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このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー

2019年12月11日 | favorite songs

 1963年、「ビー・マイ・ベイビー」などの大ヒットにより、弱冠23歳にして売れっ子プロデューサーにのし上がったフィル・スペクターは、当時としては非常に斬新なアイディアを実行に移す。

自分が抱える人気アーティスト4組によるクリスマスソングのカバー集「ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」である。

「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれた彼独特の録音技法を用い、クリスマスソングの名曲へ「ビー・マイ・ベイビー」、「ダ・ドゥ・ロン・ロン」、「キッスでダウン」など4組のヒット曲を想起させる大胆なアレンジを施した一種のコンセプト・アルバムで、誰もがこの企画は大ヒット間違いなしと見ていた。

 約8か月という異例の製作期間を費やし、ヒットシングルの収益のほとんどを製作費としてつぎ込んだこのアルバムは63年11月にリリースされたが、大コケしてしまう。

奇しくも発売日と重なったケネディ大統領暗殺事件とその後の自粛ムードに原因を求める音楽評論家は多いが、本当のところはわからない。

ともあれ、ロケットのように急上昇していたスペクターのキャリアはこれを境に減速し、ビートルズなどイギリス勢のアメリカ侵攻によってとどめを刺されることになる。

 けれども、このクリスマス・アルバムは長い時間を経て名盤中の名盤との評価を得て、50年たった今なお、世界中で愛聴されている。

今年のクリスマスも、きっと何万人というひとがこのアルバムと出会うことだろう。

1曲目の、ダーレン・ラブがソウルフルに歌う「ホワイト・クリスマス」は、いつ聴いても飛び切りのワクワク感をもたらしてくれる。

 

ダーレン・ラブはその後大ヒットシリーズ「リーサル・ウエポン」でミセス・マータフを演じている。

第一作目は特に、いつ歌い出すかとハラハラしたものだ。

 

マータフ刑事(ダニー・グローバー)と。

 

 

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