蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

生み出すとは・・・

2013年07月17日 23時13分24秒 | 日記
この2日間は、オープンエア・ダンス振り付け中心の稽古。

昨日の明け方、Moriさんから2曲の新曲が届いたので
早速、ダンサーのJ君に音楽データを転送。
長野に午後到着予定のJ君に
高速バスの中で音楽を聞きながら
振り付けを考案をしてもらう。

13:00過ぎに、J君が長野に到着。
バス停まで迎えに行き、まずは倉庫へ。
小道具と衣装を運び出し、稽古場へ向かう。

稽古場では、ガンちゃんと恭子ちゃんが
抜き稽古に汗を流していた。

本当なら私も午前中から稽古場に行く予定だったが
色々イレギュラーがあり、すっかり忘れてしまった。

 ガンちゃん、恭子ちゃん、ごめんなさい。

早速2人のシーンの抜き稽古を始める。
その間、J君は黙々と振り付けを考えてはメモをして
踊ってみて…の繰り返し。

一時間程で2人の稽古を終え、次は
くぼちゃんとケンジ君のシーンの抜き稽古。

気付くと既に17:00!
取り敢えず抜き稽古を終え、振り付けの確認を始める。
前回振り付けてもらったダンスの修正を含め
今回は3曲分の振り付けを完成させてもらう予定。
あ、1曲はエンディングダンスなので
音楽完成後、ラスト部分の振り付けを加えることになるが…

今日いただいた2曲のうち1曲は民衆の踊り。
軽快なテンポで、テンションが上がる曲。
もう1曲は、怪しげでユニークな音楽。

J君が考えた振り付けに、若干修正を加えながら
何とか今日いただいた2曲は完成。

18:00、団員・一般参加の皆さんが基礎稽古を開始。
18:40、振り移し開始。

うんうん!
良い感じだ♪
予想通り、民衆のダンスはテンション上がりまくり。
もう一つは、怪しくて面白いダンスになった。

しかし…
残念ながら、エンディングダンスの修正は手つかずのまま。
J君にしては珍しく、相当悩んでいる様子。

帰宅後も、色々話しながら動画を見て振り付けを検討。

で、今日も午後から振り付けの考案。
あと少し…なのだが、その少しが今一つピンと来ない。

再度、詩を読み直し、イメージを具現化していく。

キャスト陣が集い始めて来た頃、ようやくまとまった。

昨日と同様、基礎訓練をして18:40~振り移し開始。

それから2時間半、ずっとダンスの稽古でした。

いやぁ~とってもパワフルでかっこ良いダンスになりました!

帰路の車の中でJ君が

 手伝ってくれてありがとう。

と言ったので

 私は生み出す人の苦労を知っている。
 目の前にあるものを見て、アドバイスするのは
 ダンスの心得さえあれば誰だって出来る。
 こちらこそ、ありがとう!

振り付けを生み出す作業とは
まず詩と音楽からイメージを明確化して
記憶からそのイメージに近いものを掘り起こし
それらを音楽や詩に合うように紡いでいく作業。

上記が可能な人の条件は…

 ①色々な動き・パフォーマンスを体に沁み込ませる練習を積んだ人
 ②様々なジャンルの優れた踊り手を観察して記憶にインプットしている人
 ③要求されたイメージを自分の脳にイメージ出来る人

しかも、今回はバレエとは畑が違う和風の踊り。

 よくあんな振り、思い浮かんだな…

とJ君が呟くのももっともな話。

けど、育つ環境の中に日舞を観たり邦楽に触れる機会があったし
能や歌舞伎の映像が否応なしに目に入る機会もあった。
きっと知らぬ間に記憶にインプットされたのでしょう。

 やっぱり「記憶」って大切だな…
 どんなものを観て、聞いて、何を感じるか
 それが、その人間を作っていくんだ…

と、改めて実感。

J君、二日間お疲れ様でした!

そうそう♪
今回は特別出演の恭子ちゃん、くぼちゃん、モッちゃん以外に
M氏と信プロの無茶さんもダンス稽古に参加してくださった。

団員も一般参加の皆さんも、必死で駆け付けてくれて
活気のある稽古になりました。

皆さん、お疲れ様でした!