、来月以降は今のところなくなってしまいました。寂しいな~。また、何かあったらぜひぜひ行きたいです。