だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

母上の日記帳

2015年01月03日 | 日記
母上は元気な頃「3年日記」をつけていました。
1ページが3段に分かれているヤツです。
一日ずつのことを書くスペースは狭いので大したことは書けないけれど、前年、前々年の今日この頃に何があったか、どんな気持ちだったかわかっておもしろし・・・そうです。

「大したことは書けない」とはいっても「日記」ですから、母上の昔の日記は封印してあります。
でも難病を患ってからは、リビングルームで「筆記の練習」を兼ねて書くようになり、オープンなモノとなりました。
母上の文字は徐々に大きくなり乱れるようになりました。
線に沿って書けないどころか、枠から飛び出してしまったりします。
そして・・・解読が難しくなりました。

前回の日記帳を買い替える時にオヤジ様は、
「どうせ書けないんだから、買わなくていいよ」と言い、母上と口論なり(笑)、しぶしぶ買ってきました。
その日記帳には空白がたくさんあります。
母上の病状が悪化してリビングルームに来られなかった時期、
入院していた期間を表しています。

病気の初期の頃には「なおこが◎◎を持って来てくれて、食べた。おいしかった」程度は書けましたが、
最近は「おまつり」とか「××が来た」「パーマ」「おとうさん、ころんだ」と、単語を書くのが精一杯で、その文字も家族や慣れているヘルパーさんでないと読めません。

今年は3年日記帳を新しくする年です。
ワタクシメが「日記帳、買う?」と聞くと、母上は当然のごとく指で「○」と意思表示しました。
オヤジ様がまた邪魔をするかと思ったら(笑)
「お母さんが上手く書けなかったらヘルパーさんに代筆してもらえばいいね」と言ってくれたので、さっそく買ってきました。
ワタクシメから母上への「お年玉」です。

どんな形でもいいから、一日でも長く、多く、「母上の文字」がここに記されることを祈るばかりです o(^^)o

   ↓ 写真はウェブサイトから

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