ブライト・ライツ、ビッグ・シティ(1961年)
まばゆい灯り、大都会が
オレの彼女の頭に入り込んだ
おお、まばゆい灯り、大都会が
オレの彼女の頭に入り込んだ
あの娘に忠告したけれど
オレの話になど耳を貸さない
いいさ、可愛いベイビー
いつかオレの助けが必要になるだろう
おお、いいさ、可愛いベイビー
いつかオレの助けが必要になるだろう
オレの忠告をよく聞いとけばよかったと
きっと思うようになるだろうよ
行きなよ、可愛いベイビー、ハニー
当たって砕けるまで
おお、行きなよ、可愛いベイビー、ハニー
当たって砕けるまで
オレは今でもおまえを愛してる
なにせおまえは何もわかっちゃいないからさ
まばゆい灯り、大都会が
オレの彼女の頭に入り込んだ
おお、まばゆい灯り、大都会が
オレの彼女の頭に入り込んだ
思い出してくれるといいな
オレの忠告を
以前、「オネスト・アイ・ドゥ」を取り上げたジミー・リード作の、大都会に魅入られてしまった彼女を嘆く男のブルース。
この曲も、アニマルズ、ゼム、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ロッド・スチュアート、ニール・ヤング、スージー・クアトロなど、そうそうたるアーティストのカバーが存在している。
なお、マイケル・J・フォックス主演で映画化(1988年)されたジェイ・マキナニーのベストセラー小説「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」と、この曲との直接の関係はない。
Bright lights, big city,
Gone to my baby's head
Whoa, bright lights, an'big city,
Gone to my baby's head
I tried to tell the woman,
But she don't believe a word I said
It's all right, pretty baby,
Gonna need my help someday
Whoa, it's all right, pretty baby,
Gonna need my help someday
Ya' gonna wish you had a-listened,
To some a-those things I said
Go ahead, pretty baby, a-honey,
Knock yourself out
Oh go ahead, pretty baby,Honey,
knock yourself out
I still love ya baby,
'cause you don't know what it's all about
Bright lights, a big city,
They went to my baby's head
Oh, the bright lights, the big city,
They went to my baby's head
I hope you remember,
A-some of those things I said
ダーレン・ラブは不思議な歌手だ。
人一倍の実力を持ちながら、フィル・スペクターの人気凋落とともに長く不遇な年月を過ごすことになってしまう。
一時は音楽業界から離れたり、ロニー・スペクターやマーサ・リーヴスなどと一緒に場末感漂う懐メロ番組で歌ったりしていたのが、「リーサル・ウエポン」シリーズ(1987年~)に役を得て、さらには「ホーム・アローン2」(1992年)の主題歌「オール・アローン・オン・クリスマス」が大ヒットし、今では毎年クリスマスの時期になると必ずテレビに招かれて「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」を熱唱している。
彼女の大ファンが業界にたくさんいて、敬意とともに支援の手を差し伸べ続けた結果だろう。
(スピルバーグは「グレムリン」(1984年)のメインタイトル・バックにこの「クリスマス」を使っている。)
下の映像は、2010年2月に行なわれたソロコンサートのエンディング部分。
途中、2分20秒過ぎからの、観客と、大編成のバック・ミュージシャンたち、そして歌うことへの感謝の気持ちを体現したポージングは、何回観ても胸を打たれる。
「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」は、アルバム「ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」中で唯一のオリジナル曲。レコードだとB面5曲目にあたる。
上の映像は「めぐり逢えたら」(1993年)で主人公(トム・ハンクス)たちがこの「特攻大作戦」(1967年)のエピソードを持ち出して大泣きし、親友の妻にあきれられる楽しいシーンだ。
第二次大戦中、ノルマンディ上陸作戦前夜。ひとくせもふたくせもある囚人たちが恩赦をエサに組織され、ドイツ軍司令部のかく乱作戦に挑む。
原題は「ダーティな12人」。
ダーティな囚人たちと上官たちそれぞれのキャラが見事に立っているのがウケて大ヒットを記録し、その収益でロバート・アルドリッチ監督は小さいながらも自前のスタジオを持つことができた。
それにしても、隊長(リー・マーヴィン)はじめ、全員人相悪すぎ!
