以前から何度も、原理主義・教条主義から脱皮することの大切さや、禅の論理は対立する思想の両否定、または両肯定だ、と書いてきた。例えば、因果律を無視すれば人間は途方もなく堕落し傲慢になるが、因果律を絶対視すると「功徳罰論」にがんじがらめになり、神経の繊細な人はダウンするだろうし、結局原理主義と教条主義に陥る。
だから、自分の思想を敢えて閉ざさず、一部解放系にして、風通しを良くしておくことが最も大切であり、中庸とはそういう意味ではないかと思っている。
ところが、これが難しいのは、自分の考えは絶対だ、と思い込みたい人間の本質=エゴイズム、末那識の作用が働くからだろう。閉鎖系の思想はイデオロギーに堕するのは歴史が証明している。要するに間違っていたと気付いたら素直に訂正し、より包括的な位置に自分の視座を変える自在な運動体でありたい。
両極端は相通ずと言われるように、最新のコメントにも書いたが、良識派の自民党と教条主義を脱皮した共産党には絶対的な隔たりはなく、戦前の文献を読むと官憲は「右翼は天皇陛下を旗印にしたアカである」と認識し、共に危険思想と見做されていた。右も左も分裂している今の時代では、大同団結は不可能としても部分団結・各論連合(賛同できる思想と行動に立場を超えて協力する)の形で、自由なネットワークを張り巡らせる方法を選びたいと思う。
前置きはここで止め、本論に入る。以前私はカルトストーカーの手口の一つとして「ガスライティング」を紹介したことがある。http://antigangstalking.join-us.jp/AGSAS_GaslightingTheBook.htm 色々考え、また複数の冷静な被害者の方達と話し合った今現在、「ほのめかし」「ノイズキャンペーン」等々のこの手口をネット上で流行らせた主体は誰だろう?と感じている。余りに多くの人がこの手口を信用し過ぎ、逆効果になってストーカーの思う壷に嵌まっているからだ。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、というからこれを参考書の一つとして知っておくことは無駄ではないし、被害者が読めば、なるほど、と思わざるを得ないほど、上手く説明されている。しかし一方で、被害者の不安や被害妄想を膨らませてしまう諸刃の剣にもなっている。ストーカーを過剰に巨大視させる結果に繋がってしまっている以上、今後この問題については距離を取って冷静に観察することにする。
最近、ある被害者の一人から、やはり思考盗聴や音声送信はあり、特許まで取っている、という通知があったので昨夜は遅くまでそれらを調べていた。その結果を一部以下に紹介する。個人間の文章の引用なので、ですます調に変わることを断っておく。
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【発明の名称】「生体情報送受信によるテレパシーシステムに対する防御装置」を丁寧に調べてみました。この特許はhttp://www1.ipdl.inpit.go.jp/RS1/cgi-bin/RS1P400.cgi/1002/ を見て分かる通り「未審査請求によるみなし取り下げ」となっています。この意味と流れについてはhttp://www.eonet.ne.jp/~dlibrary-kaisetu/no24-keika-check.html をご覧下さい。http://www.soumunomori.com/column/article/atc-11288/ も弁護士が書いた「みなし取り下げ」の解説です。つまり、案を出したまま審査されず特許を得ていないのですから、ただの思いつきで実用化されていないことになります。特許庁に出した全文はhttp://www23.ipdl.inpit.go.jp/PDF/display/JPA_1995306259.pdf?id=2261&N0005=uHiGqaAxlnEgSHJR9cdk&N0000=2010 です。