ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

幻想

2013-03-05 00:51:26 | 嫌いだ嫌いだ
共同幻想とか
対幻想とか
個人幻想とかいうと
かなり慎重に構えないと
ものは言えない

その重さは
いまこの夜の
ナイトキャップ代わりのつぶやきに
担えるものではない

唯幻論
ということばのほうは
割合気軽に使えるかも知れないが

人間は本能の壊れた動物だ

さる大学教授は言った
人間にとって
すべては幻想なのだ


それは全くその通りです
現象だとか
経験だとか
まあ似たようなもの

でも
幻想だからといって
現実でないわけではない
幻想と言ったからといって
すべてを説明できたわけでもない

苦しいことは苦しいし
楽しいことは楽しい
喪失は喪失

失うことが苦しいのは
そこに幻想がまとわりついているからこそ
幻想こそ現実
人間の生きている所以

これから生きていくべき可能性
ではあるぞ

心のことだから
通底するものはあるにしても
夜見る夢
のことではない

それにしてもさて
夢を見ることとしようか
叶うか叶わぬか定かではないとしても

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