思い返してみると、最後に浴衣を着たのは、大震災よりもずいぶん前のことだ。
他法人の夏まつりに招待され、職員やそのお子さんたちと浴衣を着ておじゃました。
服装は相手への心づくしである、とはデザイナーの故芦田淳の名言だが、そのつもりで行ったところ、そちらの男性職員たちは(忙しく立ち働くためだろう)施設長をのぞいて全員甚平姿で、華やかな女性たちのお伴をして現れた浴衣姿の僕に相当な反感を抱いてるのが痛いほど感じられた。(それでひるむほどヤワではなかったが。)
そういえば、あの日もシルバーのロールスロイスが傍らに控えた老女王に謁見したっけ、白いロールスロイスとともに。
今日はK市の福祉施設等運営法人組合、略して福法組の総会だった。
NPO法人なごやか理事長のお伴で初めて参加した私は、勢ぞろいした他法人の幹部職員たちの間でカチコチに緊張していた。
そんな大舞台にもかかわらず、なごやかのM事務長は丁寧な司会で会をスムーズに進めて行き、私は感心することしきりだったのだが、ひとつ気になることがあった。
前に座っている特養の事務長が、来賓挨拶への拍手も、議案承認の拍手もしないのだ。
会の終了後に理事長に話すと、もちろん気づいていた。
ひとの品性、おもに生まれや育ちから来るもの、はそういうところに出るからね、ふだん、利用者様のために、であったり、地域に貢献する、であったり言っていても、それが口先だけなのは、見るひとが見ればすぐに露呈してしまう。
人品は隠せない。
あの法人に感じる嫌な雰囲気は、たぶんそういう部分じゃないかな。もちろん、なごやかには全く関係のないことだけど、他山の石として行きましょうね。
心が片輪に(ジョン・レノン)
靴を磨いたり 服を着たりはできる
髪に櫛を入れたリ イカす恰好もできる
素顔を微笑のうしろに隠したりもできる だが
どうにも隠せないものが一つある それは
心が片輪になっている その時だ
仮面をかぶったり 白粉を塗ったりはできる
自分を人類である ということもできる
カラー ネクタイをつけたりもできる だが
どうにも隠せないものが一つある それは
心が片輪になっている その時だ
ところで今 きみは 猫が九死九生であり
九つの生命を持っていることを知っている
だがきみのは たった一つだった
そして犬の人生はおもしろくない
ねえ 庭を一寸見てごらんよ
教会へ行ったり 讃美歌を歌ったりはできる
皮膚の色で おれを判断することもできる
死ぬまで嘘をつき通すこともできる だが
どうにも隠せないものが一つある それは
心が片輪になっている その時だ
片岡義男訳「ビートルズ革命」より
※訳詞の中に差別的な表現が含まれていますが、訳者の意図を鑑み、あえて原文のままにいたしました。
自分の時は、入学式・卒業式はおろか、それ以前の高校の卒業式すら出席しなかったというのに、気が向いて息子の大学の入学式について行った。
親バカもここに極まれり、である。
当日、通学路は同様の車列で大混雑しており、駐車場に着く頃にはイライラと後悔が頂点に達していたのだが、案内係に誘導された駐車スペースを見て、心臓が一つ大きく脈打った。
すると後部座席から、息子が先に声を上げた。
「ラッキーナンバーじゃない!」
そうだ、父が唯一信じている、ラッキーナンバーだ。
きみのこれからの4年間も、きっとこの数字に守られて、幸い多いことだろう。
大いに遊び、しっかり勉学に励むといい。
ああ、来てよかった、と心から思えた。
気分が良くなった僕は式中、声を出して「君が代」を歌った。
祝辞は、本市選出のO代議士だった。
売り子さんと、ずらりと並んだ一斗缶入りのジャムやクリームの前に立つと、気分が高揚してついつい買い過ぎてしまいます。
その点、地元の方々は非常に冷静で、見ていると自分の一番食べたい具材を一個注文して買って行きます。
これが本来の、あたりまえの風景なのでしょうね。
きみに電話をかけてもいつも話し中
もううんざり
年相応に振る舞えよ
僕らせっかくの時間を無駄にしてる
もう気が変になりそうだ
でも僕に会ってくれないのだね
(僕に会ってくれないのだね)
なぜそんなに隠れたがるのかわからない
僕は手も足も出ない
ここにはいたくない
言いたいこともない
でもきみから離れられない
それなのに僕に会ってくれないのだね
いつだってきみは僕の話を聞こうとしない
僕の足りないところが分れば
気にならないのだがなあ
短い付き合いなのに悲しい思いばかりしてた
きみを失ったのが何年も前のことのよう
うん、きみがいなくなってから
ずいぶん時間がたったような気がする
もうやっていけないよ
きみが会ってくれないのでは
(僕に会ってくれないのだね )
ビートルズのアルバム「ラバーソウル」(1965年)のA面で、ジョン・レノンの名曲「ノルウェーの森」と「ひとりぼっちのあいつ」にはさまれ、埋もれているように見える小品。
「みんな聞くんだ、どうやって曲を書くのって。次の曲はこんな風に始まった。」
When I call you up, your line's engaged
I have had enough, so act you age
We have lost the time
That was so hard to fine
And I will lose my mind
If you won't see me
You won't see me
I don't know why you should want to hide
But I can't get through my hands are tied
I won't want to stay
I don't have much tro say
But I can't turn away
And you won't see me
You won't see me
Time after time you refuse to even listen
I wouldn't mind if I knew what I was missing
Though the days are few, they're filled with tears
And since I lost you, it feels like years
Yes, it seems so long
Girl, since you've been gone
And I just can't go on
If you won't see me
You won't see me