1964年6月に竣工(なんと新潟地震の同年同月!)した三業会館がこの度54年の役目を終え解体されるという事で、建築士会新潟支部で見学会を開催しました。
三業というのは、新潟花街の業種、芸者置屋、待合、料理屋の事を指します。
かつては全国に名を轟かせ日本三大花街と言われた古町の総本山と言える場所です。
よって、建物の外観は三味線のばちをモチーフにしているため、個性的な外観になっているんです。
この歴史ある場所に入れるなんてとても楽しみ。
1階のホールから階段を上がった場所に置かれていたこの台。
お人形を飾る台として使われている何やらとっても重たそうで、懐かしい家具調なデザイン。
なんと、卓球台。
でもありながら、実はビリヤード台
しかも4つ玉用のテーブルというなんとも変わっているというか、いきなり歴史を感じさせてくれるものがお出迎え。
一気に参加者のテンションが上がりました。
で、なんでこんなのがここに置いてあるのかというと、
日中、財界や経済界の著名人が、ふらっとここに遊びに来てプレーしていたんだとか、なんとか。
すげー。
ここで新潟県政が決まっていたのかもしれない。
完全に昭和の世界に入り込んでしまいました。
電話台として使われているお茶道具入れの昭和感にさえ萌えます。
建物そのものもなかなか。
外観のアクセントにもなっているガラスブロックですが、中から見るとそこからは怪しい光が入り込んできます。
元は透明だったと思うんですが、経年変化でこんな色になっちゃったようで、誰にも作り出せない、なんとも言えない光でした。
そして、アルファベットでもない、アイコンでもない。
オール漢字。
うーん、入りたくなっちゃう。
入ればそこはなかなかのカオス。
天井の明かり。
照明ではありません。
トップライトです。
天井から自然光が降り注ぐトイレ。
ちょーおしゃれ。
そして、何がすごいって、殿方とご婦人トイレが中で繋がっている!!!
えーっ、入り口分けた意味なし。
ブースで仕切られているので、目こそ合いませんが、空間は一つなんで、声やらなにやらはすべて聞こえます・・・
時代性を感じました。
この大きなホールは新聞でも取り上げられていました。
先週、ここで最後の新人芸妓おひろ芽会が行われました。
天井のデザインなどかなり凝っていて、空間としても素晴らしいですし、
この土足厳禁のステージからは歴史の重さがヒシヒシと伝わりました。
その舞台に立つには、この教室で沢山の修行をしたんだと思います。
そして、舞台に建つ際には、この控室で芸妓さんがお化粧をしていたとの事。
照明の下にあった鏡が全部外されていました。
鏡は芸妓さんの命。
芸妓さんが思い出にと持って行ったそうです。
入口の畳のすり減り具合から、芸妓さんのお化粧に対する気持ちがなんか伝わってきました。
その他の備品にも目が離せません。
今でも採用したいブラケット照明。
歴史ある建物がなくなってしまうのが、とても残念です。
今や日中も車がほとんど走っていない古町。
ひと昔前の古町と言ったらそりゃもうすごかったです。
眠らない町。
今は利便性で万代・駅周辺エリアに人が集まりますもんね。
一つの建物が役割を終えましたが、古町の歴史はまだまだ続いています。
だって、ビール¥150だもん。
敷居の高い古町も確かにあるけど、庶民の古町もまだまだ健在です。
ということで、今年も建築士会新潟支部では、古町界隈の建物探訪を開催します!
案内はこちらをクリック!
今回の見どころは何といっても鍋茶屋見学
約3時間かけて古町を散策しながら建物見学します。
古き良き新潟に触れてみませんか。
お申込みお待ちしております。
三業というのは、新潟花街の業種、芸者置屋、待合、料理屋の事を指します。
かつては全国に名を轟かせ日本三大花街と言われた古町の総本山と言える場所です。
よって、建物の外観は三味線のばちをモチーフにしているため、個性的な外観になっているんです。
この歴史ある場所に入れるなんてとても楽しみ。
1階のホールから階段を上がった場所に置かれていたこの台。
お人形を飾る台として使われている何やらとっても重たそうで、懐かしい家具調なデザイン。
なんと、卓球台。
でもありながら、実はビリヤード台
しかも4つ玉用のテーブルというなんとも変わっているというか、いきなり歴史を感じさせてくれるものがお出迎え。
一気に参加者のテンションが上がりました。
で、なんでこんなのがここに置いてあるのかというと、
日中、財界や経済界の著名人が、ふらっとここに遊びに来てプレーしていたんだとか、なんとか。
すげー。
ここで新潟県政が決まっていたのかもしれない。
完全に昭和の世界に入り込んでしまいました。
電話台として使われているお茶道具入れの昭和感にさえ萌えます。
建物そのものもなかなか。
外観のアクセントにもなっているガラスブロックですが、中から見るとそこからは怪しい光が入り込んできます。
元は透明だったと思うんですが、経年変化でこんな色になっちゃったようで、誰にも作り出せない、なんとも言えない光でした。
そして、アルファベットでもない、アイコンでもない。
オール漢字。
うーん、入りたくなっちゃう。
入ればそこはなかなかのカオス。
天井の明かり。
照明ではありません。
トップライトです。
天井から自然光が降り注ぐトイレ。
ちょーおしゃれ。
そして、何がすごいって、殿方とご婦人トイレが中で繋がっている!!!
えーっ、入り口分けた意味なし。
ブースで仕切られているので、目こそ合いませんが、空間は一つなんで、声やらなにやらはすべて聞こえます・・・
時代性を感じました。
この大きなホールは新聞でも取り上げられていました。
先週、ここで最後の新人芸妓おひろ芽会が行われました。
天井のデザインなどかなり凝っていて、空間としても素晴らしいですし、
この土足厳禁のステージからは歴史の重さがヒシヒシと伝わりました。
その舞台に立つには、この教室で沢山の修行をしたんだと思います。
そして、舞台に建つ際には、この控室で芸妓さんがお化粧をしていたとの事。
照明の下にあった鏡が全部外されていました。
鏡は芸妓さんの命。
芸妓さんが思い出にと持って行ったそうです。
入口の畳のすり減り具合から、芸妓さんのお化粧に対する気持ちがなんか伝わってきました。
その他の備品にも目が離せません。
今でも採用したいブラケット照明。
歴史ある建物がなくなってしまうのが、とても残念です。
今や日中も車がほとんど走っていない古町。
ひと昔前の古町と言ったらそりゃもうすごかったです。
眠らない町。
今は利便性で万代・駅周辺エリアに人が集まりますもんね。
一つの建物が役割を終えましたが、古町の歴史はまだまだ続いています。
だって、ビール¥150だもん。
敷居の高い古町も確かにあるけど、庶民の古町もまだまだ健在です。
ということで、今年も建築士会新潟支部では、古町界隈の建物探訪を開催します!
案内はこちらをクリック!
今回の見どころは何といっても鍋茶屋見学
約3時間かけて古町を散策しながら建物見学します。
古き良き新潟に触れてみませんか。
お申込みお待ちしております。
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