蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ザ・ウェイブ&ゴールデンスランバー

2010年11月17日 23時58分10秒 | 日記
サンクス・ギビング・デーの参加者数が
昨日で予定人数を超過
開催日の10日も前に座席が埋まるのは今年が初めて。
明後日が一応締め切りになっているが
明日で締め切らざるを得ない状況
有難いことです

昼間は事務関係や効果音探し。
夕食後、先日レンタルしたうちの二本の映画を鑑賞した。

  THE WAVE(ザ・ウェイブ)
  ゴールデンスランバー

いやぁ~
両方とも面白かった
布石も構成も見事でして…

『ザ・ウェイブ』は、アメリカで実際に起きた事件を元に
ドイツで撮影された映画。

(ネタばれになる可能性あり)

高校で、民主主義の良さを知るために行われた≪独裁主義≫の実習授業。
クラスを独裁国家に見立て、教師が独裁者に選ばれる。
僅か一週間の、いわゆる心理実験のような授業なわけだが
いつの間にか生徒達は暴走し始め、やがて、とんでもない結末が…

  こんなに急激に

と最初思ったけど、人間条件が揃えば
暴走し始める時は一瞬なんだよね…
観続けるうちに、最初の違和感はどんどん消えていき
「団結」という名の恐ろしい集団に変化していくのが
「あり得る」と思えるようになってくる。

指導者の最初の理念は素晴らしかった。
だから、みんなついていっちゃうんだろうね。
特に、生きる目的や未来の展望を持たず
今が幸せなら、今が楽しければそれでいいと
思っている人間は、高い理想を掲げられると
傾倒しやすいのかもしれないな。

いつの間にか自分たちは特別だと思うようになり
自分たちの考えに反対する者を排除するようになる。
イエスマンしか存在出来ない集団だ。

人間を独裁主義に走らせるのは、劣等感?
劣等感の裏返しが、特権階級に固執する原因?

  こわいなぁ。。。

多かれ少なかれ、みんな何らかのコンプレックスを持っているものだから。
あ、克服している人もいるでしょうけど

誰しも、あのようになる可能性がある…のか…

この映画がドイツで撮影されたことに、意義を感じる。
現在においても、ドイツでは
ナチスドイツの独裁政治が過ちであったと言うことを
教育の現場で取り上げ、全国民に考える機会を与えているそうだ。
日本はどうだろう?
私の時代は、近代史なんて殆どすっ飛ばしてました。
今はもう少しマシかもしれないけど
事実を知らなければ、きちんとした考察も出来ない。
戦後60年以上経っているにもかかわらず
戦争により苦しめられた人々の傷は癒えずにいる。
必要以上に責任を感じる必要を私は感じないが
過ちの検証は、未来を考えるときに重要なことだと思う。

あ、話が戦争に飛んじゃいました

「暴走する人間」について考えていたところだったので
とてもタイムリーな映画が観れて、良かった

『ゴールデンスランバー』は、原作が伊坂幸太郎さん。
伊坂さんの小説は「死神の精度」ではまった。
はまって小説を何冊か購入したのに
雑事に追われ、未だに読めていなかった。

そんなときに、見つけた一本の映画。
内容はよくわからなかったが

  伊坂さん原作の映画なら、ハズレはないはず

と思って借りたところ、やっぱり正解だった。

観終わって、清々しい気持ちに一瞬なったものの
その後、いくつか残った疑問により

  権力って…

と、考えさせられ

  諦めるしかないのか

と物凄い憤りを覚えたが、現実は確かにそうなんだよね…

あ、ごめんなさい
何の事だかわからないよね

これについては、記載をやめておきます。
ご興味を持った人は是非ご覧になってみてください