蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

燻銀の味

2013年06月03日 13時29分20秒 | 日記
昨日は、久しぶりに戸倉上山田文化会館を訪れた。
同行者は、ガンちゃんとケンジ君。
ガンちゃんのNEW岩間号(新車)に同乗させてもらった。
近頃の車はハイテクですね~
ガンちゃんが色々と説明してくれる中で
ガンちゃんのおじいちゃんが
  ハイテク→ハイカラ
  エアコン→扇風機
という言葉を使っていると聞き、思わず吹き出しつつも
なるほど~と、非常に納得!
年齢差や世代の違いを出す良いヒントをもらいました。

戸倉へ行った目的は観劇です。
拝見した作品は―

村上雅人「テアトロ新人戯曲賞佳作賞」受賞記念
演劇グループ21 特別公演
 Ⅰ部 語り芝居 ”風のヒュッと吹く物語”
 Ⅱ部 村上雅人;作  ”バス停にて…”

演劇仲間のお一人である村上さんの受賞記念公演なので
何としても伺わねば!と思い
劇団員を誘って観劇に出かけた。
ケンタロウ君は、劇団の仕事で不在。

文化会館の舞台上に客席を設置し
緞帳を下ろしたステージ側が会場という造り。
お客様は200名位と聞いていたが
ちょうど良い広さで、落ちついた空間だった。

I部の語り芝居は、別役実さんと宮澤賢治さんの作品だった。
特に、一番最初の宮坂さんの語りはとても聞きやすくて
何役もしっかり演じ分けていて大変素晴らしかった。
三番目の村上さんの語りは、宮澤賢治さんの作品ということもあり
擬音「ヒュー」が耳に残り、また途中から降って来た雪が
擬音のイメージを効果的に演出し、印象的だった。

Ⅱ部の「バス停にて」はとても面白かった。
老夫婦の暇つぶしの遊び(?)という発想がいいなぁと。
老婆と若者のやり取りも、くどいなぁと思いつつ
そのくどさが、リアルなんだよなぁ~と。

村上さんと宮坂の存在感の大きさを改めて感じた。
年齢と共に、更に燻銀(いぶしぎん)のような味が増している。
そんなお二人を拝見することが出来て嬉しかった。
演劇に対しての真摯な姿勢がにじみ出ているお芝居で
大変心地よかったし、楽しませていただいた。

同行した劇団員二人も、同意見で
いずれ舞台をご一緒してみたいと言っていました。
私もそう思います♪

お互いに年齢もあるから、本気で実現させるつもりなら
あまり悠長なことは言ってられないかも(笑)

年齢を重ねた魅力ってあるなぁと。
私もお二人のような燻銀の演技が出来るようになりたい…
と、思いました。