だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

ブックカバーチャレンジ@野の白鳥

2020年05月02日 | 四方山話
【7days ブックカバーチャレンジ】Day 1
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これはFacebook内の企画の一つです。
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ。好きな本を1日1冊、7日間投稿。
本についての説明は無しで、表紙画像のみを投稿します・・・とのことで、7冊は自信がないので「パス」しましたが、
子どもの頃好きだった絵本で、埋もれがちの作品を紹介するならできそうなので、ルールはちょっと変えて、ココでチャレンジすることにしました。
7日後に誰かにバトンタッチするゲームですが、ワタクシメはつなぎませんから、気楽に読んで、メッセージなどいたたければ幸いです(^^)/



アンデルセン童話・「野の白鳥」 もしくは「白鳥の王子」訳者によって異なります。

《ザックリあらすじ》
ある王国に、11人の王子とエリザという王女を持つ国王と王妃が幸せに暮らしていた。
しかし、王妃が亡くなり、国王は再婚。
新しい王妃は王子達とエリザをいじめ、王子達を白鳥に変えて追い出し、エリザを農家の養女にやってしまう。
やがて15歳になったエリザは王宮に戻るが、美しく成長したエリザを憎らしく思った王妃は、エリザの体をクルミの汁で汚し、髪をぼさぼさに乱し、元の姿とはかけ離れた姿に変えてしまう。
その醜い姿を見た王は、「こんな者は自分の娘ではない!」と。

悲しみのあまりエリザは王宮を抜け出す。
あてどもなく歩き続ける間に出会った老婆に「冠をかぶった11羽の白鳥を見た」と教えられ、海岸で11羽の白鳥を見つける。
それこそ、いなくなった11人の兄王子達だった。
海の向こうの国に渡る季節が来ていた王子達=白鳥たちは、エリザを網に乗せて一緒に連れて行くことにした。
目指す国に着いたエリザは、兄達を元の姿に戻したいと神に祈りながら眠った。
すると夢の中に仙女(フェアリー)が現れ、いら草を紡いだ糸で帷子(チョッキ?)を編んで王子達に着せれば呪いが解ける、ただし編んでいる間は口をきいてはならない、さもないと王子達が死んでしまうと、エリサに告げる。
そこでエリザは一言もしゃべらず、ひたすらいら草を集め、帷子(チョッキ)を編み始める。
いら草のトゲが手足に刺さり、血を流しながらも帷子(チョッキ)を編むのだが、途中で糸が尽きてしまい、エリサは真夜中の墓地にいら草を摘みに行く。
それを見られてしまい「エリサは魔女だ」と疑われ、捕らえて火あぶりの刑を言い渡される。

処刑場に向かう馬車でも黙ったまま編み物を続けるエリザを気味悪がる民衆。
エリサを庇う11羽の白鳥。
処刑が始まる寸前、エリザが11枚目の帷子(チョッキ)が完成し、エリサがそれを白鳥達に投げかけると、呪いが解けて白鳥が王子に変わった。
エリザは長い間の疲れで気を失うが、一番上の兄王子が人々にいきさつを説明し、エリザの魔女の疑いは晴れる。

めでたしめでたし 😊 



この物語のここが好き(⋈◍>◡<◍)。✧♡

おぼろげな記憶とネットに載っていた「あらすじ」なので、間違っていたらゴメンナサイ _(_^_)_
「野の白鳥」はアンデルセン童話によくあるパターンではありますが、いら草を糸にする場面で、エリサは血を流します。
仙女(フェアリー)の言いつけを守り、兄たちにも真意を言えぬまま、編み続けるところが切ない。
処刑場に向かう馬車とか、処刑台とか、あまり「絵本」に描かないようなシーンが子ども心に刺さったのです。
そして・・・ラスト。
土壇場で帽子(ワタクシメが読んだ本はチョッキでした)を、白鳥に向けて投げると、すべての呪いが解けます。
ここが美しく、清々しく、「よかったー」と、子どもながらに胸を撫でおろしたのを憶えています。

「王子様のキス」で呪いを解いてもらうのではなく (^ε^)-☆Chu!!
白鳥になった兄さんたちと「それなりの暮らし」をするでもなく、
ストイックにがんばってがんばって、ギリギリまでねばって、傷だらけになった末に「あるべき位置に戻る。幸福を勝ち取る」、エリサの姿に感動しました!
アンデルセン童話の中で、埋もれている感じもしますが、ワタクシメの「イチオシ・アンデルセン」です 📚
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