七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

祭笛NEW製作中です

2024年08月01日 | 笛工房 七曜工房

祭笛NEWを製作中です  

仕上げペーパーかけ・ひも巻き~

オリジナル横笛は、2オクターブが出ます。

管径は少し太目で、ふところ長(歌口から頭部栓までの長さ)は深めです。

またリッププレートを取り付けて、のど厚をあつくしています。

そのため、発音が易しく、低音がかすれずよく響きます。

祭笛も同様の考えで作っているのですが、低音よりも高音の響く管、

大甲音(3オクターブ目の音)が出る管が欲しいという要望が以前からありました。

G、F、LowDぐらいの長い管なら、大甲音は出るのですが、

管が短くなると(祭笛はC管)大甲音は難しくなります。

管を細くさえすれば、大甲音は出ます。

倍音笛は、細くて長い管を使い、高次倍音を楽々と出します。

そのかわり、基音や低音が出なかったり、かすれたりします。

細い管で倍音も高音も出すのはなかなか難しいのです。

今回は、管径は少し細く、ふところ長は少し浅く、管内形状のテーパーは少しゆるくと

パラメーターを少しずつ変化させて、対応させています。

なんとかファ、ソも出せます。

音色はかなり篠笛に近いものになっています。

この後、漆を塗って仕上げていきます。

~最終仕上げ 摺り漆塗り~

大甲音も低音も出る祭笛NEWの最終漆塗りが完了。

赤と黒のツートンカラーにしました。

頭部は黒呂色の上へ朱を、足部は朱の上にへ黒呂色を塗って、

仕上げに摺り漆を2度程塗っています。

根來調塗りです。

笛の長さは前のものと同じ40㎝、太さは少し細身です。

あと1か月 寝かせてて、漆を完全に乾かします。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若松寺千年杉のインディアン... | トップ | 若松寺千年杉のインディアン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

笛工房 七曜工房」カテゴリの最新記事