
夫は、我が家の前の道路に染み付いたイカ墨を見付け、
点々と並ぶイカ墨の数を数えていた。

堤防に点々と染み付いた イカ墨の跡
釣り人とも、話をしたようで、
「『イカ釣れるか』と、聞くと、 『4つ』と返事しおった。
4匹と答えへんところが、プロやねえ~」
と、 悔しそうにもしていた。
我が家の前は、潮の流れが早く、釣りのポイントである。

休みの日には、釣船が何艘も浮かび、
突堤には、釣り人が、釣り糸を垂れ
家の前の道路を、他府県ナンバーの釣り人が、行き来する。

夫は、突堤に釣り人がいると、いつも気になるらしい・・・

「昼間は潮が悪いから、釣れんのよ。素人じゃのう。」
と、憎まれ口を叩いて、ウサを晴らしていた。

今は、10月の大潮

潮時表を眺めていた夫は、
「よし、釣るぞ。刺身食べたいやろ」
「満ちこみ3分はチヌ狙い、満潮時はイカや」
「11時まで釣るわ。夕飯には帰るし、夜は忙しいぞ」
と宣言するや、イワムシ堀りに出かけた。
まずは、仕事が終わるや、
5時過ぎ頃の満ちこみ3分から、 チヌ狙いが始める。

満ちこみ3分頃

潮が堤防に押し寄せてくるギリギりまで粘る。

25センチと38センチのチヌが2匹

小さなアナゴが2匹
ハナの目と満月が光っている。



サメの仲間の ノークリ
背中に点々模様があるのは、刺身にすると美味しい、高級魚



初めて釣ったイカに
夫は興奮して、写真を撮るように呼びに来た。


釣りだちのイカは、透き通っていて、キレイ

あおりイカであった。
チヌ用のエサのイワムシがなくなるまでの、3日間の夜釣りであった。

、ムッチリとしたノークリ と 甘くてねっとりとしたイカ の刺身

「釣りは疲れるわ~。しんどいものやで」

夫の釣ったアオリイカの墨 べっとりと、沢山である!
「イカ墨が見つかると、イカ釣りのポイントがばれるから、
明日、洗っといてくれ」
と冗談めかしていう夫である。
が・・・・・・・
もしかして、本気かも・・・・
