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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】風-新潟産小さな家-

2022-11-13 16:10:45 | ministock-12(lab)
夜もなかなか素敵。

30坪以下の敷地ですが、駐車スペースもウッドデッキもあるゆとりある作り。
大きさだけでは語れない豊かさが溢れています。

今回は玄関前が駐車スペースです。
コンクリート仕上げと砂利の洗い出し仕上げのランダム配置。(ピカピカしているところがコンクリート仕上げ、黒ずんでいるところが砂利の洗い出し仕上げ)
「風(ふう)」ってどういうことってなりますが、コンクリート仕上げはつるっとしてきれいなんですけど滑りやすい。

逆に洗い出し仕上げは滑りにくいけど汚れが溜まりやすい。

だから、
①玄関ポーチから一歩出た一番気を付けないといけないところと、
②運転席から降りた一歩目になるところ、
③お客さんが敷地に踏み入る一歩目のところだけを
滑りにくい仕上げにして、それ以外をコンクリート仕上げにして、
それをランダム配置したデザインに見せています。

なんとなくじゃなくて、実は理由があります

加えて、一般的な住宅って、玄関ポーチに2-3段の階段があるじゃないですか。

ミニストックは基礎の高さが1mもあるのに、なぜか玄関ポーチは駐車スペースからほぼ段差なしで入れます。

つまり、車をギリギリまで寄せればトランクの荷物をドアトゥードアで出し入れできます。
雨や雪の多い新潟では大変便利だと思います。

それと似たお悩みも届いています。

新潟は車社会。
そして雪社会。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤは必須。
もうすぐ交換時期ですね。

外部収納にスタッドレスタイヤを片付けておきたいけど、外部収納は格好悪いから道路から見えにくいところに置きたい。

結果、車と収納の位置が離れてしまって、タイヤを運ぶのが面倒になる。
交換自体が面倒で交換先にそのままタイヤを預かってもらうのも一つですが、とりあえず手元に置いておきたい派の方にとっては悩ましい課題の一つです。

ミニストック-12の場合はというと、元々外部収納を作るスペースまでは確保できなかったんですけど、

いいえ、確保する必要がなかったんですけど、

なぜかというと

駐車スペース脇にあるどっから見てもウッドデッキにしか見えない造作物。
基礎高が1mもあるもんだから必然的にこんな大きさになります。

道路の真正面にあるので、なかなかウッドデッキでくつろぐのは人目が気になって恥ずかしいかもしれません。

お打合せ段階でも説明しましたが、私からの提案は作りたいでした。

ウッドデッキ風の外部収納を。
そうなんです。

最大の目的はウッドデッキじゃなくて、
駐車脇に設けた外部収納であること。
これで最短距離で出し入れできます。

もう一つが、エアコンの室外機置場。
エアコンメインで空調提案をしているので、外気の影響を受けにくいようにして効率を上げて消費電力を抑えます。
電気代が爆上りしているこのご時世。
室外機置場の設計は大変デリケートになりましたが、10年前からの伝統芸です。

っていう目的があってのウッドデッキ。

ではなく、もう一つ。
実際は道路からリビングが丸見えにならない様にするための目隠し要素もあります。

リビングから見ると道路は見えずにお隣のお庭だけが見えるようになっています。

で、4番目の目的でようやくウッドデッキ。
まだまだ秘密がありますが、また今度。(まだあんの!?)

見た目と目的は大きく違う。
理由からデザインするのがネイティブディメンションズです。

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