9月の13日から月末まで、「羽毛ふとんのお手入れ・・・クリーニング・リフォーム・下取り」のチラシ広告を打ちました。
リフォームを相談・希望されたお客様が、思った以上に多かったのは嬉しい誤算でした。その中で2件のリフォームは残念ながらお断りせざるを得ませんでした。そのうちの1件が下の写真です。
羽毛布団が一般化する初期のころに購入された商品です(推定で30~40年前)。結構価格は高かったようです。捨てるにも躊躇され、押し入れの中に入ったままだったようです。今回弊店のチラシを見て「リフォーム」ができると知り、持ち込まれました。
だが、そもそも「リフォーム」する価値のない商品でした。その理由は・・・・・
表示は「水鳥羽毛100%」とされてます。当時の法令では、「水鳥羽毛100%」の表示でなんら問題はありませんでした。陸鳥(鳩や鶏など)の羽毛が入っていないことを表示すればOKだったのです。
現在の表示方法なら、「ダウン10~20% スモールフェザー80~90%」程度の品質と思われます。具体的に言えば、980円~1980円の羽根枕の中身です。
弊店で販売している羽毛布団の「詰め物重量」はダブルサイズで、1.5kg~1.9kg、ほとんどは1.7~1.8kgです。2.3kgも入っているのには「ビックリ」です。2.3kgも入れていながらこの嵩高ですから、いかに粗悪(言い過ぎかな?)な布団が販売されていたかということです。
ちなみに、水鳥の場合、羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)とタイプに大別されます。
ダウン フェザー
持ち込まれた品は羽毛ふとんと表示するのは間違いで「羽根ふとん」と表示すべきです。業界の自主基準ではありますが、「ダウン50%以上を羽毛布団。ダウン50%未満を羽根布団」と呼ぶようになっています。100歩譲って業界の基準を守っていたとしたら「ダウン50%入りの羽毛ふとん」という表現になるでしょう(フランスベッドさんが悪まで「羽毛ふとん」と言われるならダウン50%でしょう・・・)。でも、どう贔屓目に見ても、持ち込まれたお布団は「羽毛布団」ではなく「羽根布団」だったと思われます。
弊店では、羽毛布団のリフォームが可能かどうかを判断する時の基準として、①四つ畳みした時の高さが25㎝(できれば30㎝)以上あること②ダウン率が50%以上(できれば70%以上)あること などをお客様に常々申し上げています。
羽毛布団は標準的羽毛量が入った新品ならば四つ畳みで40㎝以上はあるでしょう。また、ダウン率は現在85%以上が大方だと思います。今回リフォームを断念戴いたお客様の品は、①四つ畳みして約16㎝です(最初の写真)。②ダウン率は表示がありませんが、ダウン10~20%程度と思われます。(最大限譲歩しても50%)
これをリフォームするとなれば、足し羽毛の量が半端なく多くなります。これでは、価格的に見ても新規購入のほうが良いということになります。原則、羽毛布団はリフォーム可能ですが、羽根布団はリフォームする価値がありません!羽根のゴツゴツ感を好まれるなら話は別ですが…。
羽毛(羽根)ふとんのリフォームをお考えの方は、その品を店頭までお持ちください。 しっかりとご説明とお見積もりをいたします。そして、リフォームするか、新規に買い直しをするか・・・。それとも、単にクリーニング(丸洗い)をするか・・・。最後はお客様のご判断です。ご相談・見積は無料です。
ノンコイルマット10種類。コイルマット9種類を展示してます。