十年七月七日の夜、独り天漢を仰ぎて聊かに懐を述ぶる一首
織女し船乗りすらし真澄鏡きよき月夜に雲起ちわたる
大伴家持
十年(天平十年:738年)七月七日の夜、独り天の川を仰いでいささかに思いを述べる一首
織女(たなばた)し ふな乗りすらしまそ鏡 きよき月夜(つくよ)に雲たちわたる
訳「織姫が迎え船に乗ったのでしょう、その船の水しぶきが雲となって鏡のように清い月を覆っています。」
のちに万葉集を編む大伴家持がこの歌を詠んだ同じ夜、続日本紀によると平城宮の西池宮で聖武天皇主催の詩賦の宴が催されていた。まだ若く、晴れの場に臨席する資格を有しなかった家持は、この宮廷行事に憧れを抱きつつ、家で一人この歌を詠んだ。天空の広大さと年に一度の壮大なドラマ、そしてそれを仰ぎ見ている詠み手の孤独の対比がとてもよく感じられる。
当けせもい市でもすでにうだるような猛暑の日が続いています。
新しく納車された活動車にロゴと法人名を入れたいのですが、看板屋さんも炎天下の作業は大変だろうと気遣って、ずるずる先延ばしにしていました。
スズキアルトはデビュー以来、廉価な軽自動車として知られていますが、今回久しぶりに試乗した際に、無駄な機能を大胆に省いたその潔さに改めて感心しました。
ついでに、普段自分ではあまり選ばないようなボデイカラーにしてみました。
価格の割に意外と塗りが良さそうで、たまにはこんなチョイスもいいな、と満足しています。
本年も大変お世話になりました。
おかげさまで、この一年もなんとか終えることができそうです。
本年中に賜りましたご支援やご厚情に対しまして、改めて御礼申し上げますとともに、皆様がまた末広がりの幸い多い新年を迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
引き続き、当法人をどうぞ、どうぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人なごみ
5月末に東京での姪の結婚式・披露宴に参列した。
結婚式は新型コロナ感染症が蔓延する前から出席がなかったので、5年以上ぶりだ。
巨大な老舗ホテルでモーニングをりゅうと着こなす機会をくれて、本当に孝行娘である。
面白かったのは、新婦(姪)は進学のため上京してそのまま東京に残った父母を持つ「東京第二世代」で、新郎は進学のため上京しそのまま就職した「東京第一世代」だったこと。
これは意外と大事で、実際、親族の円卓を囲んだ僕たち4兄妹(かつての「東京第一世代」)は慣れて落ち着いていたのだが、相手方の父母はアウェイで居心地が悪そうにしていた。
また、式も披露宴も、隅ずみまで姪の強い意志が行き渡っているのが見て取れて、驚くとともに新郎さんはいろいろ大変だったろうな、と勝手に想像した。
ともあれ、合計7人いる従妹たちでこの姪が嬉しい先陣を切ってくれたわけだが、次はだれが続くのか。ウチの子たちか。こればかりはわからない。