今回のキッチンは天板も壁もすべてモールテックス仕上げ。
ふつうないんですよ。
キッチン回りで一切コーキング使ってない納まりって。
全部繋がっているんです。
キレテナーイ。
っていう古い言葉が出てきちゃうくらい切れずにっ繋がっています。
そして、ここ数年のキッチンスタイルがこちら。
「なんもない」キッチン。
キッチンの下を作らせてもらえません。
ミニストック-04でも作らせてもらえません。
わたしどちらかというとキッチンはメーカーのシステムキッチンがいいと思っています。
04はシステムキッチンじゃないのにね。
造作キッチンを採用する条件はただ一つ。
システムキッチンじゃ絶対できないご要望に応えるため。
「キッチン下の扉いりません。」
吊戸棚がいらないっていうご要望は今や当たり前的なところがありますが、ネイティブディメンションズでは、下の収納の扉がいらない方多数。
理由は多少湿っている調理器具もすぐに片づけたいから。
扉があると、完全に乾かしてからじゃないと片づけにくいじゃないですか。
そうすると結局片付けられなくて、次の日を迎えるっていう。
なんのための収納なのかってなっちゃうので扉がいらないっていう理屈。
でも扉がないとキッチン回りだし埃や汚れが付きやすくなるのでは?
と思うのが当たり前。
確かに滅多に使わない調理器具は汚れやすくなるかもしれません。
だから、滅多に使わない調理器具はキッチンに置かなきゃいいんです。
普段使うものだけを身のまわりに置けばガチャガチャ出し入れに手間取ることもなくなり使いやすくなります。
キッチンにキッチン道具を全部置かなきゃいけないなんてルールありません。
どうしたら普段のキッチンがより使いやすくなるかだけを考えています。
(特別な日の使い勝手はあまり気にしていないっていう)
じゃあ、扉がいらないだけで棚までなくすことないのに。
だって、棚付けるために仕切り板立てたらフローリングの掃除が面倒になるじゃないですか。
キッチン下に既製品のワゴンを置いて、キッチンを掃除する時はワゴンを引っ張り出して、キッチン下を一気に掃除する。
らく~。
そのために構造からデザインして壁からカウンターが映えたようなデザインにしています。
食洗機置場を除いたキッチン下2m20cmがフルオープンになっています。
しれっと作ろうと思っても構造の段階から作れないキッチン。
そのおかげでキッチン天板の厚さはわずか20mmと超すっきりしたデザイン。
食洗機が左端にあるのも天板下を大きくオープンにしたかったのもありますが、一番の理由はシンクの水はねを床に落としにくくするため。
シンクは一番端にあるのが当たり前みたいになっていますが、作業スペースが二つにわかれているのも、調理用と片付け用に使い分けやすくなるので、広けりゃいいってものでもない。
大は小を兼ねないことを知っているネイティブディメンションズならではの発想。
ないものにまで理由がある設計です。
何もないので写真のアングルも少なめ。
すみません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます