ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

2016年07月29日 | 珠玉

 八百万(やおよろず)の神にかしずかれた姉は、いつにも増してまばゆい輝きを放っていた。
天岩戸が閉じた時の闇の本当の暗さ、恐怖を彼らはもう決して忘れることはないだろうし、そのため彼女をより一層大切にするだろう。
騒動の原因を作ったのが自分自身であるにもかかわらず、スサノヲは満足だった。
手足の爪を全部抜かれた彼はよろよろと高天原をあとにした。
姉の放つ光でできたおのれの影を踏みながら。

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あるがままに

2016年07月25日 | Fab4

レット・イット・ビー(レノン/マッカートニー)

私が苦難の中にある時は
聖母マリアがいらして
知恵ある言葉を授けてくださる
あるがままに

暗闇の中で
あの方が私の前に立ち
知恵ある言葉を授けてくださる
あるがままに

あるがままに、あるがままに、あるがままに
知恵ある言葉をささやけ
あるがままに

世界中のうちひしがれた人々も
答えがあることにうなずく
あるがままに

離れ離れになった人々も
お互いに会える時がくるかもしれない
きっと答えがあるだろう
あるがままに

あるがままに、あるがままに、あるがままに
きっと答えがあるだろう
あるがままに

曇りの夜にも私を照らす光がある
明日までをも照らしてくれる
あるがままに

音楽の響きに目を覚ますと
聖母マリアがいらして
知恵ある言葉を授けてくださる
あるがままに

あるがままに、あるがままに、あるがままに
きっと答えがあるだろう
あるがままに 

あるがままに、あるがままに、あるがままに
知恵ある言葉をささやけ
あるがままに



 深夜、デスクワークが一段落してテレビを点けると、いつも同じ番組が流れている(もちろん、気のせいだ)。
その回は、終電後の下北沢の駅前で声を掛けた双子の男性デュオに話を聞くという内容だった。
ワゴン車に寝泊まりしながら全国を回り、被災地東北もたびたび訪れているという兄弟に、その活動の源になっているものを尋ねると、大震災直後、なにかできないかと訪れた宮城県気仙沼市のS小学校の校長先生がとてもいい方で、授業を取りやめて子供たちと彼らの交流の時間を設けてくれたのだそうだ。
その時に自分たちの歌を真剣に聞いてくれる子供たちの顔を見て、テキトーはできないな、という恐れを含んだ気持ちになったのだという。
驚いた。S小の校長先生とは、当法人OGの夫君なのだ。
 翌朝、早速報告の電話を掛けた。
通行人にテレビクルーが声を掛けたら先生のお名前が出てくるって本当にすごいですね。
現在は市外で暮らすOCMはたいそう喜ばれ、ちょうど隣にいたらしい当の先生も、そうそう、○○たちのことだね、と話すのが聞こえている。
僕も、お二人のように、いつも、誰にでも、親切に丁寧に接しよう。
どこかで誰かがきっと見ているのだ。
 番組のBGMはなぜかビートルズの「レット・イット・ビー」。
こじつければ、雑踏でたまたま出会ったシロウトさんの家までついて行き、その暮らしぶりに面白おかしくツッコミを入れるけれど、上から見下すでもなく、否定するでもなく、(歌詞のとおり)あるがままに映している姿勢が感じられるからこそ、観終えた時に暖かい気持ちになれるのかもしれない。



Let It Be

When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

And when the broken-hearted people
Living in the world agree
There will be an answer
Let it be

For though they may be parted
There is still a chance that they will see
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

And when the night is cloudy
There is still a light that shined on me
Shine until tomorrow
Let it be

I wake up to the sound of music
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

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流しそうめん

2016年07月22日 | なごみ

 今年もまた流しそうめんの季節がやってきました。
今回は、GHぽらん気仙沼と小規模多機能ホームぽらん気仙沼、隣接する社会福祉法人千香会さんのGHぽらんの3施設合同です。
こう書いただけで、もう賑やかですね。
さらに、職員のお子さんや赤ちゃんまで加わってくれました。
何より嬉しいことです。
 GHぽらん気仙沼の食堂ホールからウッドデッキを通って園庭まで全長約12メートルの竹にそうめんだけでなく、ソーセージ、プチトマト、すいか、みかん、ゼリーも流して大変な盛り上がりぶりでした。
みなさん、たくさん食べましたね、おいしかったね!



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ぽらんデイサービス開所6周年

2016年07月18日 | なごみ

 ぽらんデイサービスが開所6周年を迎えました。指定更新(有効期間6年)の手続きも終えています。
 当法人初のこの通所介護事業所は平成22年7月に定員10名でオープンし、その8か月後には大津波に襲われて流失するわけですが、一体だれがそれを予想できたでしょう。
写真の中のわれわれは高揚し、本当に幸福そうで、最強です。個人的にはなごみで撮ったものの中で最も気に入っています。
 震災後一ヶ月で東新城のアパートの一室に仮事業所を構え、同年9月にはグループリビングあおぞらを建設して移転し、そこで3年余にわたって仮営業を続けた末に市内所沢へ事業所を再建、平成26年8月1日付けで移転しています。
 現在、事業所(定員28名)は利用者数、稼働率ともに着実に伸び、月間の利用者数はのべ600名に迫ろうとしています。

 途方もない脱力感でした。
けれども、あそこまで造ったのだから、そこまではまた造ることができる。資金は別として、ノウハウを失くしたわけではない。向上心を持ってあたれば、より良いものを造ることができるのではないか。そう自分に言い聞かせて、ほふく前進してきた6年でした。
あの極限状態の中で、こんな離れ業ができたのは、法人を見捨てることなく残ってくれた職員たちの理解と、八面六臂の働きがあったからだと思っています。
この場をお借りして、改めて感謝いたします。

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遺影

2016年07月11日 | 日記
 前夜あまり眠れなかったNは、朝5時には身支度を整えて自宅を発ち、A県の妻の実家の葬儀へと向かった。
妻の叔父には子供がなく、姪(妻)を養女同然に育てて、ゆくゆくは婿を取って家業を継いでもらうつもりだったそうなのだが、その姪はNの元へ嫁いでしまい、店を畳んだのちに長く入居していた特別養護老人ホームで一昨日亡くなった。
伯母も別のホームに入居している。
 喪主の義兄は忙しく立ち振る舞っていた。
すみません、当日に来て、と頭を下げると、いいのいいの、とさえぎられた。
遺影がまだ若いころの写真のようだったので義母に尋ねたところ、あなたたちの結婚式の時に撮った写真を加工したのよ、と言われてギョッとした。
だから目が笑っていないのか。
これまでは相手がたまたま自分だったと思うことにしていたけれど、今日は遺影の前に立ち、心の中で謝罪した。

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