おかげさまで、この一年もなんとか終えることができそうです。
本年中に賜りましたご支援やご厚情に対しまして、改めて御礼申し上げますとともに、皆様がまた末広がりの幸い多い新年を迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
引き続き、当法人をどうぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人なごみ
「オライリーって男はいるか?」
「知らんな、裏でまきを割ってるのはいるよ。」
「おはよう。ハリー・ラックの紹介だ。朝飯代にまき割りか。」
「見くびるな、お忍びの大富豪だ。」
「7人で山賊を相手に戦う。」
「相手は何人だ。」
「30人だ。」
「―計算に弱いか、よっぽどの向こう見ずだな。」
「サリナス一家を5週間で片づけたって?」
「あの時は600ドルもらった。」
「ジョンソン郡では4週間だったそうだな?」
「あの時は800ドルだ。」
「高いな。」
「ああ!仕事に見合った額はいただく。」
「こっちは20ドルだ。」
あきれ顔で返事のない彼を二人は目配せであきらめ、去りかける。
その背中に、オライリーは声を掛ける。
「20ドル?―今の俺には大金だ。」
「どこに連絡すればいい?」
「ここだ。」
あろうことか、来月「荒野の七人」(1960年)のリメイク版が日本で封切られるそうです。
「マグニフィセント・セブン」と、原題そのままのタイトルです。
すでにユー・チューブなどでは予告編が観れるのですが、、これが黒づくめの殺し屋集団というカンジで、もう、心配以外の何物でもありません。
リーダーはなぜかデンゼル・ワシントン(アフリカ系アメリカ人男優)だし。
子供のころから「七人」のオライリー=チャールズ・ブロンソンをお手本にしてきました。
長生きすると(悪い意味で)こんなこともあります。
来客をもてなそうと和食料理店を予約し、小部屋に通されたところ、雨ニモ負ケズの額が壁に飾られていた。
この店は時々そのような用途で使っているけれど、今回の小部屋は奥まったところにあるせいか、初めてだった。
まずいなあ、と思いつつ、相手に遠慮したふりをして、一番安いメニューを注文した(賢治自筆のものではなく、工芸品=土産物のたぐいだったので、そこまで気にする必要はなかったのだけれど)。
一方、メインバンクの応接室には、額装した自筆の全文が掛けられていて、その前でお金の話をするのはどうも気がとがめてならない。
初期のローリングストーンズの写真や映像を観る時に一番最初に目をやるのが、ミックでも、キースでもなく、バンド創生期のリーダーだったブライアン・ジョーンズだ。
着こなしもセンスも抜群で、すきがない。
この「マーシー、マーシー」のテレビ映像も、ボートネックの白い長袖Tシャツに白のパンツ、と他のメンバーとは一味違った素敵なドレスダウンぶりに加えて、ギターはギブソン・ファイヤーバードである。
曲は黒人R&Bシンガーのドン・コヴェイがオリジナル。個人的にはウイルソン・ピケットのバージョンの方が親しみがある(手に入りやすかった)。
クスッと笑ってしまうユーモラスな楽しい歌詞なので、下に訳しておく。
マーシー、マーシー
お願いだ
お願いだよ、ベイビー
オレに情けをかけてくれ
ジプシー占いへ行ってみた
オレの未来を占ってもらいたくて
そしたら彼女言ったよ
「ねえ、アンタの彼女、出て行くつもりよ
荷造りしたバッグがベッドの下にあるのが見える」
お願いだ
お願いだよ、ベイビー
オレに情けをかけてくれ
もしきみが去ったなら、ベイビー
きみがオレをへコませるなら
オレは近くの川に身投げしてしまおう、本気だぜ
オレは言った、
「ねえねえ、どうしようってのさ、
ねえねえ、オレたちが終わったなんて言わないでおくれよ」
もし残ってくれるというならさ、ベイビー
オレは誓うよ
二つ仕事を掛け持ちして週に七日働き
稼いだお金は全部家に運んでくるって、本当さ
Mercy Mercy.
Have mercy
Have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
Well, I went to see the gypsy
To have my fortune read
She said "Man, your baby gonna leave you
Her bags are packed up under the bed", that's right
Have mercy
Have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
But if you leave me, baby
Girl, if you put me down
I'm gonna make it to the nearest river, child
And jump overboard and drown, that's right
Have mercy
Have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
I said, "Hey, hey, baby, hey, hey now
What you trying to do?
Hey, hey baby, hey, hey now
Please don't say we're through, yeah, yeah, yeah"
Have mercy
Have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
But if you stay, baby
I tell you what I'm gonna do
I'm gonna work two jobs, seven days a week
And bring my money home to you, that's right
Have mercy
Please have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
Have mercy
Have mercy, baby
Have mercy
Have mercy on me
事業所から異動して何年にもなるのに、入居者様がたが名前を挙げ続けるOG職員がいる。
あのひとにはとってもお世話になって。
あるいは、今何してらしたかねえ、であったり。
僕は、そうですか、大丈夫、お幸せに暮らしてらっしゃいますよ、とそのたび声を掛ける。
なぜ、ご自身の年齢も、家族の顔も、すでに分からなくなっている重い認知症の入居者様の記憶に、こんなにも活き活きととどまることができるのか。
彼女は使命感という尊い、無垢の燃料をその体の中で燃やし、熱と輝きを放って、自分を必要としている方々を暖め、照らした。しかも公平に。
それに気づいた方のみが、その澄んだ暖かさを彼女の名前とともに、いつまでも憶えているのだ。
かく言う僕も、そんな光景を長年に渡って傍らでつぶさに見ながら、その余熱を全身に浴びた。
年老いてホームに入ったら、職員に向かってきっと同じように繰り返すだろう。
あのひとには本当にお世話になって。
あのひと次はいつ出勤してくるの。
君が代さん(利用者様がつけたニックネーム)、何してたろうね、と。