電通 社員に長時間労働で去年8月に是正勧告
14日には東京労働局が従業員の労働実態を調べるため、同社への立ち入り調査を行ったが、今回、同社社員に匿名を条件に話を聞くことができた。返ってきたのは、意外な言葉だった。
「仕事をダラダラやるなということで、午後10時までには退社するようにと、会社からは口うるさく言われています。以前は、仕事が終わっても社内でテレビを見ていたり、ボーッとしていたりすることもあったんですが、そうした残業ではない“私的在館”は許されなくなれました。ノー残業デイを設けたり、サービス残業撲滅は声高に言われています」
だが会社が働きかけても、なかなか残業は減らず、残業時間が月100時間を超える者はざらにいるという。
「残業を減らすことに、労働組合はもちろん賛成ですから、“・・・・続きはこちら
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電通の「労働組合」は何もしていないんですね。
「仕事をダラダラやるなということで、午後10時までには退社するようにと、会社からは口うるさく言われています。以前は、仕事が終わっても社内でテレビを見ていたり、ボーッとしていたりすることもあったんですが、そうした残業ではない“私的在館”は許されなくなれました。ノー残業デイを設けたり、サービス残業撲滅は声高に言われています」
だが会社が働きかけても、なかなか残業は減らず、残業時間が月100時間を超える者はざらにいるという。
「残業を減らすことに、労働組合はもちろん賛成ですから、“・・・・続きはこちら
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電通の「労働組合」は何もしていないんですね。
《男性上司から女子力がないだのなんだの言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である》──。そうツイートした5日後、彼女は社員寮4階から身を投げた。
大手広告代理店「電通」社員の高橋まつりさん(当時24才)が昨年12月25日に自殺。9か月後の9月30日、労災が認定された。
以下《》内は、彼女が残したLINEやツイッターの一部だ。
《神様、会社行きたくないです》(10月4日)
《土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい》(11月5日)
《今から帰宅だが、どう見積もっても時間が足りないぞ?》(12月9日午前4時)
過重労働が極限状態に達していたことがうかがえる。
「遺族の弁護士の集計によれば、残業時間は昨年10月が130時間、11月が99時間。ただし、“70時間を超えてはいけない”という上司の指導で、会社へは10月は69.9時間、11月は69.5時間と過少に申告させられていた」(大手紙社会部記者)
高橋さんを追い込んだのは残業だけではなかった。
《部長(中略)「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の残業量で辛いのはキャパがなさすぎる」わたし「充血もダメなの?」》(10月31日)
前出の《女子力がない》もそうだが、疲れ切った体に追い打ちをかけるパワハラに、高橋さんの心も悲鳴を上げていた。
《死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか》(12月16日)
高橋さんが所属していたのはインターネット関連の広告を扱う部署で、人手不足のうえに厳しいノルマが課されていた。加えて、電通では社員同士の酒宴の準備も新入社員が担当し、司会や余興に先輩社員がダメ出しをしていたという・・・・続きはこちら
大手広告代理店「電通」社員の高橋まつりさん(当時24才)が昨年12月25日に自殺。9か月後の9月30日、労災が認定された。
以下《》内は、彼女が残したLINEやツイッターの一部だ。
《神様、会社行きたくないです》(10月4日)
《土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい》(11月5日)
《今から帰宅だが、どう見積もっても時間が足りないぞ?》(12月9日午前4時)
過重労働が極限状態に達していたことがうかがえる。
「遺族の弁護士の集計によれば、残業時間は昨年10月が130時間、11月が99時間。ただし、“70時間を超えてはいけない”という上司の指導で、会社へは10月は69.9時間、11月は69.5時間と過少に申告させられていた」(大手紙社会部記者)
高橋さんを追い込んだのは残業だけではなかった。
《部長(中略)「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の残業量で辛いのはキャパがなさすぎる」わたし「充血もダメなの?」》(10月31日)
前出の《女子力がない》もそうだが、疲れ切った体に追い打ちをかけるパワハラに、高橋さんの心も悲鳴を上げていた。
《死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか》(12月16日)
高橋さんが所属していたのはインターネット関連の広告を扱う部署で、人手不足のうえに厳しいノルマが課されていた。加えて、電通では社員同士の酒宴の準備も新入社員が担当し、司会や余興に先輩社員がダメ出しをしていたという・・・・続きはこちら
訃報を知ったときの社内
高橋さんが、社員寮4階から飛び降りたのは2015年12月25日の金曜日。社内でそのことが公になったのは、週明け28日の月曜日だ。
そのときの、率直な気持ちをこう語る。
「代理店は、クライアントのわがままを聞くのが仕事です。それに耐えられなかったのかな、と考えました」
「『仕事がつらいうえに、私生活もうまくいかず、自ら命を絶ってしまったのでは』というのが、翌週の社内の空気感でした。あくまで個人の問題であり・・・・続きはこちら
高橋さんが、社員寮4階から飛び降りたのは2015年12月25日の金曜日。社内でそのことが公になったのは、週明け28日の月曜日だ。
そのときの、率直な気持ちをこう語る。
「代理店は、クライアントのわがままを聞くのが仕事です。それに耐えられなかったのかな、と考えました」
「『仕事がつらいうえに、私生活もうまくいかず、自ら命を絶ってしまったのでは』というのが、翌週の社内の空気感でした。あくまで個人の問題であり・・・・続きはこちら
大手広告代理店電通の関西支社(大阪市)が2014年6月、天満労働基準監督署から労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが20日、電通への取材で分かった。
電通は15年8月にも、東京本社が三田労働基準監督署から同様の是正勧告を受けていたことが判明している。同年12月には新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=が過労で自殺しており、2度の勧告後も長時間労働が改善されず・・・・続きはこちら
電通は15年8月にも、東京本社が三田労働基準監督署から同様の是正勧告を受けていたことが判明している。同年12月には新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=が過労で自殺しており、2度の勧告後も長時間労働が改善されず・・・・続きはこちら