うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

山いで湯 赤湯温泉

2015-05-17 22:25:32 | 旅行

苗場山登山道の途上に天然露天風呂のある山小屋があると聞いた。 夏場なら苗場スキー場ドラゴンドラの軌道下を通って約30分車止めまで林道を車で入れば、其処から2時間の山歩きで着く距離だそうである。 今は未だ林道も開通していない早春である。山小屋管理人の山口さんの言によれば、ギリギリまで車で入れば4時間で来れるでしょうとのことであった。

まあ林道を4時間ならチョットしたハイキングであろうと、高を括ったとは此の事である。

ドラゴンドラの下の林道を10分も走ったであろうか?     4駆とはいえ、倒木は越せない。せいぜい2Km進んだ程度であろう?   諦めて路肩に駐車し、ベテラン山菜取りの4人グループと前後しながら残雪の林道を歩き出す。 九十九折りを繰り返し、帰りはきっとショートカットしようと思いつつ進むと、瀑布の音とともに視界が開けた。

梓川の周辺にも似た広大な河原が広がっている。東京電力がダムでも計画していたのでは・・・・???

夏の林道最終地点である。ここまで約1時間半

さあ、ここ迄である、突然の山道である。鷹巣峠に向かっての急登が始まって、今までの散歩気分が一挙に吹き飛んだ。一汗出して、吹き上がる上昇気流に一息つくと鷹巣峠である。視界は無い。

尾根筋を上り下りを繰り返し、時折の雪崩と土砂崩れの音を耳に先を急ぐ。思いの外の難路にいよいよハイキング気分は吹き飛んだ。

そして、最大難所の大急坂の下りである。細かな砂地の急坂トラバースしながらの下りほど、苦手はない。捕まるのは頼りない枯れ木である。申し訳程度のフィックスロープも冬の間に歩行ルートに合わなくなっている。

温泉だー!!!  誰もいない! 独り占めで女性専用湯も・・・・

夕食は山菜尽くし、これが旨かった。3代目の小屋守り山口さんは、冬季はホテルの料理人なのである。旨いはずである。山菜のテンプラなど食べた途端に「旨い!」の声が出たものである。

他に客もなく、持参の焼酎を酌み交わし、薪ストーブの煙の香りに包まれて夜も更けた。

山小屋の朝は早い。下りの急坂も上りは楽である。順調に鼻歌交じりで、突然であったのがカモシカくん。彼もビックリしていたのだがね此方もビックリである。互いに1.2分見合ってしまった。

 

小日橋の景観を見て一息、カモシカには出会ったが、熊にも出会わず無事帰還した。ハイキングではなかった赤湯行であった。


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