将来のノーベル賞受賞さえ噂されていた天文学者のジェフリー・マーシー教授が元学生からセクハラを訴えられたにも関わらず、軽い刑罰で処分された件がBuzzFeedのスクープ記事で明らかになりました。しかし、マーシー教授のセクハラは、同研究者の間では数年にわたり「公然の秘密」となっていたようです。その理由は何なのでしょうか。
●天文学のスター教授、突然の退職
「太陽系外惑星」に興味がある人なら、カリフォルニア大学バークレー校のジェフリー・マーシー教授の名前は何度か目にしたことがあるはずだ。
初期に発見された太陽系外惑星100のうち70は、マーシーがポール・バトラー、デブラ・フィッシャーと共に発見したものであり、アンドロメダ座のυ星(ウプシロン星)の周りを公転している惑星もバトラーと共に発見した。
マーシー教授は、太陽系外惑星の「惑星ハンター」だけでなく、10年を費やして宇宙で地球外知的生命体を調査していく「Breakthrough Listen(ブレイクスルー・リスン)」の研究監督(PI)も務めていた。スティーブン・ホーキング博士も関わっている1億ドル(約124億円)もの大規模なプロジェクトだ。NASAのケプラー宇宙望遠鏡のミッションにも関わっており、アメリカで最も有名な天文学者のひとりである。
ところが、将来のノーベル賞受賞さえ噂されていたこの大スターが、10月15 日に突然教授の地位と「ブレイクスルー・リスン」の職を自ら去ったのである。
理由は「セクシャルハラスメント」だ。
カリフォルニア大学バークレー校は、4名の女学生からのセクハラの訴えに
セクハラ・スキャンダルで地に堕ちた天文学の大スター
●天文学のスター教授、突然の退職
「太陽系外惑星」に興味がある人なら、カリフォルニア大学バークレー校のジェフリー・マーシー教授の名前は何度か目にしたことがあるはずだ。
初期に発見された太陽系外惑星100のうち70は、マーシーがポール・バトラー、デブラ・フィッシャーと共に発見したものであり、アンドロメダ座のυ星(ウプシロン星)の周りを公転している惑星もバトラーと共に発見した。
マーシー教授は、太陽系外惑星の「惑星ハンター」だけでなく、10年を費やして宇宙で地球外知的生命体を調査していく「Breakthrough Listen(ブレイクスルー・リスン)」の研究監督(PI)も務めていた。スティーブン・ホーキング博士も関わっている1億ドル(約124億円)もの大規模なプロジェクトだ。NASAのケプラー宇宙望遠鏡のミッションにも関わっており、アメリカで最も有名な天文学者のひとりである。
ところが、将来のノーベル賞受賞さえ噂されていたこの大スターが、10月15 日に突然教授の地位と「ブレイクスルー・リスン」の職を自ら去ったのである。
理由は「セクシャルハラスメント」だ。
カリフォルニア大学バークレー校は、4名の女学生からのセクハラの訴えに
セクハラ・スキャンダルで地に堕ちた天文学の大スター