うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

日本は二酸化炭素温暖化に加えて原発温暖化も

2024-08-30 07:54:52 | 気候変動
前回、前々回のブログに加えて、日本温暖化について
 
日本近海の海水温度の高温化は、既に顕在化している。
その結果が、台風近海発生であり、迷走であり、遅行であり、強大化である。
加えてこの暑さである。 
春夏秋冬
春のうららかさ、田畑を潤す梅雨空、海山でのバケーションの夏や夏野菜の鮮やかさ、実りの秋祭りと赤トンボ、野山を染める紅葉からシンシンと降り積む白い雪、そして待ちわびる春の息吹へ
 
もうこの豊かな季節は失われてしまった!
残される次世代の子供達には、望むべくもないのだろう!
私達団塊世代の責任は多大である。
もう、取り返しはつかない。
あああ!! ゴマメには、!嘆きと嘆息しかない。
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原発からは温かい大河が流れている

2024-08-29 22:15:42 | 気候変動
原発温廃水が海を壊す
          小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)

原子力発電所の稼働に不可欠な冷却水は、その膨大な熱とともに放射能や化学物質をともなって海に排出される。この温廃水(温排水 hot waste water)の存在、あるいは環境への影響が論じられることは少ない。地球温暖化への貢献を旗印として原子力回帰が叫ばれる中、けっして避けられない温廃水の問題を浮き彫りにする。
 
蒸気機関としての宿命
 地球は46億年前に誕生したといわれる。その地球に人類が誕生したのは約400万年前。地球の歴史を1年に縮めて考えれば、人類の誕生は大みそかの夕方になってからにすぎない。その人類も当初は自然に寄り添うように生活していたが、18世紀最後の産業革命を機に、地球環境との関係が激変した。それまでは家畜や奴隷を使ってぜいたくをしてきた一部の人間が、蒸気機関の発明によって機械を動かせるようになった。以降、大量のエネルギーを使うようになり、産業革命以降の200年で人類が使ったエネルギーは、人類が全歴史で使ったエネルギー総量の6割を超える。その結果、地球の生命環境が破壊され、多数の生物が絶滅に追いやられるようになった。その期間を、地球の歴史を1年に縮めた尺度に合わせれば、大みそかの夜11時59分59秒からわずか1秒でのことである。
 今日利用されている火力発電も原子力発電も、発生させた蒸気でタービンを回す蒸気機関で、基本的に200年前の産業革命のときに誕生した技術である。その理想的な熱効率は、次の式で表される。
 理想的な熱機関の効率=1-(低温熱源の温度÷高温熱源の温度)
(※それぞれの温度には「K(ケルビン)」の単位で表す絶対温度を用い、「℃」で表す摂氏温度の数字に「273」を加え、たとえば0℃=273K、100℃=373Kとなる)
  だが、現実の装置ではロスも生じるため、この式で示されるような理想的な熱効率を達成することはできない。火力発電や原子力発電の場合、「低温熱源」は冷却水で、日本では海水を使っているので、その温度は地域差や季節差を考慮しても300K(27℃)程度であり、一方の「高温熱源」は炉で熱せられ、タービンに送られる蒸気である。そのため、火力発電と原子力発電の熱効率は、基本的にそれらが発生しうる蒸気の温度で決まり、その温度が高いほど、熱効率も上がることになる。現在稼働している原子力発電では、燃料の健全性を維持するため冷却水の温度を高くすることができず、タービンの入り口での蒸気の温度はせいぜい550K(約280℃)で、実際の熱効率は0.33、すなわち33%しかない。つまり、利用したエネルギーの2倍となる67%のエネルギーを無駄に捨てる以外にない。
 

想像を絶する膨大さ
 この無駄に捨てるエネルギーは、想像を絶するほど膨大である。たとえば、100万kWと呼ばれる原子力発電所の場合、約200万kW分のエネルギーを海に捨てることになり、このエネルギーは1秒間に70tの海水の温度を7℃上昇させる。日本には、1秒間に70tの流量を超える川は30筋もない。原子力発電所を作るということは、その敷地に忽然として「温かい大河」を出現させることになる。
 7℃の温度上昇がいかに破滅的かは、入浴時の湯の温度を考えれば分かる。ふだん入っている風呂の温度を7℃上げてしまえば、普通の人なら入れないはずである。しかし、海には海の生態系があって、その場所に適したたくさんの生物が生きている。その生物たちからみれば、海は生活の場であり、その温度が7℃も上がってしまえば、その場では生きられない。逃げることのできない植物や底生生物は死滅し、逃げることができる魚類は温廃水の影響範囲の外に逃げることになる。人間から見れば、近海は海産資源の宝庫であるが、漁業の形態も変える以外にない。
 
途方もない環境破壊源
 雨は地球の生態系を持続させるうえで決定的に重要なもので、日本はその恵みを受けている貴重な国の一つである。日本には毎年6500億tの雨が降り、それによって豊かな森林が育ち、長期にわたる稲作も持続的に可能になってきた。雨のうち一部は蒸発し、一部は地下水となるため、日本の河川の総流量は年間約4000億tである。一方、現在日本には54基、電気出力で約4900万kWの原子力発電所があり、それが流す温廃水の総量は年間1000億tに達する。日本近海の海水温の上昇は世界平均に比べて高く、特に日本海の温度上昇は著しい。原発の温廃水は、日本のすべての川の水の温度を約2℃温かくすることに匹敵し、これで温暖化しなければ、その方がおかしい。そのうえ、温められた海水からは、溶け込んでいた二酸化炭素(CO2)が大量に放出される。もし、二酸化炭素が地球温暖化の原因だとするなら、その効果も無視できない。
 もちろん、日本には原子力発電所を上回る火力発電所が稼働していて、それらも冷却水として海水を使っている。しかし、最近の火力発電所では770K(約500℃)を超える高温の蒸気を利用できるようになり、熱効率は50%を超えている。つまり、100万kWの火力発電所の場合、無駄に捨てるエネルギーは100万kW以下で済む。もし、原子力発電から火力発電に転換することができれば、それだけで海に捨てる熱を半分以下に減らせる。さらに、火力発電所を都会に建ててコージェネレーション(cogeneration)、すなわち無駄に捨てるはずの熱を熱源として活用すれば、総合的なエネルギー効率を80%にすることもできる。しかし、原子力発電所は決して都会には建てられない。
 
