ミューズの声聞こゆ

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ダーレン・ラブ

2019年12月18日 | favorite songs

 ダーレン・ラブは不思議な歌手だ。

人一倍の実力を持ちながら、フィル・スペクターの人気凋落とともに長く不遇な年月を過ごすことになってしまう。

一時は音楽業界から離れたり、ロニー・スペクターやマーサ・リーヴスなどと一緒に場末感漂う懐メロ番組で歌ったりしていたのが、「リーサル・ウエポン」シリーズ(1987年~)に役を得て、さらには「ホーム・アローン2」(1992年)の主題歌「オール・アローン・オン・クリスマス」が大ヒットし、今では毎年クリスマスの時期になると必ずテレビに招かれて「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」を熱唱している。

彼女の大ファンが業界にたくさんいて、敬意とともに支援の手を差し伸べ続けた結果だろう。

(スピルバーグは「グレムリン」(1984年)のメインタイトル・バックにこの「クリスマス」を使っている。) 

 下の映像は、2010年2月に行なわれたソロコンサートのエンディング部分。

途中、2分20秒過ぎからの、観客と、大編成のバック・ミュージシャンたち、そして歌うことへの感謝の気持ちを体現したポージングは、何回観ても胸を打たれる。

 

 

「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」は、アルバム「ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」中で唯一のオリジナル曲。レコードだとB面5曲目にあたる。

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