右から二人目は名優ジョン・カサヴェテス(自作の製作費を稼ぐためのバイト)、一人おいてチャールズ・ブロンソン、その隣テリー・サバラス。
こいつらを指揮するのはこわもてのリー・マーヴィンでなければぜったい無理!
マーヴィンは87年に心臓発作で急逝するのだが、85年に「ダーティ・ダズン:ネクスト・ミッション」という続編をテレビ映画で撮っている。
すでにアルドリッチは亡くなっており、監督は凡才アンドリュー・V・マクラグレンだった。
※ロバート・アルドリッチについてはこちら↓
https://blog.goo.ne.jp/nagomi8000/e/cbaca3e045090417a415dc8d602d75b2
NPO法人なごやか理事長の執務室に入ると、顧問税理士事務所の担当者Tさんと理事長が今年最後の会計監査を終え、くつろいだ様子でコーヒーを飲んでいた。
「そういえばTさん、昨日御社から送付いただいたこの月報の中に、女性経営者の集いの集合写真が掲載されていますが、こちらの方、ひときわ立派ですね。」
「わかりましたか、理事長、この方は私が今回、会にお誘いしたんです。」
「あはは、Tさん、お目が高い。」
「いえ、理事長とお付き合いするようになってから、人品について意識し出しました。」
理事長は写真の女性に関して、それ以上尋ねなかった。
そこがいつも私が不思議に思うところだ。
このひとは他人に対して興味がないのだろうか。
Tさんが続けて言った。
「この8名の中に当社の社員が一人だけいるのですが、どれかわかりますか。」
「社員の方がこの写真を撮影したのかと思っていましたが。」
「当日はもう一人、担当の男性社員がいて、彼が撮影したんです。」
「そうでしたか。もちろん、当てることはできますよ。」
彼は少し迷った様子ながら、一人の女性を指し示した。
「この方でしょうか。」
「いいえ、違います。このひとです。」
理事長は笑って言った。
「すみません、Tさん、当たったら御社に失礼かと思い、二番目に地味なひとを選びました。」
それが理事長の負け惜しみだったのかどうかは私にはわからない。
ただ、Tさんの表情が少し引きつったのは、確かだった。
クリスマスが好きだ。
と言っても、別段何かいい思い出があるわけでもない。
それなのに、あの赤と緑と金色の飾り付けがあるだけで、点滅するイルミネーションを見ただけで、胸が躍る。
なんとなくいそいそソワソワしているせいだろう、12月は統括本部長の好きなクリスマスの季節ですものね、と声をかけられてしまう。
ツリーは大きいものが好みだ。
各事業所へは高さ180センチのものを配布しているが、ホントはもっと大きくていいと思っている。
大男の僕としては、見下ろすサイズのツリーは内心やや不満なのだ。
今年もラバブルなカードをいただける予定はないけれど、ツリーを飾り、相手が喜ぶプレゼントを選び、贈り、甘めのケーキを食べながら「素晴らしき哉、人生!」のDVDを観る。
こんなささやかなクリスマスで僕は十分、満足だ。
ママがサンタにキッスした
ぼく見ちゃった ママがサンタにキッスしたところを
昨日の夜、ヤドリギの下で
ママは気がつかなかったみたいだけど
こっそり階段を下りてのぞき見ちゃった
ママは僕が部屋でぐっすり
眠っていると思っていたんだね
それからママはサンタをくすぐった
雪のように真っ白なヒゲの下を
きっと面白いことになっただろうな
昨日の夜 パパが帰ってきて
ママがサンタにキッスしてるところを見ちゃったら!
先日取り上げた、ダーレン・ラブの「ホワイト・クリスマス」はアルバム「ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」のA面1曲目だったが、このザ・ロネッツの「ママがサンタにキッスした」はB面1曲目。レコード時代は、どちらから聴くか、よく迷ったものだった。
I Saw Mommy Kissing Santa Claus
I saw Mommy kissing Santa Claus
Underneath the mistletoe last night.
She didn't see me creep
down the stairs to have a peep;
She thought that I was tucked up
in my bedroom fast asleep.
Then, I saw Mommy tickle Santa Claus
Underneath his beard so snowy white;
Oh, what a laugh it would have been
If Daddy had only seen
Mommy kissing Santa Claus last night