熱、化学物質、放射能の三位一体の毒物
 温廃水は単に熱いだけではなく、化学物質と放射性物質も混入させられた三位一体の毒物である。まず、海水を敷地内に引き込む入り口で、生物の幼生を殺すための化学物質が投入される。なぜなら海水を施設内に引き込む配管表面にフジツボやイガイなどが張り付き、配管が詰まってしまっては困るからである。さらに、敷地から出る場所では、作業員の汚染した衣服を洗濯したりする場合に発生する洗濯廃水などの放射性廃水も加えられる。日本にあるほぼすべての原子力施設は、原子炉等規制法、放射線障害防止法の規制に基づき、放射性物質を敷地外に捨てる場合に濃度規制を受ける。原子力発電所の場合、温廃水という毎日数百万tの流量をもつ「大河」がある。そのため、いかなる放射性物質も十分な余裕をもって捨てることができる。洗濯廃水も洗剤が含まれているため廃水処理が難しい。原子力発電所から見れば、苦労して処理するよりは薄めて流すほうが得策である。
 たとえば、昨今話題となる核燃料サイクルを実現するための核燃料再処理工場は、原子力発電所以上に膨大な放射性物質を環境に捨てる。ところが、再処理工場には原子力発電所のような「大河」はない。そこで、再処理工場は法律の濃度規制から除外されてしまった。逆にいえば、原子力発電所にとっては、温廃水が実に便利な放射能の希釈水となっているのである。
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熱波と台風連発は

2024-08-29 21:05:10 | 気候変動
知人がバリ島へ行くという。
日本に居るより過ごしやすいと言う。
今は乾期だし気温も30度を超えない27~28℃だそうである・
一方日本では連日33℃超えで、実質40℃は頻発している。

バリ島とは、団塊世代の私の認識では、南の赤道近くの熱帯地域にあって、暑い気温の地域であると思っていた。
それが今や、日本の方が遥かに高い熱波に連日さらされている。
加えて台風の襲来数増加と強大化の一途の傾向である。

気象庁や気象予報士による、熱波の分析や解説は、相も変わらずエルニーニョだとか地球全体の気温上昇温暖化しか言っていない。

日本近海での台風の発生が増加していること、日本近辺で迷走、遅行が顕著になっていること、日本地域で急激に強大化すること等を説明している気象分析に会ったことがない。
地球全体の気温上昇は当たり前なのである。
それよりも、日本近海域の海水温の上昇、他の地域より高い海水温域になっていることが、その原因として語られない事が問題なのである。

オピニオン連載コラムに [原発温廃水が海を壊す] の記事を見た
小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)の記事である

本ブログでも再三に渡って、氏の論陣を紹介してきた。

昨今の命の危険を伴う熱暑と、大型台風襲来と線状降水帯と10月過ぎまで続く真夏の気候を思うと、この論陣の妥当性を改めて認め、情報の拡散が必要だと思うのである。 次回ブログに全文を転載する
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BBCの記事

2024-01-10 21:08:05 | 気候変動

BBC(英国放送協会)のニュースに、以下の記事を見た

地球の気温上昇、2027年までに1.5度超える見込み=世界気象機関

2023年5月24日

世界の平均気温「1.5度」目標を超える日数、2023年は過去最多 工業発達以前からの上昇

2023年10月8日

世界各国は、化石燃料利用が進む以前からの世界的気温上昇を平均1.5度以下に抑える取り組みを行っている。 これの有効と考えられる手段として温室効果ガスの削減が有るのだが。

現在の国際的取り決めでは、2050年までにネットゼロという目標だ。

しかし、2023年5月のニュースで2027年には1.5度超過とある。

そして、10月には2023年で既に1.5度を超える日数が86日を記録したとある。

過去2016年が75日だとして最高記録だったが、これを10月の時点で越えて、過去最高となったと報じている。

海水温の上昇と温室効果ガスか大気の平均気温上昇の要因だが、今年は北大西洋海水温は最高温度を記録したし、大西洋では日本から米国カリフォルニアまで異常な温水の塊が繋がっているらしい

「年間平均気温が一時的に1.5度を超える事態が、本当に手が届くところまで来ている。ここまで近づいたのは人類史上初めてだ」とある。

 

 

2050年でネットゼロ目標の効果が、今や意味を持たないものに為ってはいないか?

また、ネットゼロどころか、ウクライナ侵攻、イスラエル紛争等の戦争は最大の二酸化炭素放出事業ではないのだろうか??

 

「 人類は腐海の森に飲み込まれ亡びようとしているのに、互いに争っている時ではない 」と、40年前に風の谷のナウシカで宮崎駿が伝えていたのに・・・・・

あ~ 僕らは逃げ切り世代だと!  後代の世代に責められるのだろうか ! !

 

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